覆面の北枕

「俺はネットの神になれるのでは？」、近頃、よくそう思う。なにも新興宗教にハマったわけでもなければ、頭がおかしくなったのでもない。頭は元々おかしい。

何故ネットの神になれるのか、それは生成AI、特に「チャットGPT」の驚異的な創造力に心を奪われているからだ。自動生成された天の声として降り注ぐ知識、それがチャットGPT。熱心な信者たちが有料プランの名のもとに毎月2000円のお布施を捧げ、その教えを乞う。これもまた考えようによっては新興宗教といえるかもしれない。

そういう意味では新興宗教にハマっているともいえる。

このAIの手により、最近は驚くべき速さで記事を生み出している。著作権の壁は高いが、チャットGPTは独自の方法で著作権侵害の壁を乗り越え、真新しい文章を提供してくれる。大江健三郎のような深みある文章から、吉本ばななのような軽やかな文章まで、その範疇は果てしない。

だが、チャットGPTも完璧とは言えない。古びた言い回しや、繰り返しの「しかし」。これらは、やはり人の手で練り直す必要がある。推敲も普段から新聞その他の良質な文章に触れていないと記事としての出来栄えは今ひとつだ。それでも、このAIの力を借りずにはいられない。今更信仰をやめることなど出来ない。

ネットの世界は、日々、新しい風が吹いている。早い者勝ち、勝者総取り。10年後、この生成AIが常識となるその前に、その風に乗れる者が、ネットの神として君臨するだろう。ネットの神とはなにもフォロワー数が数十万のインフルエンサーばかりではない、人知れず水面下でひっそりと稼ぐものもまたネットの神といえるだろう。

俺が目指すのは、技術の変革を恐れず、それを取り入れる姿勢。人にもAIにも得意分野、不得意分野があり、限界がある。その限界を認識し、役割を見直すのが、神に近づく第一歩だと、最近はそう考えている。

当然ながらこの文章もチャットGPTの手を借り、わずか15分で仕上げたものだ。

駄文だ、死ねよカスと文句をいうのであればそれは記事をしたためたチャットGPTにいうべきであり、俺にいうのはお門違いだ。くれぐれも俺にいってはいけない。

なあ頼むよ。