覆面の北枕

初詣行きました？

俺は行ってないが今だに…、と言うか一生分からないだろうなと思っているのが宗教の問題。

まず自分は初詣にケチをつけるつもりはさらさらないが基本的に無信教です。

理由は世の中には凄惨な事件や事故が溢れている。女や子供、年寄りが被害者になることが多い。何も悪いことをせず、正直に生きてきたのに酷い死に方をする。神様助けてと祈ってもその思いは届かない。

現世で報われなかった分、天国への切符を渡される、それこそ宗教家の詭弁だろう。

子供が虐待を受けて死ぬ。

天国に行けたから良いという話であるまい。本当に苦しんでいる人間を助けられないところに宗教の危うさや限界がある。

キリストにしろ、お釈迦様にしろ、彼らの生き方を見習い、生き方の手本とするのならそれは結構なことだと思う。

しかし、所詮二人とも人間、神様なんかじゃないだろ。

今日、ニュースを見ていたら子供が母親に殺されたニュースが報道された。

いきさつは捜査中だからまだ分からない。

だが、確実に言えることは母親に殺されるためにこの世に生を受けたわけではないということだ。

薄れいく意識の中で少年は神に祈ったかもしれない。

でもその思いは無念にも届かなかった。

宗教を信じている人に訊きたい。俺は頭が悪いからどんなに考えても宗教の介在意義が見いだせないのだ。

黄泉の国が待っているなどという御託は訊きたくない。

俺に教えてください。なにゆえ、少年は犠牲になったのかと。

意地悪な質問でもなんでもない、素朴な疑問なのだ。

信ずるに値する宗教がないのはこのへんが最大の理由なのである。