ここ二、三年は寒くなるといつも捕まった当時のことを思い出す。
四年前は珍しく雪が多い年でさ、取調べ室の窓から白色に染まる、水戸城のお堀を見ていた。本当は被疑者が勝手に窓開けて見ちゃいけないのだが担当の刑事さんも見て見ぬ振りしてくれた。
ちょうど冬期オリンピックの時期だったがついぞ見れなかった。ま、昼に流れるNHKのラジオニュースと新聞で、結果だけは知れるんだけどさ。
今日ある週刊誌を読んでいたら日本という国は三十過ぎて一旦落ちちゃうと這い上がるのが難しい、敗者復活の利かない国だと書いてあったが、そうか?
俺はどん底まで落ちてもこうして生きてるぞ。そんなもの気力の問題だろ。
リストラされたからもう駄目だぁ?笑わせるんじゃねぇぞ、タコ。
煩わしい首輪が取れてむしろ清々したと開き直る根性がねぇから駄目なんだよ。
そもそも俺なんか挫折、挫折の連続でさ、勝ち戦なんか数えるほどしかねぇよ。
でもそのたびに立ち上がってきたぜ。
雨乞いの呪術師はなんで必ず雨を降らすことが出来るか分かるか?
魔術でもなんでもねぇ雨が降るまでひたすら祈り続けてるからなんだよ。
やってりゃそのうち成功はすんだよ。
打ちのめされて、体がぼろぼろでも立ち上がり、目の輝きを失わなければそのうちきっと報われる。
だいたい世の中打たれ弱い奴が多すぎる。
たかだか一度負けたぐらいで騒ぎすぎ。
まるで世界が終わってしまうかのような大騒ぎしてさ、バカじゃねぇの、そんな奴は死んだほうがいいって。マジで。
今日は週刊誌読んでてなーんか腹が立ったな。だから書いてみた。
>>ゆいちゃん
ありがとさん。従妹はみんな心配してたからホントよかったよ。
>>さくらさん
再婚相手にはなれませんがローションプレイのお相手にはなれますんで、気軽に僕をオナペットとして使ってやってください。いい仕事しまっせ。
