毎度頭が痛くなる
- 2023/08/25
- 10:45
放出されたALPS処理水が環境にまったく影響はないかといえば決してゼロではないと思う。
なにも放射性物質が海中に撒き散らされるといった短絡的な話ではなく、大量に真水を放出するのだ、当然、その場所に住む魚介類や海藻類に影響はあるだろう。もちろん、真水は川からも流れ出ているが、それは灌漑など人為的なものを除けば気の遠くなるような長い年月を掛けてそこが河口となったものが殆ど。河口の汽水域には汽水域の自然環境が作られている。
極めて限定的な話にはあるが、今回の放出によって死滅してしまう海藻類や魚介類、プランクトンもいるだろう。また、そこにないはずの大量の真水が注入されるため、本来は生息しないはずの動植物がそこに集まってくるかもしれない。そういった意味での環境変化はゼロじゃないといっている。
れいわ新選組は今回の処理水放出に反対する声明を発表した。やっぱりというか、原発反対がれいわ新選組の党是でもあるので特に驚きはしないが、れいわの原発問題はいつも対案を示さず、発表する談話はお花畑過ぎて頭が痛くなる。
『大規模公害を引き起こした東電と政府が、
さらに環境汚染を拡大する計画を推進している。
その意志決定から国民を排除するこれまでのようなやり方は断じて認められない。
規模、期間ともに前例のない放射能汚染水の太平洋への投棄を撤回し、
生態学的・経済的・文化的に貴重な海洋資源と共に生きてきた人類と地域社会をまもるための
他のアプローチを徹底追求することを強く求める。』
(「汚染水」の海洋投棄を撤回し議論のやり直しを求める、より抜粋)
国政政党が声明を発表する、言うまでもなく重いものだ。居酒屋の与太話で騒ぐ原発反対とは次元が違う。現実に1,046基の貯蔵タンクがあり、日々処理水は増え続けている。これをいったいどうするのか。まずはそこからだろう。
具体的な対案を示する必要がある、これが野党の立場じゃないのか。危険だから処理水の海洋放出反対、じゃあ増え続ける処理水はどうするのか。とりあえず今は拙速な議論をせず、暫く問題を棚上げか。それこそ福島の人にとって無責任極まりないだろう。
今更、東電や政府の責任をあげつらうのはそれこそ論点がズレている。こうなってしまった以上、子や孫の世代のためを考え、不承不承であってもどうするのがどうすれば最善かを議論するのが政治家の役割だろう。そのためには科学的な知見は欠かせない。一方的な偏った考えにならぬよう、特定の科学者個人にスポットを当てるのではなく、様々な立場の科学者の意見を聞いて慎重に結論を出す。本来政治家とはそうじゃないのか。
「他のアプローチを徹底追求することを強く求める」じゃない。そこまで言うならまずはお前らが他のアプローチを示せ。
れいわ新選組はなんだか随分呑気でとんちんかんだなと思う。毎回声明を読むと頭が痛くなる。
※追記、処理水は海水と混ぜて放出するんですね、今日初めて知りました。知ったかぶりをしてすいませんでした。適当なことを書いてしまい申し訳ありませんでした。お詫びして訂正いたします。
なにも放射性物質が海中に撒き散らされるといった短絡的な話ではなく、大量に真水を放出するのだ、当然、その場所に住む魚介類や海藻類に影響はあるだろう。もちろん、真水は川からも流れ出ているが、それは灌漑など人為的なものを除けば気の遠くなるような長い年月を掛けてそこが河口となったものが殆ど。河口の汽水域には汽水域の自然環境が作られている。
極めて限定的な話にはあるが、今回の放出によって死滅してしまう海藻類や魚介類、プランクトンもいるだろう。また、そこにないはずの大量の真水が注入されるため、本来は生息しないはずの動植物がそこに集まってくるかもしれない。そういった意味での環境変化はゼロじゃないといっている。
れいわ新選組は今回の処理水放出に反対する声明を発表した。やっぱりというか、原発反対がれいわ新選組の党是でもあるので特に驚きはしないが、れいわの原発問題はいつも対案を示さず、発表する談話はお花畑過ぎて頭が痛くなる。
『大規模公害を引き起こした東電と政府が、
さらに環境汚染を拡大する計画を推進している。
その意志決定から国民を排除するこれまでのようなやり方は断じて認められない。
規模、期間ともに前例のない放射能汚染水の太平洋への投棄を撤回し、
生態学的・経済的・文化的に貴重な海洋資源と共に生きてきた人類と地域社会をまもるための
他のアプローチを徹底追求することを強く求める。』
(「汚染水」の海洋投棄を撤回し議論のやり直しを求める、より抜粋)
国政政党が声明を発表する、言うまでもなく重いものだ。居酒屋の与太話で騒ぐ原発反対とは次元が違う。現実に1,046基の貯蔵タンクがあり、日々処理水は増え続けている。これをいったいどうするのか。まずはそこからだろう。
具体的な対案を示する必要がある、これが野党の立場じゃないのか。危険だから処理水の海洋放出反対、じゃあ増え続ける処理水はどうするのか。とりあえず今は拙速な議論をせず、暫く問題を棚上げか。それこそ福島の人にとって無責任極まりないだろう。
今更、東電や政府の責任をあげつらうのはそれこそ論点がズレている。こうなってしまった以上、子や孫の世代のためを考え、不承不承であってもどうするのがどうすれば最善かを議論するのが政治家の役割だろう。そのためには科学的な知見は欠かせない。一方的な偏った考えにならぬよう、特定の科学者個人にスポットを当てるのではなく、様々な立場の科学者の意見を聞いて慎重に結論を出す。本来政治家とはそうじゃないのか。
「他のアプローチを徹底追求することを強く求める」じゃない。そこまで言うならまずはお前らが他のアプローチを示せ。
れいわ新選組はなんだか随分呑気でとんちんかんだなと思う。毎回声明を読むと頭が痛くなる。
※追記、処理水は海水と混ぜて放出するんですね、今日初めて知りました。知ったかぶりをしてすいませんでした。適当なことを書いてしまい申し訳ありませんでした。お詫びして訂正いたします。