答えは出ず
- 2023/05/22
- 10:30
G7広島サミットは考えさせられた。
平和記念都市広島でのサミット開催は大きな意義があったと思う。
朝日新聞の社説は核兵器廃絶への道筋が示さられなかったことへの不満を述べているがロシア、中国、北朝鮮の核兵器使用が現実味を帯びている今、そう易々と核兵器を廃絶できるわけなどないだろう。先進国の首脳が一日二日集まっただけで道筋が簡単に示せるようであればそもそもウクライナは戦火に晒されたりなどしていない。結局核兵器を廃絶するには核兵器以上の残忍な破壊兵器を開発すればいいといった禅問答みたいな話になってしまう。
問題はゼレンスキー大統領の広島訪問、これをどう受け取るか。複雑な思いで見ていた。
よくいえば平和への決意表明、悪意をもってゲスないい方をすれば兵器と金の無心。
今回の広島訪問について、どこか割り切れない思いを抱く被爆者もいるかもしれない。戦争で使う兵器と金を求めに来るのに果たして被爆地は正しい選択なのか。これがどうしてもよく分からなかった。
むろんロシアの蛮行は決して許せず、ウクライナに勝利あれと願う気持ちは開戦当初から一ミリも変わらない。明確な国際法違反であるシベリア抑留、不法な領土占拠、ロシア(ソ連)に対しては常日頃から私怨が満ち満ちているため、どうしても心情はウクライナ寄りになってしまうのものの、その心情の部分を差し引いてもロシアの一方的な覇権主義は許せない。
もちろん、ゼレンスキー大統領に被災地を揶揄する意図など微塵もないのは重々承知のうえである。ゼレンスキー大統領の献花には心を打たれたのも事実だ。兵器と金の無心であろうとも結果として戦争が終わるならばそれも一法であるとも思う。
ただ、日本人である以上、被災地や被爆者に寄り添うのは当然であろう。やるせない思いでゼレンスキー大統領の広島訪問を見ていた被爆者の方を思うと胸が痛むし、前向きに捉えるならばこの広島訪問が契機となって一刻も早く戦禍に泣くウクライナの子供たちがいなくなればいいとも思う。
正直なところ、どちらの気持ちもよく分かるため、一方的に謹厳だ、不謹慎だとはいえない。
平和記念都市広島でのサミット開催は大きな意義があったと思う。
朝日新聞の社説は核兵器廃絶への道筋が示さられなかったことへの不満を述べているがロシア、中国、北朝鮮の核兵器使用が現実味を帯びている今、そう易々と核兵器を廃絶できるわけなどないだろう。先進国の首脳が一日二日集まっただけで道筋が簡単に示せるようであればそもそもウクライナは戦火に晒されたりなどしていない。結局核兵器を廃絶するには核兵器以上の残忍な破壊兵器を開発すればいいといった禅問答みたいな話になってしまう。
問題はゼレンスキー大統領の広島訪問、これをどう受け取るか。複雑な思いで見ていた。
よくいえば平和への決意表明、悪意をもってゲスないい方をすれば兵器と金の無心。
今回の広島訪問について、どこか割り切れない思いを抱く被爆者もいるかもしれない。戦争で使う兵器と金を求めに来るのに果たして被爆地は正しい選択なのか。これがどうしてもよく分からなかった。
むろんロシアの蛮行は決して許せず、ウクライナに勝利あれと願う気持ちは開戦当初から一ミリも変わらない。明確な国際法違反であるシベリア抑留、不法な領土占拠、ロシア(ソ連)に対しては常日頃から私怨が満ち満ちているため、どうしても心情はウクライナ寄りになってしまうのものの、その心情の部分を差し引いてもロシアの一方的な覇権主義は許せない。
もちろん、ゼレンスキー大統領に被災地を揶揄する意図など微塵もないのは重々承知のうえである。ゼレンスキー大統領の献花には心を打たれたのも事実だ。兵器と金の無心であろうとも結果として戦争が終わるならばそれも一法であるとも思う。
ただ、日本人である以上、被災地や被爆者に寄り添うのは当然であろう。やるせない思いでゼレンスキー大統領の広島訪問を見ていた被爆者の方を思うと胸が痛むし、前向きに捉えるならばこの広島訪問が契機となって一刻も早く戦禍に泣くウクライナの子供たちがいなくなればいいとも思う。
正直なところ、どちらの気持ちもよく分かるため、一方的に謹厳だ、不謹慎だとはいえない。