『ひたちなか西署は16日、窃盗の疑いで、那珂市津田、会社員、中根翼容疑者(32)を逮捕した。
逮捕容疑は昨年11月20日午後5時〜同22日午後5時ごろの間に、ひたちなか市の無職男性(76)方から指輪1個(時価5万円相当)を盗んだ疑い。
同署によると、中根容疑者は容疑を認めている。
葬儀業者に勤務する中根容疑者は、男性の妻の葬儀の準備で同20日に男性方を訪問しており、その際に犯行に及んだとみられる。那珂市内のリサイクルショップに指輪を売却していた。』(茨城新聞)
心底アホだなぁと思うのが盗品を地元のリサイクルショップや質屋に売りにいく奴、裁判を傍聴していると、この手のアホが殊の外多く、ほとほと呆れてしまう。
警察は被害届を受理すると近隣のリサイクルショップ、質屋に連絡をして盗品が持ち込まれていないかをまずは調べる。
ちゃんとしたリサイクル屋や質屋なら身分証の提示は当たり前だし、防犯カメラも設置してあるだろう、まさに捕まえてくれって言っているようなもんじゃん。
もう時効だから言うが二十年近く前、某筋から俺のところに新品のパソコンが二台持ち込まれた。その当時のパソコンは平気で30万円以上したので恐らく二つで70万円ぐらいだと思う。
俺は秋葉原にある身分証不要で買い取ってくれるO無線という怪しげなリサイクルショップにパソコンを持ち込み、二つのパソコンを30万円で売った。
某筋がどこからどのような経緯でパソコンを仕入れたのかは知らない。また知る必要もなけりゃ、知りたくもない。聞きはしなかったが恐らく家電量販店あたりの人間をゆすって手に入れたもんだと思われる。新品のパソコンであったし、保証書の欄の店名のところに判が捺してなかったので少なくとも個人宅からの盗品ではないと思うが詳しくは知らない。いずれにせよ、ろくなルートではないのは確かだ。
換金後、某筋の人間と30万円の金を折半し、俺は15万円をもらった。往復の交通費1万円(高速代、ガソリン代)は俺が持ったが東京往復しただけで14万の日当は決して悪くない。
今考えると相当危ない話であり、もし今同じような話を振られても間違いなく断るが、当時はヤサグレていたのであまりというか、まったくと言っていい程気にもせず、吉原の風呂屋で女を買い、競馬かなんかしてテキトーに遊んで遣っちまった記憶がある(笑)。悪銭身につかずだ。
と、健全な犯罪者(?)であればリサイクルショップや質屋でなどでは間違っても換金をしない、また足がつきやすいネットオークションでも売らない。多少足元を見られ買い叩かれたとしてもそこは安全牌を狙うのが定石、犯罪者ご用達である身分証不要の買い取り屋で売るのがもっとも安全な方法である。
果たして今もO無線があるのかどうかは知らんがスポーツ紙の三行広告を見ていると身分証不要で買い取りをしてくれる買い取り屋の広告が結構掲載されているので、今でも闇の住人達にはそれなりに重宝されているのだろう。
もちろん、言っとくがくれぐれも犯罪行為を推奨しているわけではない。真似して捕まったとしても責任は持てんのであしからず。
ただ、確実に言えるのは、地元のリサイクル屋に売るなんてことぐらいしか思いつかないノータリンは始めから犯罪なんか犯さないほうが無難ですよってこと。