赤壁の戦い
- 2014/03/11
- 22:58
平和ぼけした日本人を一気に目覚めさせた三年前の今日14時46分。
震災が起きる前迄は極端な話、俺なら何でも出来ると自惚れていた。
もちろん出来ないことの方が圧倒的に多く、実際は喧嘩をしても負けてばかり、でも、どんなに打ちのめされても心が折れることはなかった。
体や金がいくら削られても心までは削り取られることなど一度もなかった。
しかし、あの日以来考えが一変する。
地球や宇宙が宗教を超えた絶対神だとすると、神様は人の生き死になど意に介さず、時に神は人間以上に残酷なんだと嫌という程知らされた。
赤壁の戦いで完膚なきまでに打ち負かされた曹操は殲滅した自軍の無残な大艦隊を見て、心が折れるどころか再起を天に誓ったというが、俺にはそんな気力などもはや残されてはいなかった。
いくら強がって、突っ張って生きてはいても、所詮俺が奸雄曹操になどなれるわけはなかったのだ。
すべてが馬鹿馬鹿しかった。
軽々しく絆と騒ぎ立てる世の中もうっとうしく感じられ、何が絆だ、クソったれといつも斜め後ろばかりを見ていた。
人間が生まれから死ぬまでのせいぜい数十年間、人の営みっていったいなんだろうか。
次の世代に生を紡ぐためだけの数十年間なのか。
正直今だに分からない。
答えなんか見つからねぇよ、くそったれ。
震災が起きる前迄は極端な話、俺なら何でも出来ると自惚れていた。
もちろん出来ないことの方が圧倒的に多く、実際は喧嘩をしても負けてばかり、でも、どんなに打ちのめされても心が折れることはなかった。
体や金がいくら削られても心までは削り取られることなど一度もなかった。
しかし、あの日以来考えが一変する。
地球や宇宙が宗教を超えた絶対神だとすると、神様は人の生き死になど意に介さず、時に神は人間以上に残酷なんだと嫌という程知らされた。
赤壁の戦いで完膚なきまでに打ち負かされた曹操は殲滅した自軍の無残な大艦隊を見て、心が折れるどころか再起を天に誓ったというが、俺にはそんな気力などもはや残されてはいなかった。
いくら強がって、突っ張って生きてはいても、所詮俺が奸雄曹操になどなれるわけはなかったのだ。
すべてが馬鹿馬鹿しかった。
軽々しく絆と騒ぎ立てる世の中もうっとうしく感じられ、何が絆だ、クソったれといつも斜め後ろばかりを見ていた。
人間が生まれから死ぬまでのせいぜい数十年間、人の営みっていったいなんだろうか。
次の世代に生を紡ぐためだけの数十年間なのか。
正直今だに分からない。
答えなんか見つからねぇよ、くそったれ。