またダラダラと長く書いてしまった、反省
- 2023/10/26
- 12:46
『三流大出身の妻が高学歴の夫の「一般常識のなさ」に辟易、パレスチナとパキスタンを混同するのはありえない』のトピックスが話題だ。
妻曰く、夫はそこそこ名前の通った大学の出身者とのこと。しかし、有名大学の卒業生であろうと、中東の複雑な問題を理解するのは容易でない。中東問題を考える上で、その深淵に踏み込むことは一筋縄ではいかない。
イスラエルはエルサレムを中心に、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教という三つの宗教が交錯する地域。その土地の歴史には十字軍、オスマン帝国、さらにはナチスのホロコーストといった、複雑な要素が絡み合っている。大のユダヤ人嫌いで有名な自動車王ヘンリー・フォードやフランス人デザイナーのココ・シャネルなども意外な形で関与している。
ただ、ひとつ言えるのはウクライナ問題とは次元がまったく異なる。ウクライナ戦争ではロシアの一方的な侵略が明々白々であり、ウクライナは被害者としての位置付けが明瞭だ。だが、イスラエルとパレスチナの関係は、一方的に非難することができないほどの複雑さを秘めている。
ハマスの奇襲についても、そこには様々な背景が存在する。イスラエルの諜報機関・モサドが事前に察知していたのではないかという疑念もある。モサドはアメリカのCIAと並ぶ世界屈指の諜報機関。その世界屈指の諜報機関がまったく予期していなかったとは到底思えない。
今回の奇襲を見てまず頭によぎったのは旧日本軍による真珠湾攻撃。
真珠湾攻撃、それは多くの歴史愛好家や専門家たちにとって、旧日本軍の圧倒的な勝利として記憶されている出来事だ。だが、その成功の背後にはアメリカの空母が一隻も停泊していなかったという事実がある。この点を中心に、その時代の背景を浮かび上がらせると、単なる軍事的勝利という枠を超えた、政治的な側面が見えてくる。
1930年代のアメリカは、大恐慌の影響で経済が停滞し、慢性的な不況が続いていた。この状況の中、ルーズベルト大統領は、戦争をもって経済の活性化を図るという策を秘かに検討していたという。戦争反対が大統領選の公約であった以上、公然と戦争を始めるわけにはいかずルーズベルトは思い悩んだが、アメリカにとって都合の良い形で戦争の火種を作るできれば勿怪の幸いだ。
そこで彼の策略は日本を挑発する形となった。日本に対して海上封鎖や海軍軍縮を求めるなど、あらゆる外交的圧力をかけ続けた。これらの行動は、日本が自国の権益を守るために何らかの行動を起こさざるを得ない状況を作り出すものであった。
結果として、真珠湾攻撃は日本の戦略的勝利として語られる一方で、ルーズベルト大統領の目論見通り、アメリカ国内の戦争志向の風潮を高め、その後の第二次世界大戦への参戦を可能とした。
このように、歴史の背後には、表面的な出来事よりも、政治的な策略や背景が隠れていることが多い。
要するに、世界の複雑な問題についての理解は一筋縄ではいかない。日本を基準にするとアメリカの手前イスラエルに与すれば、アラブ諸国のひんしゅくを買い、アラブに依存する石油の供給が危ぶまれる。もちろん、だからといってテロリストの肩は持てず、「極めて遺憾」、「まことに遺憾」と、遺憾砲を連発して日和見を決めるのが関の山だったりする。
たまたま俺の場合は歴史が好きなため、それなりに本を読んだり、映像を見て、そこそこ知っているつもりであるが、浅学非才、あくまでも広く浅くの知識しかないので深く突っ込まれるとお手上げだ。
ただ、場末の居酒屋でする与太話であれば話の腰を折らず、知ったかぶりをする程度のニワカ知識はある。
だからといって、そこそこ名前の通った大学の出身者である冒頭のなにがしより勝っているとは微塵も思わない。単に知っているエリアの違いでしかない。ある分野に於いてはきっとこのなにがしの足元にも及ばないと思う、彼が理系の大卒であれば尚更だ。
妻曰く、夫はそこそこ名前の通った大学の出身者とのこと。しかし、有名大学の卒業生であろうと、中東の複雑な問題を理解するのは容易でない。中東問題を考える上で、その深淵に踏み込むことは一筋縄ではいかない。
イスラエルはエルサレムを中心に、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教という三つの宗教が交錯する地域。その土地の歴史には十字軍、オスマン帝国、さらにはナチスのホロコーストといった、複雑な要素が絡み合っている。大のユダヤ人嫌いで有名な自動車王ヘンリー・フォードやフランス人デザイナーのココ・シャネルなども意外な形で関与している。
ただ、ひとつ言えるのはウクライナ問題とは次元がまったく異なる。ウクライナ戦争ではロシアの一方的な侵略が明々白々であり、ウクライナは被害者としての位置付けが明瞭だ。だが、イスラエルとパレスチナの関係は、一方的に非難することができないほどの複雑さを秘めている。
ハマスの奇襲についても、そこには様々な背景が存在する。イスラエルの諜報機関・モサドが事前に察知していたのではないかという疑念もある。モサドはアメリカのCIAと並ぶ世界屈指の諜報機関。その世界屈指の諜報機関がまったく予期していなかったとは到底思えない。
今回の奇襲を見てまず頭によぎったのは旧日本軍による真珠湾攻撃。
真珠湾攻撃、それは多くの歴史愛好家や専門家たちにとって、旧日本軍の圧倒的な勝利として記憶されている出来事だ。だが、その成功の背後にはアメリカの空母が一隻も停泊していなかったという事実がある。この点を中心に、その時代の背景を浮かび上がらせると、単なる軍事的勝利という枠を超えた、政治的な側面が見えてくる。
1930年代のアメリカは、大恐慌の影響で経済が停滞し、慢性的な不況が続いていた。この状況の中、ルーズベルト大統領は、戦争をもって経済の活性化を図るという策を秘かに検討していたという。戦争反対が大統領選の公約であった以上、公然と戦争を始めるわけにはいかずルーズベルトは思い悩んだが、アメリカにとって都合の良い形で戦争の火種を作るできれば勿怪の幸いだ。
そこで彼の策略は日本を挑発する形となった。日本に対して海上封鎖や海軍軍縮を求めるなど、あらゆる外交的圧力をかけ続けた。これらの行動は、日本が自国の権益を守るために何らかの行動を起こさざるを得ない状況を作り出すものであった。
結果として、真珠湾攻撃は日本の戦略的勝利として語られる一方で、ルーズベルト大統領の目論見通り、アメリカ国内の戦争志向の風潮を高め、その後の第二次世界大戦への参戦を可能とした。
このように、歴史の背後には、表面的な出来事よりも、政治的な策略や背景が隠れていることが多い。
要するに、世界の複雑な問題についての理解は一筋縄ではいかない。日本を基準にするとアメリカの手前イスラエルに与すれば、アラブ諸国のひんしゅくを買い、アラブに依存する石油の供給が危ぶまれる。もちろん、だからといってテロリストの肩は持てず、「極めて遺憾」、「まことに遺憾」と、遺憾砲を連発して日和見を決めるのが関の山だったりする。
たまたま俺の場合は歴史が好きなため、それなりに本を読んだり、映像を見て、そこそこ知っているつもりであるが、浅学非才、あくまでも広く浅くの知識しかないので深く突っ込まれるとお手上げだ。
ただ、場末の居酒屋でする与太話であれば話の腰を折らず、知ったかぶりをする程度のニワカ知識はある。
だからといって、そこそこ名前の通った大学の出身者である冒頭のなにがしより勝っているとは微塵も思わない。単に知っているエリアの違いでしかない。ある分野に於いてはきっとこのなにがしの足元にも及ばないと思う、彼が理系の大卒であれば尚更だ。