ネゴシエイター入門
- 2014/08/25
- 22:08
交渉事はわりと得意な方だと自負しているがそれでも相手に開き直られたらもうお手上げだ。
「会社クビになるの覚悟しました」、「家内と別れます」、「自己破産します」、「刑務所行きます」、「死にます」、etc・・・、開き直りほどタチの悪いものはない。
こっちは「この写真、奥さんにバレたらマズいんじゃないですかぁ、うふふっ」、「これ取引先の会社が知ったらヤバいでしょう、警察も動いてますよ~、おほほほっ」と揺さぶりを掛けているのは相手とのそれを知らされたら俺の人生はおしまいだぁ、お願いだから勘弁してくれぇ、いや先生(!)勘弁してくださいましぃ~というある種の信頼関係で成り立っている。負の信頼関係というべきか。
交渉の目的なんか突き詰めれば金がすべて、相手が嫁と離婚しようが、悪事が表沙汰になって刑務所に行こうが、脅しといて矛盾するがぶっちゃけそんなことどうだっていいの。こっちにすりゃ何年刑務所に行こうがなんの得にもならねぇんだから。そもそも本気で刑務所に行かすつもりならわざわざ本人には知らせず水面下でひっそりと行動するって。むしろこっちからすりゃあ刑務所に入られたり、死なれたりするとそこで交渉がストップしてしまうので得どころか、実はかなり迷惑なのである。
お代官様~、どうかそれだけはご勘弁を、何卒、なにとぞ~っ・・・、くどい、勘弁ならぬ、離せ、びしっ、どかっ、袴を引きずられるぐらいヘビーな展開を狙っているのに、分かりました、じゃあ切腹しますと開き直られたらカジュアル過ぎて腰からズルッだよね、おいおい待てよ待てよって。
交渉事が下手な三下はうまくいかないと暴力を行使するがこんなのはアホです、アホ。その時は気分がスーッとするかもしれないが結局は訴えられてアウト。今は昔と違い簡単に捕まります。
『佐藤容疑者は男女関係のもつれから水戸市内に住む男性会社員(36)を水戸市城東にある公園に呼び出し、「俺の女にちょっかいを出したろう。落とし前をつけろ、誠意を見せろ」と脅し、殴る蹴るの暴行をした疑い。佐藤容疑者は公園に行ったが殴ってはいないと容疑を否認しているという。』
これはまあ今即興で作ったが新聞を見てるとこんな話山ほどあるわな。
暴力を振るったら負けなのに筋肉バカのジャイアンは交渉相手をぶん殴っていい気になっている。これではネゴシエイターとして失格だ。
先日事故をやられたと書いたじゃないですか、あれ、路地から出てきた車に脇腹を衝突されたので過失の割合は7:3だという。相手方の保険屋が提示してきたこの内容を到底受け入れられない俺はある秘策を持ち出して事実上10:0に過失割合を引っ繰り返してやった。詳細は言えぬが完全に合法的な手段である。保険会社も当事者も、はは~っ、仰せの通りにぃ~で示談完了。
しかし、この合法的手段も一つの賭けであり相手が開き直り、分かりました、もう煮るなり焼くなり好きにしてくださいと言われたら7:3のままで終了。内心相手がびびってくれて助かったというのが本音である。くれぐれも言っておくが使ったのは合法的手段だ、合法じゃなかったら立場上ヤバいだろ。そもそも保険会社には優秀な顧問弁護士がついているんだから法を飛び越えた交渉はもはや交渉とは呼べなくなり、脅迫になってしまう、脅迫は言うまでもなくやっちゃいけない。
結局さ、交渉に限らずなんでもそうなのだが世の中に於いて一番強いのは開き直りなんだよな。俺がこうして生きていられるのも開き直っているからに過ぎない、前科すらネタにして開き直っているからタチが悪い(笑)。堂々と開き直っており、開き直りが嫌なら寄っ付いてくんな、蛆虫どもめというスタンスであるからもうなーんも怖くないわけ。起業にしても失敗したらやめればいい、取り返しがつかなくなったら死ねばいいと開き直っているからあまり深く考えていない。
偉そうに言うのもなんだがみんな開き直りが圧倒的に足りんよね。もちろん、人んちのガラス割っといて、あんたがこんなところに家を建てたのが悪いんじゃないかは開き直りでもなんでもなく、屁理屈、これはダメだぜ、当然捕まります。俺の言う開き直りとは「ガラスを割ってしまったのは弁償いたします。しかし、三日間おうちに住めなかったからホテルに泊まられたと仰っいましたよね?そちらのホテル代に関しましては申し訳ありませんがお支払い致しかねます、もしご納得頂けないようでしたらどうぞわたくしを訴えてください、遠慮はいりません。裁判所から支払い命令が出れば速やかにお支払いいたします」、これが開き直り。裁判やったって獲れるかどうか分からず仮に獲れたとしてせいぜい数万円、弁護士費用や訴訟費用考えたら到底割りに合わない、だから訴えてはこんだろう、イッヒヒヒッという先を見越しての開き直りだ。
正直者がバカを見る世の中は腐っているが腐っている世の中を渡っていかなければならないのが現代の日本人である。その世渡り処世術として開き直りをお薦めする。
てか、世渡り上手な人って明らかに開き直り方がうまいよね。俺とか。
風俗キュレーションサイト・風俗経営の第三帝国
http://www.pilatescyclingofmason.com/
記事多数追加しました!
「会社クビになるの覚悟しました」、「家内と別れます」、「自己破産します」、「刑務所行きます」、「死にます」、etc・・・、開き直りほどタチの悪いものはない。
こっちは「この写真、奥さんにバレたらマズいんじゃないですかぁ、うふふっ」、「これ取引先の会社が知ったらヤバいでしょう、警察も動いてますよ~、おほほほっ」と揺さぶりを掛けているのは相手とのそれを知らされたら俺の人生はおしまいだぁ、お願いだから勘弁してくれぇ、いや先生(!)勘弁してくださいましぃ~というある種の信頼関係で成り立っている。負の信頼関係というべきか。
交渉の目的なんか突き詰めれば金がすべて、相手が嫁と離婚しようが、悪事が表沙汰になって刑務所に行こうが、脅しといて矛盾するがぶっちゃけそんなことどうだっていいの。こっちにすりゃ何年刑務所に行こうがなんの得にもならねぇんだから。そもそも本気で刑務所に行かすつもりならわざわざ本人には知らせず水面下でひっそりと行動するって。むしろこっちからすりゃあ刑務所に入られたり、死なれたりするとそこで交渉がストップしてしまうので得どころか、実はかなり迷惑なのである。
お代官様~、どうかそれだけはご勘弁を、何卒、なにとぞ~っ・・・、くどい、勘弁ならぬ、離せ、びしっ、どかっ、袴を引きずられるぐらいヘビーな展開を狙っているのに、分かりました、じゃあ切腹しますと開き直られたらカジュアル過ぎて腰からズルッだよね、おいおい待てよ待てよって。
交渉事が下手な三下はうまくいかないと暴力を行使するがこんなのはアホです、アホ。その時は気分がスーッとするかもしれないが結局は訴えられてアウト。今は昔と違い簡単に捕まります。
『佐藤容疑者は男女関係のもつれから水戸市内に住む男性会社員(36)を水戸市城東にある公園に呼び出し、「俺の女にちょっかいを出したろう。落とし前をつけろ、誠意を見せろ」と脅し、殴る蹴るの暴行をした疑い。佐藤容疑者は公園に行ったが殴ってはいないと容疑を否認しているという。』
これはまあ今即興で作ったが新聞を見てるとこんな話山ほどあるわな。
暴力を振るったら負けなのに筋肉バカのジャイアンは交渉相手をぶん殴っていい気になっている。これではネゴシエイターとして失格だ。
先日事故をやられたと書いたじゃないですか、あれ、路地から出てきた車に脇腹を衝突されたので過失の割合は7:3だという。相手方の保険屋が提示してきたこの内容を到底受け入れられない俺はある秘策を持ち出して事実上10:0に過失割合を引っ繰り返してやった。詳細は言えぬが完全に合法的な手段である。保険会社も当事者も、はは~っ、仰せの通りにぃ~で示談完了。
しかし、この合法的手段も一つの賭けであり相手が開き直り、分かりました、もう煮るなり焼くなり好きにしてくださいと言われたら7:3のままで終了。内心相手がびびってくれて助かったというのが本音である。くれぐれも言っておくが使ったのは合法的手段だ、合法じゃなかったら立場上ヤバいだろ。そもそも保険会社には優秀な顧問弁護士がついているんだから法を飛び越えた交渉はもはや交渉とは呼べなくなり、脅迫になってしまう、脅迫は言うまでもなくやっちゃいけない。
結局さ、交渉に限らずなんでもそうなのだが世の中に於いて一番強いのは開き直りなんだよな。俺がこうして生きていられるのも開き直っているからに過ぎない、前科すらネタにして開き直っているからタチが悪い(笑)。堂々と開き直っており、開き直りが嫌なら寄っ付いてくんな、蛆虫どもめというスタンスであるからもうなーんも怖くないわけ。起業にしても失敗したらやめればいい、取り返しがつかなくなったら死ねばいいと開き直っているからあまり深く考えていない。
偉そうに言うのもなんだがみんな開き直りが圧倒的に足りんよね。もちろん、人んちのガラス割っといて、あんたがこんなところに家を建てたのが悪いんじゃないかは開き直りでもなんでもなく、屁理屈、これはダメだぜ、当然捕まります。俺の言う開き直りとは「ガラスを割ってしまったのは弁償いたします。しかし、三日間おうちに住めなかったからホテルに泊まられたと仰っいましたよね?そちらのホテル代に関しましては申し訳ありませんがお支払い致しかねます、もしご納得頂けないようでしたらどうぞわたくしを訴えてください、遠慮はいりません。裁判所から支払い命令が出れば速やかにお支払いいたします」、これが開き直り。裁判やったって獲れるかどうか分からず仮に獲れたとしてせいぜい数万円、弁護士費用や訴訟費用考えたら到底割りに合わない、だから訴えてはこんだろう、イッヒヒヒッという先を見越しての開き直りだ。
正直者がバカを見る世の中は腐っているが腐っている世の中を渡っていかなければならないのが現代の日本人である。その世渡り処世術として開き直りをお薦めする。
てか、世渡り上手な人って明らかに開き直り方がうまいよね。俺とか。
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