売上に対するジレンマ
- 2023/07/03
- 13:33
WEB制作はオワコンといわれて久しい。
Wixやペライチのようにコードが書けなくともサイトが作成できるサービスが増え、今後、WEB制作で喰っていくのは益々厳しくなるといったもの。
WEB制作はオワコンか否か、肯定も否定も出来ない。ただ自分の与えられた仕事を粛々とこなすのみ。幸い、今のところ途切れることなく仕事はあるので当面食うには困らない。
オワコン云々は別にしてWEB制作業は然したる仕入れもない。制作用のハイスペックパソコンと制作用のソフト、そしてスマホとネット回線があれば即開業が可能。資格も要らない。一応国家資格もあるにはあるが、なくても全然問題ない。
事実、俺は持っていない。国家資格を持っていようが持っていまいが結局のところ、求められた制作物が出来るか出来ないかであるのでそれ自体あまり意味はない。大きな広告代理店に就職するとき、もしかすれば役立つかもといった程度の国家資格。実効性は殆どない。
WEB制作は仕入れがないと書いた。確かにない。人件費もフリーランスを雇えばその都度仕事量に応じて支払いをすればいいので人件費倒れを起こすこともない。自宅で開業すれば家賃も掛からない。
だからこその問題がある。
利益はボチボチ出ても売上が上がらない。
月間1000万円の売上があって100万円が利益の会社と150万円の売上があって100万円の利益がある会社、銀行はどちらを評価するかといえば当然1000万円の売上がある前者。下手すると月商1000万円で利益なしの会社と150万円の売上があって100万円の利益がある会社とを比べた場合も評価されるのは前者だ。とにかく銀行は売上を重視する。
もちろんそればっかりではないが、売上があれば金はある程度自由に動かせるだろうと見る。売上≒利益の会社は動かせるパイがそれだけ小さいので大きな金を貸してしまうとなにかあったときすぐに資金繰りが苦しくなる。
つまり、月間1000万円売上の会社であればやりくりをすればなんとか200万円ぐらいの金なら捻出出来ようがそもそも売上150万円の会社は売上がないので200万円を捻出するのが困難だ。銀行が評価の基準を売上に求めるのも理解できなくもない。むしろ逆の立場ならそりゃあそうだろうなと思う。
WEB制作業者の場合、相応の利益を出すのはたやすいが、売上を上げるのは自ずと限界がある。情けない話だが俺の会社で今、月400万円の売上があったら機能不全でパンクする。売上があり過ぎると処理能力が追い付かず、却って倒産してしまう。イケそうだと思ってもある程度のところで打ち止めにしなくてはならない。贅沢な悩みでもあるが。
WEB系のシステム会社であれば月商数千万円のところもあるだろうが、同じWEB系でもしがないホームページ屋だとこのへんが限界。
相応の年収があって食うに困らないのであればそれでいいだろうと皆がいう。山椒の居酒屋のオヤジも父母もそういう。一理はある。だが、多少大それたこともしてみたい。情けない話だが大それたことをしたくとも動かせるまとまった金がない。売上がないので千万単位の金を引っ張るのは無理だ。銀行はハナもひっかけてくれない。このジレンマは確実にある。
最近はどうやったら売上をあげられるかばっかりを考えているが正直手詰まりだ。今の俺にその策はない。コツコツ貯めるのは性に合わない。
先日銀行の担当者から電話があった。
「今月、融資のノルマがきつくて100万円ほど付き合ってもらえませんか?」
「じゃあ5000万円貸せ、合法の箱ヘルでもやるわ」
「なんですか、唐突に。それはさすがに無理です……」
「ケッ、だったら要らねぇよ」
クソがっ。
Wixやペライチのようにコードが書けなくともサイトが作成できるサービスが増え、今後、WEB制作で喰っていくのは益々厳しくなるといったもの。
WEB制作はオワコンか否か、肯定も否定も出来ない。ただ自分の与えられた仕事を粛々とこなすのみ。幸い、今のところ途切れることなく仕事はあるので当面食うには困らない。
オワコン云々は別にしてWEB制作業は然したる仕入れもない。制作用のハイスペックパソコンと制作用のソフト、そしてスマホとネット回線があれば即開業が可能。資格も要らない。一応国家資格もあるにはあるが、なくても全然問題ない。
事実、俺は持っていない。国家資格を持っていようが持っていまいが結局のところ、求められた制作物が出来るか出来ないかであるのでそれ自体あまり意味はない。大きな広告代理店に就職するとき、もしかすれば役立つかもといった程度の国家資格。実効性は殆どない。
WEB制作は仕入れがないと書いた。確かにない。人件費もフリーランスを雇えばその都度仕事量に応じて支払いをすればいいので人件費倒れを起こすこともない。自宅で開業すれば家賃も掛からない。
だからこその問題がある。
利益はボチボチ出ても売上が上がらない。
月間1000万円の売上があって100万円が利益の会社と150万円の売上があって100万円の利益がある会社、銀行はどちらを評価するかといえば当然1000万円の売上がある前者。下手すると月商1000万円で利益なしの会社と150万円の売上があって100万円の利益がある会社とを比べた場合も評価されるのは前者だ。とにかく銀行は売上を重視する。
もちろんそればっかりではないが、売上があれば金はある程度自由に動かせるだろうと見る。売上≒利益の会社は動かせるパイがそれだけ小さいので大きな金を貸してしまうとなにかあったときすぐに資金繰りが苦しくなる。
つまり、月間1000万円売上の会社であればやりくりをすればなんとか200万円ぐらいの金なら捻出出来ようがそもそも売上150万円の会社は売上がないので200万円を捻出するのが困難だ。銀行が評価の基準を売上に求めるのも理解できなくもない。むしろ逆の立場ならそりゃあそうだろうなと思う。
WEB制作業者の場合、相応の利益を出すのはたやすいが、売上を上げるのは自ずと限界がある。情けない話だが俺の会社で今、月400万円の売上があったら機能不全でパンクする。売上があり過ぎると処理能力が追い付かず、却って倒産してしまう。イケそうだと思ってもある程度のところで打ち止めにしなくてはならない。贅沢な悩みでもあるが。
WEB系のシステム会社であれば月商数千万円のところもあるだろうが、同じWEB系でもしがないホームページ屋だとこのへんが限界。
相応の年収があって食うに困らないのであればそれでいいだろうと皆がいう。山椒の居酒屋のオヤジも父母もそういう。一理はある。だが、多少大それたこともしてみたい。情けない話だが大それたことをしたくとも動かせるまとまった金がない。売上がないので千万単位の金を引っ張るのは無理だ。銀行はハナもひっかけてくれない。このジレンマは確実にある。
最近はどうやったら売上をあげられるかばっかりを考えているが正直手詰まりだ。今の俺にその策はない。コツコツ貯めるのは性に合わない。
先日銀行の担当者から電話があった。
「今月、融資のノルマがきつくて100万円ほど付き合ってもらえませんか?」
「じゃあ5000万円貸せ、合法の箱ヘルでもやるわ」
「なんですか、唐突に。それはさすがに無理です……」
「ケッ、だったら要らねぇよ」
クソがっ。