覆面の北枕

昨日の続き。

暫らく半分死んでいる生活を続けていたわけだがさすがにこのままじゃいけないと思ってさ、どうしようかと考えていたらハローワークから連絡あり、震災特例でウェブデザインスクールにまた入り直せるというじゃん、パチンコばっかりやっていても仕方ない、よし、せっかくだから入り直してもう一度勉強し直そうとやる気になってね、学校に通うようになった。

この入学し直したウェブデザインスクールだが震災前迄通っていた学校と違い、規律にしろ、カリキュラムにしろ、とにかく厳しかった（１分でも遅刻すると問答無用で欠席扱いとか）。

しかし、その厳しさがある意味だらけた自分にとってはすこぶる刺激になり、凄くよかった（厳しすぎて腹を立てたこともある、笑）。

毎日、必死になって勉強していると徐々にではあるがいつしかまた元の自分に戻ってきた。

冷静に考えりゃ、そもそも俺には才能なんてもんはからっきしないんだしさ、あんまり難しく考えずに、俺の出来ることを俺のペースでやろうという気持ちになり、ウェブサイト制作の勉強に再度打ち込むようになったのである。

こうして勉強をしていると、やっぱり、俺はこの仕事が好きなんだと再認識してね、そして、今に至ったという次第です。

もちろん、未だに震災当日のことを思い出したり、津波の映像を観たりすると、胸がドキドキするがそれは仕方ないことだろう、あれだけの出来事だからね。

一生死ぬまでこの心の傷は癒えないと思う。

また無理して癒す必要もないと最近は割り切れるようになった。

なんとか人並み程度には戻ることが出来た。

ただ、人並みに戻れたが俺はみんなの言うように絆だなんて言葉は言わない。

人にああだ、こうだいえるほど偉くもないし、また協調性もない。

ゆえに、自分が出来ることを自分のペースで頑張ろうと思っている。

結果、それが俺が出来ることのすべて。

今更、大風呂敷を広げるつもりもなけりゃ、その必要もない。目指すというよりも、ただひたすら目の前にある道を進むだけ。

それでいいじゃん、俺は誰と比べるでなく、俺の出来ることを俺のペースで、これが俺の出した結論。

来年は今年やろうと思って出来なかった３ＤＣＧに挑戦しようと思う、また『描く』方ではなく、『書く』方にも挑戦したい。

いい年になるといいな。

なるといいなじゃなくて、いい年にする、掴み取るのさ、自分の力で。

皆さんもよいお年を。

今年は本当にありがとう。

追伸、震災後腐っていた俺に優しい言葉を掛けてくれた、元夢幻嬢達、君たちには本当に感謝してます。

なかなかみんなとは会えず仕舞いだけど、そのうちゆっくり酒でも飲もう。

割勘で（笑）。