80歳の年寄りに4DXを体験させる実証実験
- 2023/11/12
- 18:15
「映画行くべ」
「なんの?」
「ゴジラ(-1.0)」
「は?なんで子どもの漫画を映画館で見なきゃなんねぇんだよ」
「漫画じゃねぇよ」
「どうせあれだろ、ゴジラの背中にチャックが見えるやつな、おもちゃの東京タワー踏みつぶしてさ、ザ・ピーナッツが歌なんか歌っちゃったぐらいにしてさ、おりゃあ行かねぇよ」
「いつの時代の話してんだよ、今時、人が入っているゴジラなんてねぇよ」
「俺は行かねぇ」
「じゃあ見終わったら酒飲ますから」
「なに酒?」
「水戸駅に茨城県でやってるアンテナショップがあって千円払うとおつまみがついて、ぐい呑みで三杯試飲出来んだよ、そこ連れて行くから。俺が出すよ」
「じゃあ行く」
こういういきさつがあり、80歳の親父と75歳のおふくろを4DXに連れて行った。ジジババに4DXがなにかはあえて言わない。どういう反応をするのか楽しみだ。腰を抜かしたら笑える。なんでも親父が映画館に来るのは60年ぶりぐらいだそうだ。結婚する前は東映のヤクザ映画が好きで高倉健の「山口組三代目」とか松方弘樹の「修羅の群れ」などをちょくちょく見ていたそうだが結婚した後はめっきりご無沙汰。
一通り、予告が終わると、4DXを見たことがある人なら分かると思うが、4DX映画が上映される前、予行演習的なプロモーションムービーが流れる、ここからが大騒ぎして大変だった。
「おい、なんだ、椅子が揺れてるぞ、うわっ、なんだ、椅子が、椅子が、椅子が」
水しぶきがプッシャー、「水がバシャ―ッて顔に!」
椅子が上下左右に激しく動く、水しぶきを浴びせられ、煙がモクモクと噴き出し、フラッシュが稲光のように光る。そして一連のプロモーションムービーが終わる。
「聞いてねぇぞ!なんだこれは!」
ダチョウ倶楽部の上島竜兵みたいなことをいっている。おふくろは呆気に取られて茫然としている。まだ、本編にすら入っていないのだが……。
「だからこういう映画なんだよ、他のお客さんに迷惑だから静かにしなって」
酒に釣られてのこのこついてきて、どうせ2時間寝てりゃいいと思ったらしいが、甘いんだよ。ネタバレになるから詳細は書かないが、あれほど騒いでいた親父が見終わると満足したらしく拍手してました。
「なんだ、今は拍手しねぇのか?昔はしたよな、なあお母さん」
「うん、した」
「……………(それって60年前の話だろ、今は拍手なんかしない)」
でもまあ、年寄りを4DXに連れて行くとどういう反応を示すかという実証実験が出来て面白かった。まさかこんなに大はしゃぎするとは思わなかったが。
本作では茨城県でかなり多くのロケを敢行し、筑波海軍航空記念館(笠間市)、鹿島海軍航空隊跡(美浦村)、下館総合運動公園(筑西市)でロケが行われた。内容もさることながらそういった意味でも面白かった。ガルパンじゃないが、身近にロケ地があるのはいい。茨城の場合、東京から近いため撮影しやすいというのも多分にあるのだろうが。NHKの歴史物や朝ドラなんてほとんどがつくばみらい市のワープステーション江戸だもんな。
なお、アンテナショップでの撮影はすっかり忘れてしまった。
下の写真は茨城県のホームページから引用。
初めて行ったがここはここでよかったです。もちろん、俺が運転なので一滴も飲めませんでしたが。今度電車で来ようかな。


「なんの?」
「ゴジラ(-1.0)」
「は?なんで子どもの漫画を映画館で見なきゃなんねぇんだよ」
「漫画じゃねぇよ」
「どうせあれだろ、ゴジラの背中にチャックが見えるやつな、おもちゃの東京タワー踏みつぶしてさ、ザ・ピーナッツが歌なんか歌っちゃったぐらいにしてさ、おりゃあ行かねぇよ」
「いつの時代の話してんだよ、今時、人が入っているゴジラなんてねぇよ」
「俺は行かねぇ」
「じゃあ見終わったら酒飲ますから」
「なに酒?」
「水戸駅に茨城県でやってるアンテナショップがあって千円払うとおつまみがついて、ぐい呑みで三杯試飲出来んだよ、そこ連れて行くから。俺が出すよ」
「じゃあ行く」
こういういきさつがあり、80歳の親父と75歳のおふくろを4DXに連れて行った。ジジババに4DXがなにかはあえて言わない。どういう反応をするのか楽しみだ。腰を抜かしたら笑える。なんでも親父が映画館に来るのは60年ぶりぐらいだそうだ。結婚する前は東映のヤクザ映画が好きで高倉健の「山口組三代目」とか松方弘樹の「修羅の群れ」などをちょくちょく見ていたそうだが結婚した後はめっきりご無沙汰。
一通り、予告が終わると、4DXを見たことがある人なら分かると思うが、4DX映画が上映される前、予行演習的なプロモーションムービーが流れる、ここからが大騒ぎして大変だった。
「おい、なんだ、椅子が揺れてるぞ、うわっ、なんだ、椅子が、椅子が、椅子が」
水しぶきがプッシャー、「水がバシャ―ッて顔に!」
椅子が上下左右に激しく動く、水しぶきを浴びせられ、煙がモクモクと噴き出し、フラッシュが稲光のように光る。そして一連のプロモーションムービーが終わる。
「聞いてねぇぞ!なんだこれは!」
ダチョウ倶楽部の上島竜兵みたいなことをいっている。おふくろは呆気に取られて茫然としている。まだ、本編にすら入っていないのだが……。
「だからこういう映画なんだよ、他のお客さんに迷惑だから静かにしなって」
酒に釣られてのこのこついてきて、どうせ2時間寝てりゃいいと思ったらしいが、甘いんだよ。ネタバレになるから詳細は書かないが、あれほど騒いでいた親父が見終わると満足したらしく拍手してました。
「なんだ、今は拍手しねぇのか?昔はしたよな、なあお母さん」
「うん、した」
「……………(それって60年前の話だろ、今は拍手なんかしない)」
でもまあ、年寄りを4DXに連れて行くとどういう反応を示すかという実証実験が出来て面白かった。まさかこんなに大はしゃぎするとは思わなかったが。
本作では茨城県でかなり多くのロケを敢行し、筑波海軍航空記念館(笠間市)、鹿島海軍航空隊跡(美浦村)、下館総合運動公園(筑西市)でロケが行われた。内容もさることながらそういった意味でも面白かった。ガルパンじゃないが、身近にロケ地があるのはいい。茨城の場合、東京から近いため撮影しやすいというのも多分にあるのだろうが。NHKの歴史物や朝ドラなんてほとんどがつくばみらい市のワープステーション江戸だもんな。
なお、アンテナショップでの撮影はすっかり忘れてしまった。
下の写真は茨城県のホームページから引用。
初めて行ったがここはここでよかったです。もちろん、俺が運転なので一滴も飲めませんでしたが。今度電車で来ようかな。

