角田が自殺しましたな。
本人からすりゃ死刑はもはや避けられないのにこれからうんざりする程長く続く取り調べと公判はまったく以て無意味だろう(あくまでも本人からすればね)。
だったらとっとと死んでしまった方が楽だと思うのは理解できなくもない(甚だ無責任だが)。俺が角田の立場ならきっとそう思う。
ただ、経験者は語るだが留置場では自殺が出来ないのである(少なくとも水戸警察署は)。
当たり前だが24時間監視態勢であるから不審な動きをすればすぐに看取が吹っ飛んでくる。
別に不審な動きをしなくとも15分に一回は昼夜を問わず見回りにくる。
いや、見回りに来ずとも看取の席(通常3人座っている、くどいが水戸署では)というのは各房の対面に面しており、すべての房を常時一望出来る作りになっている。
それ故なかなか不審な動きすら出来ない。
刑事も言っていたが凶悪殺人犯や覚醒剤などで精神に異常をきたしている者は特に念入りに監視をするという。
当然角田もその『念入り』リストに入っていただろうから15分に一回どころか24時間態勢で監視され続けたに違いない(恐らく独居房)。
そもそも刑務所よりも自由が制限される留置場では構造的に死ねないのである。
丸腰のまま自殺を図るとすれば通常衣服をロープにして首を吊るか絶食しかないだろう。
舌を噛み切るという方法もあるが実際はなかなか出来るものではあるまい。
ちなみに絶食で自殺は殊留置場に於いてはまず不可能である。
食べずに何日もいれば強制入院させられ、無理矢理点滴を注入されてしまう。無論体はベルトで固定されたままだから暴れても無駄である。
じゃあ衣服をロープにするという方法になるが留置場の房内というのは極めて安全に出来ており、ロープを引っ掛けるような突起物が何もないのだ。
つまり、絶食にしろ、首吊りにしろ、犯罪者相手におかしな話だが死ねない仕組みになっているのである。
じゃあどうやって死んだんだろうか?
今後真似されると困るため、警察機関から角田が自殺をした方法を語れることはあるまい。
いずれにせよ、角田の完勝だ。
好き放題やって、法の裁きを受けずに自ら命を絶つ。
これでは亡くなられた方は浮かばれない。
この辺に日本の法制度の限界があるような気がしてならない。
中国や北朝鮮はクソだが死刑制度だけは素晴らしい。
裁判に時間も金も掛けず、さっさと殺してしまう。
少なくとも死刑が裁判をやる前から確定しているような事件は三審制の原理原則を無視して残虐な方法ですぐに殺してしまった方が犯罪抑止の観点からも絶対に有意義だと思う。