二十日で出てこれるわけねぇーじゃん(笑)
- 2023/06/26
- 10:30
ガーシーの再逮捕は当然だ、俺ははじめから20日拘留で保釈されるとは到底思っていなかった。即保釈の楽観論がまかり通るほど司法も世間も甘くない。事実、拘留は長引くだろうと書いた。以下がその記事。
『そんなに簡単に保釈されるとは思えないのだが』
警視庁の捜査員だけでなく、都道府県警の上部機関である警察庁、検察、外務省、そして日本政府を巻き込んだ大捕物だ、20日でシャバに出したんじゃ、各々のメンツが立たない。
大山鳴動してネズミ一匹では司法機関の沽券に関わる。出来れば実刑、最低でも執行猶予の有罪判決が警察、検察、双方の一致した考えだろう。今回の再逮捕も初めから既に織り込み済み、警察も再逮捕する体で一回目の逮捕状を請求したはずだ。再々逮捕があるかどうかは分からぬが、絶対に二十日で保釈はさせないぞと、警察、検察の強い意志を感じる。
これがガーシーが国会議員であればまた違った。国会議員として任意取調べに素直に応じていれば警察としても現職国会議員に頭を下げせさたと、一応のメンツが立つ。それなら今回は略式起訴(実質的な罰金刑)で罰金にしてやるかと穏便に済ませられたものを、出頭要請には応じず、ドバイから政府や司法機関に向けて散々挑発的な行動を取った。
完全に踏んではいけない虎の尾を踏んでしまった。
このメンツは社会に於いてとかく立てなくてはならないもの。
それは堅気の人間もヤクザも同じ。今のヤクザは結局のところ金がすべて。奪うのさらうのといっても、実際は警察にタレ込まれると急に借りてきた猫のようにしおらしくなる。懲役上等といくらうそぶいたところで刑務所に行くのが何よりも嫌な人種なのははじめからお見通しだ。ただ、組員でもごく一部だが、人を殺すのもなんとも思っていないとち狂った奴がいるのも事実。
だが、そういった奴はヤクザの中でも相当異端、少なくとも俺自身は知らない。根はいくら強がっていても服役が嫌なのだ。普段から不摂生で自堕落な生活をしていればいるほど嫌だろう。刑務所に入っている間に、組内でクーデターが起きたら出所後冷や飯を食わせられるかもしれない。諸々を考えれば考えるほど嫌になる。
しかし、狂ってなくとも代紋や親分を揶揄されたら懲役覚悟で体を懸けるしかない。それがメンツ。だからヤクザと揉めてもそこだけ守っていればその実それほど怖くはない。
司法機関も同じ。取り締まる側、取り締まられる側、各々が顔を立てるところは立てる。被疑者もここまでは認める、そのうえで公式に頭を下げる、謝罪する代わり、ここから先の部分は見なかったことにしてくれ、警察もよし分かった、こっちもそれ以上は追及しないと折り合いをつける。これが双方のメンツ。お互い立てるところは立てる。そんなバカな話があってたまるかといわれるかもしれないが確実にある。最近は司法取引としてむしろ更にその比率が増えているぐらいだ。
もちろん殺人事件や弱者を泣かす特殊詐欺はその限りではないが、大半の犯罪がそう。詳細はいえないが俺も随分折り合いをつけた。一つ出すなら再逮捕されると決まったとき、再逮捕は分かった、供述も素直に応じる、その代わり新聞にはもう名前を出すなと頭を下げた、警察も分かった、ちゃんと罪を認めるならそれは約束すると俺を立ててくれた、事実再逮捕時は新聞に載らずに済んだ。ほら、載ってないだろと、わざわざ翌日新聞を見せてくれたのは滑稽だが、ちゃんとありがとうございますと頭を下げた。
おかしな話だがある種の信頼感が必要。司法側としても取り調べがスムーズに進むメリットがある。
だが、ガーシーの場合、このメンツをハナから潰してしまった。潰された方は意地にもなる。単純な感情論として許せないともなるだろう。それでなくとも好き勝手に遠い異国の地で贅沢三昧な生活をしていたのだ、ましてや、国会議員の給料はタダ貰い、ひがみといえばそれまでだが真面目に生きている方としては面白くない。法を超越した情の問題。この情は意外にどころか、かなり大切だ。
罪を認め、素直に頭を下げていれば取り調べる警察も鬼じゃない、捕る捕られるはお互い稼業の内と清濁併せ呑んでくれるものだ。少なくとも刑事レベルは情がある。その上の検察官が警察の調書を見て、難色を示しても強い刑事だと今度は検察官と掛け合ってくれたりもする。
そういう意味ではこの東谷義和という男、エライ剣幕でがなりたてるものの、実際は喧嘩の一つもしたことがないハッタリ野郎なのがバレバレだ。喧嘩が上手いと強いはまったくの別物、喧嘩がいくら強くても喧嘩が下手なら結果的に自分の首を絞めるだけ。大人の喧嘩は勝った後、負けた後を考えたうえでするもの。いっときの感情でそのとき勝てばいいと思っているようでは所詮三下以下のパー太郎でしかない。
『そんなに簡単に保釈されるとは思えないのだが』
警視庁の捜査員だけでなく、都道府県警の上部機関である警察庁、検察、外務省、そして日本政府を巻き込んだ大捕物だ、20日でシャバに出したんじゃ、各々のメンツが立たない。
大山鳴動してネズミ一匹では司法機関の沽券に関わる。出来れば実刑、最低でも執行猶予の有罪判決が警察、検察、双方の一致した考えだろう。今回の再逮捕も初めから既に織り込み済み、警察も再逮捕する体で一回目の逮捕状を請求したはずだ。再々逮捕があるかどうかは分からぬが、絶対に二十日で保釈はさせないぞと、警察、検察の強い意志を感じる。
これがガーシーが国会議員であればまた違った。国会議員として任意取調べに素直に応じていれば警察としても現職国会議員に頭を下げせさたと、一応のメンツが立つ。それなら今回は略式起訴(実質的な罰金刑)で罰金にしてやるかと穏便に済ませられたものを、出頭要請には応じず、ドバイから政府や司法機関に向けて散々挑発的な行動を取った。
完全に踏んではいけない虎の尾を踏んでしまった。
このメンツは社会に於いてとかく立てなくてはならないもの。
それは堅気の人間もヤクザも同じ。今のヤクザは結局のところ金がすべて。奪うのさらうのといっても、実際は警察にタレ込まれると急に借りてきた猫のようにしおらしくなる。懲役上等といくらうそぶいたところで刑務所に行くのが何よりも嫌な人種なのははじめからお見通しだ。ただ、組員でもごく一部だが、人を殺すのもなんとも思っていないとち狂った奴がいるのも事実。
だが、そういった奴はヤクザの中でも相当異端、少なくとも俺自身は知らない。根はいくら強がっていても服役が嫌なのだ。普段から不摂生で自堕落な生活をしていればいるほど嫌だろう。刑務所に入っている間に、組内でクーデターが起きたら出所後冷や飯を食わせられるかもしれない。諸々を考えれば考えるほど嫌になる。
しかし、狂ってなくとも代紋や親分を揶揄されたら懲役覚悟で体を懸けるしかない。それがメンツ。だからヤクザと揉めてもそこだけ守っていればその実それほど怖くはない。
司法機関も同じ。取り締まる側、取り締まられる側、各々が顔を立てるところは立てる。被疑者もここまでは認める、そのうえで公式に頭を下げる、謝罪する代わり、ここから先の部分は見なかったことにしてくれ、警察もよし分かった、こっちもそれ以上は追及しないと折り合いをつける。これが双方のメンツ。お互い立てるところは立てる。そんなバカな話があってたまるかといわれるかもしれないが確実にある。最近は司法取引としてむしろ更にその比率が増えているぐらいだ。
もちろん殺人事件や弱者を泣かす特殊詐欺はその限りではないが、大半の犯罪がそう。詳細はいえないが俺も随分折り合いをつけた。一つ出すなら再逮捕されると決まったとき、再逮捕は分かった、供述も素直に応じる、その代わり新聞にはもう名前を出すなと頭を下げた、警察も分かった、ちゃんと罪を認めるならそれは約束すると俺を立ててくれた、事実再逮捕時は新聞に載らずに済んだ。ほら、載ってないだろと、わざわざ翌日新聞を見せてくれたのは滑稽だが、ちゃんとありがとうございますと頭を下げた。
おかしな話だがある種の信頼感が必要。司法側としても取り調べがスムーズに進むメリットがある。
だが、ガーシーの場合、このメンツをハナから潰してしまった。潰された方は意地にもなる。単純な感情論として許せないともなるだろう。それでなくとも好き勝手に遠い異国の地で贅沢三昧な生活をしていたのだ、ましてや、国会議員の給料はタダ貰い、ひがみといえばそれまでだが真面目に生きている方としては面白くない。法を超越した情の問題。この情は意外にどころか、かなり大切だ。
罪を認め、素直に頭を下げていれば取り調べる警察も鬼じゃない、捕る捕られるはお互い稼業の内と清濁併せ呑んでくれるものだ。少なくとも刑事レベルは情がある。その上の検察官が警察の調書を見て、難色を示しても強い刑事だと今度は検察官と掛け合ってくれたりもする。
そういう意味ではこの東谷義和という男、エライ剣幕でがなりたてるものの、実際は喧嘩の一つもしたことがないハッタリ野郎なのがバレバレだ。喧嘩が上手いと強いはまったくの別物、喧嘩がいくら強くても喧嘩が下手なら結果的に自分の首を絞めるだけ。大人の喧嘩は勝った後、負けた後を考えたうえでするもの。いっときの感情でそのとき勝てばいいと思っているようでは所詮三下以下のパー太郎でしかない。