なでしこ
- 2016/03/09
- 14:47
なでしこは残念でした。
監督との不協和音だとか、厳しい試合日程だとか、或いは澤ロスだとかと、突き詰めれば敗因の原因は山ほどあるとは思うけども、何といっても一番の原因は5年前からメンバーが固定されてしまっていて、後進が育たなかったってことに収束すると思う。
去年のワールドカップ決勝、対戦相手は前回と同じアメリカであったがアメリカの選手は大半が入れ替わっているのにも関わらず、日本は四年前のメンバーとほぼ同じ、サッカーのような激しい競技で四年間もメンバーが固定されるというのはハッキリいって異常だ。
もちろん、それだけ突出して素晴らしいメンバーなのは分かるし、アメリカと比べ日本では選手人口の絶対数が少なく、やむ得なかったのも分かるけども、どんな名プレイヤーでも絶対に勝てず、抗えない敵が「老い」である。体力のピークは個人差があるにせよ、だいたい男子も女子も24才から28才ぐらいだと思う。それなのに宮間選手、川澄選手を始め、30才オーバーの選手がずらりと顔を並べるなでしこにはやはり違和感を感じる。
もちろん、佐々木監督も協会もそんなことは百も承知であったはずなのだが如何せんベテランを脅かす駒がいない。駒がいないから結果として頼らざるを得なく、毎回同じような顔ぶれ戦うしかなくなってしまう。これでは悪循環だ。
ブームじゃなく文化にという宮間選手の名言があるが、もし本当に女子サッカーを日本のお家芸にしたければある程度長期的に考え、裾野を広げ、ボトムアップを図る必要があると思う。小学生、中学生のうちから素質のある選手には優秀な指導者をつけて育てていかなくてはならない。そのためにはもちろん金も必要だ。また、サッカー教室を開いたり、まったく女子サッカーの根付いていない地域へ遠征するなど、スター選手による啓蒙活動も必要になる。
現実問題、日本の女子サッカーを取り巻く環境は劣悪だ、せいぜいマシといえるのがINAC神戸レオネッサぐらいなものだろう。スペランツァFC大阪高槻に限ったことではないだろうが選手への報酬未払いが問題になったこともある。
ここらへんをどうするかでしょうね。
それとちょっと気になったのが大儀見選手の「ピッチに立つ以前の問題」という試合後の発言、仲間に苦言を呈すため、あえてメディアに向かっていったのか、それともつい感情的になって本音がポロっと出てしまったのかは分かりませんけど、正直、これってどうなのって思ったわな。
もちろん、大儀見選手の言うとおり、意識の低い選手がいたのも事実なんでしょうけど、10番のエースナンバーを身につけておりながらそういった志の低い選手を啓発出来なかったという自己の責任はなかったのだろうか。技術は一流でも人を動かす力は三流だということを単にアピールしたに過ぎないではないか。少なくとも俺はそう捉えた。この人に人を引っ張っていく資質はないなと思ったよね。何の分野でもそうだが、リーダーが今回の敗因はバカばっかりが集まった結果ですねと語ったら、バカに教育できなかったてめぇが一番無能じゃねぇか、バカ野郎となるんじゃねぇの、違います?悔しくて泣きたい気持ちはよく分かりますがメディアに向けて、リーダーたるものが軽々しく「ピッチに立つ以前の問題」なんていっちゃいけない。
いずれにせよ、これからがブームで終わるのか、文化として根付くのか正念場だわな。
4年後の東京オリンピックのときに、なでしこたちがどういう立ち位置にいるか、とても楽しみである。
監督との不協和音だとか、厳しい試合日程だとか、或いは澤ロスだとかと、突き詰めれば敗因の原因は山ほどあるとは思うけども、何といっても一番の原因は5年前からメンバーが固定されてしまっていて、後進が育たなかったってことに収束すると思う。
去年のワールドカップ決勝、対戦相手は前回と同じアメリカであったがアメリカの選手は大半が入れ替わっているのにも関わらず、日本は四年前のメンバーとほぼ同じ、サッカーのような激しい競技で四年間もメンバーが固定されるというのはハッキリいって異常だ。
もちろん、それだけ突出して素晴らしいメンバーなのは分かるし、アメリカと比べ日本では選手人口の絶対数が少なく、やむ得なかったのも分かるけども、どんな名プレイヤーでも絶対に勝てず、抗えない敵が「老い」である。体力のピークは個人差があるにせよ、だいたい男子も女子も24才から28才ぐらいだと思う。それなのに宮間選手、川澄選手を始め、30才オーバーの選手がずらりと顔を並べるなでしこにはやはり違和感を感じる。
もちろん、佐々木監督も協会もそんなことは百も承知であったはずなのだが如何せんベテランを脅かす駒がいない。駒がいないから結果として頼らざるを得なく、毎回同じような顔ぶれ戦うしかなくなってしまう。これでは悪循環だ。
ブームじゃなく文化にという宮間選手の名言があるが、もし本当に女子サッカーを日本のお家芸にしたければある程度長期的に考え、裾野を広げ、ボトムアップを図る必要があると思う。小学生、中学生のうちから素質のある選手には優秀な指導者をつけて育てていかなくてはならない。そのためにはもちろん金も必要だ。また、サッカー教室を開いたり、まったく女子サッカーの根付いていない地域へ遠征するなど、スター選手による啓蒙活動も必要になる。
現実問題、日本の女子サッカーを取り巻く環境は劣悪だ、せいぜいマシといえるのがINAC神戸レオネッサぐらいなものだろう。スペランツァFC大阪高槻に限ったことではないだろうが選手への報酬未払いが問題になったこともある。
ここらへんをどうするかでしょうね。
それとちょっと気になったのが大儀見選手の「ピッチに立つ以前の問題」という試合後の発言、仲間に苦言を呈すため、あえてメディアに向かっていったのか、それともつい感情的になって本音がポロっと出てしまったのかは分かりませんけど、正直、これってどうなのって思ったわな。
もちろん、大儀見選手の言うとおり、意識の低い選手がいたのも事実なんでしょうけど、10番のエースナンバーを身につけておりながらそういった志の低い選手を啓発出来なかったという自己の責任はなかったのだろうか。技術は一流でも人を動かす力は三流だということを単にアピールしたに過ぎないではないか。少なくとも俺はそう捉えた。この人に人を引っ張っていく資質はないなと思ったよね。何の分野でもそうだが、リーダーが今回の敗因はバカばっかりが集まった結果ですねと語ったら、バカに教育できなかったてめぇが一番無能じゃねぇか、バカ野郎となるんじゃねぇの、違います?悔しくて泣きたい気持ちはよく分かりますがメディアに向けて、リーダーたるものが軽々しく「ピッチに立つ以前の問題」なんていっちゃいけない。
いずれにせよ、これからがブームで終わるのか、文化として根付くのか正念場だわな。
4年後の東京オリンピックのときに、なでしこたちがどういう立ち位置にいるか、とても楽しみである。