都道府県魅力度ランキング最下位バンザーイ
- 2023/10/15
- 13:00
都道府県魅力度ランキングの発表は少なからず我々の心をくすぐる。なぜなら、それは我々の暮らす地域の価値を示すものだからだ。
今年もまた、茨城県がその最下位を占めた。これが初めてのことではない。過去18回の調査で12回、この位置を占めている。多くの人々がこのランキングを単なる数字や順位として受け取る中、茨城県民として、その背後にある意味や意義を真剣に考える時期に来ているのかもしれない。
茨城のこの定位置、多くの人々はネタとして楽しむ傾向にある。確かに、一喜一憂するよりも、冷静に向き合い、笑い飛ばすことも大切だろう。
特に北関東三県と埼玉県はいじってもいい存在とされ、ネット掲示板でもちょくちょく話題になる。対してガチ勢である東北や山陰は触れないのがネット掲示板の不文律でもある。実際そこに暮らすものとしてはくそみそに言われてなんぼの思いもある。下手に褒められると尻のあたりがむず痒くなり、居心地の悪さを覚えるのもまた事実。
魅力度ランキングは観光業における地域ブランドの向上を目指すものだが、果たして魅力は数字で測ることができるのだろうか。広義においては、魅力度が増すことで、地域経済は確かに活性化する。
しかし、活性化がもたらす渋滞や混雑、そして住民の日常の営みへの影響は計り知れない。スカイツリー建設後の混雑を体験した方の話は、その一例に過ぎない。
知人に墨田区出身の人がいる。彼は今、ひたちなか市に中古の家を買い家族と暮らしている。長男ではないのも大きいだろうが、実家には戻らず、茨城県に骨をうずめると決めている。茨城の方がいいとしみじみいう。スカイツリーが出来た当初、国内外を問わず多くの観光客が集まり、渋滞でにっちもさっちも行かなかったそうだ。車で出掛けようと家から出る。30分経ってもまだ後ろに自宅が見えると、まるで笑えない笑い話をいう。
こういった例は極端だとしても観光地に行くと人の多さに辟易することは少なくない。一般的に雑誌やテレビで見る観光地はゆったりとした時の流れを感じられるものが多い。秋の京都がその代表だろう。だが現実は大違い、紅葉の絶景スポットである嵐山や清水寺は大混雑、とてもじゃないが悠久の時の流れなど感じられたものじゃない。それぐらい人で溢れている。
そして旅行から家に帰ってくると「やっぱり家が一番」、そう意味不明なことを言ってほっとする。
多くの人々が集まる観光地は経済的な利益をもたらす。しかし、同時に日常の営みが乱れることもある。下手に乱れるぐらいなら今のままでいいと思ってしまう。茨城県民は前進よりも怠惰を好む保守的な県民性であるから無理に魅力度を上げようなどとは考えず、来年もまた最下位を目指し、万が一最下位を脱するようであればそれはむしろ悔いるべきことであると茨城県民は考えを改めるときだ。
大井川知事、どうだろうか。
今年もまた、茨城県がその最下位を占めた。これが初めてのことではない。過去18回の調査で12回、この位置を占めている。多くの人々がこのランキングを単なる数字や順位として受け取る中、茨城県民として、その背後にある意味や意義を真剣に考える時期に来ているのかもしれない。
茨城のこの定位置、多くの人々はネタとして楽しむ傾向にある。確かに、一喜一憂するよりも、冷静に向き合い、笑い飛ばすことも大切だろう。
特に北関東三県と埼玉県はいじってもいい存在とされ、ネット掲示板でもちょくちょく話題になる。対してガチ勢である東北や山陰は触れないのがネット掲示板の不文律でもある。実際そこに暮らすものとしてはくそみそに言われてなんぼの思いもある。下手に褒められると尻のあたりがむず痒くなり、居心地の悪さを覚えるのもまた事実。
魅力度ランキングは観光業における地域ブランドの向上を目指すものだが、果たして魅力は数字で測ることができるのだろうか。広義においては、魅力度が増すことで、地域経済は確かに活性化する。
しかし、活性化がもたらす渋滞や混雑、そして住民の日常の営みへの影響は計り知れない。スカイツリー建設後の混雑を体験した方の話は、その一例に過ぎない。
知人に墨田区出身の人がいる。彼は今、ひたちなか市に中古の家を買い家族と暮らしている。長男ではないのも大きいだろうが、実家には戻らず、茨城県に骨をうずめると決めている。茨城の方がいいとしみじみいう。スカイツリーが出来た当初、国内外を問わず多くの観光客が集まり、渋滞でにっちもさっちも行かなかったそうだ。車で出掛けようと家から出る。30分経ってもまだ後ろに自宅が見えると、まるで笑えない笑い話をいう。
こういった例は極端だとしても観光地に行くと人の多さに辟易することは少なくない。一般的に雑誌やテレビで見る観光地はゆったりとした時の流れを感じられるものが多い。秋の京都がその代表だろう。だが現実は大違い、紅葉の絶景スポットである嵐山や清水寺は大混雑、とてもじゃないが悠久の時の流れなど感じられたものじゃない。それぐらい人で溢れている。
そして旅行から家に帰ってくると「やっぱり家が一番」、そう意味不明なことを言ってほっとする。
多くの人々が集まる観光地は経済的な利益をもたらす。しかし、同時に日常の営みが乱れることもある。下手に乱れるぐらいなら今のままでいいと思ってしまう。茨城県民は前進よりも怠惰を好む保守的な県民性であるから無理に魅力度を上げようなどとは考えず、来年もまた最下位を目指し、万が一最下位を脱するようであればそれはむしろ悔いるべきことであると茨城県民は考えを改めるときだ。
大井川知事、どうだろうか。