覆面の北枕

あくまでも私見。それ以上でもそれ以下でもない。そのうえでいわせてもらうと大麻は医療用に限り解禁、健常者の嗜好品としては違法、これが俺の考え。

末期がんなどの終末期医療やリウマチなどの難治性の激しい痛みを生じる病気や怪我の緩和ケアとして大麻が有効なのであれば責任ある医師の指導のもと、使用を認めるべきだと思うが、アルコールとタバコが既に合法であるから今更新たな嗜好品を増やす必要もないだろうと思っている。

また、大麻の最大の問題は煙を吸うため、まったく大麻の吸引を望んでいない人が風向きによっては影響を受けてしまうことだ。

事実、昔は河原で野焼きをすると草の中に自生していた大麻が紛れているのが珍しくなく、結果的に煙を吸引してしまい、麻酔いを起こす例がままあったといわれている。

吸いたい人が吸うのは良いとしても、たまたま通り掛かった人が風向き如何で吸いたくもないのに吸引してしまい、大麻吸引の精神状態になるのはさすがに違うだろうと思う。

そして合法化にすると当然、日本の場合、年齢で分けると思われる。恐らく酒タバコと同様20歳になるはず。つまり二十歳未満は違法。こうなると必然的にマセた中高生が興味本位で吸い始める。校内でも取り締まりが起きる。それがまた面倒だ。野球部の生徒が大麻を吸ったので甲子園大会に出場停止とか、こんな未来のニュースが容易に想像できる。

もちろん既に中高生の間にも大麻は広がっていると思うが、初めから大人も違法であれば取り締まるにしても大義名分が立ちやすい。酒やタバコの場合、未成年者の使用は違法とされているが現実は相当罪は軽い。タバコを吸って停学になった生徒はいても、タバコを吸って、少年院に送致された子っているのか。せいぜいあって補導、その補導も少年課のお巡りさんにこってり絞られて無罪放免じゃないのか。

昭和の時代だと取り締まる警官自体が高校生の頃からすでにタバコを吸っており、表向きは厳しくとも、裏では「俺らも見ちゃうと補導するしかねぇからよう、バレないように吸え、ただ、弱いものイジメと万引きはすんな」と、割りと寛容で牧歌的であった。

大麻ならさすがにそうはいかん。

学校は問答無用で退学、鑑別所に送致され正式な裁判を受ける。少年院送りになるのか、保護観察官付きの執行猶予になるのかはわからないが、いずれにせよ、現状のままなら割りと厳しく裁かれる。それでいいと思う。

ちなみにウチの親父にそんな話をしたら、「若い頃、何回か大麻吸ったが、俺には合わなくて、すぐにタバコに戻っちまった」といっていました。

吸ったことあるんかいっ！