覆面の北枕

大食いタレントの女性が先日亡くなった。死因は不明。自殺なのか、それとも患っていた肝臓疾患なのか、はたまた別の病気なのか、公表されていないので不明。

その前にも大食いタレントの女性が亡くなった。こちらは大腸がんだそうだ。

肝臓疾患や大腸がんが大食いとどう因果関係があるのか分からない、まったくの無関係とは思えないが、ただ、因果関係を示すエビデンスがない以上、軽はずみなことはいえない。

問題は「怪物級に食べてもガリガリなのは、嘔吐で、消化吸収する前に出してしまうから。過食嘔吐の量やタイミング、吐き出す技術に長けたごく一部のベテラン摂食障害者のみが選ばれしトップフードファイターとして華やかな世界で活躍できるのです。身体と心の健康を削りながら。」、先日亡くなった大食いタレントのブログに書かれたこれ。

この大食いタレントは大食いでありながら拒食症を患っていた。

自殺にしろ、病気にしろ、大食いタレントが死ぬのはまあいい。死が大食いに起因されるのであれば自業自得。同情の余地など微塵もなく、無様だとしかいいようがない。

俺は食べ物をエンタメの道具に使うのが不謹慎だろうといっている。

腹が減って、特盛牛丼や二郎系ラーメンマシマシを食べるのはいい。

そうじゃなくて、エンタメのために大食いをする、そしてカメラの回っていないところで食べたものを吐く。こんなものは生産者に対する冒とくでもあるし、陳腐なエンタメのために殺された動物の魂が浮かばれない。

人間が肉や魚を食べるのは抗えない原罪であると思っている。だからこそ、命を頂くことに感謝をしなくてはならない。農家や漁師に対してもそうだ。食べた人間が吐くために農作物を栽培しているわけでもなければ、命を懸けて漁をしているのではない。

金さえ払えばなにをしようと自由だろう、法は犯していない。これが腐った言い分か？

確かに違法性はない。人間性をいっている。

田舎にいる婆ちゃんが出来たよといって、一生懸命作った夏野菜を段ボールに入れて送ってくれた。それを笑いの種として食べて吐いてをされたらそいつの人間性を疑う。結局こういうことだろ？

大食いを売りにするタレントもテレビ局もそれを見てゲラゲラ笑う視聴者もクソ過ぎて、もう。