ラーメン屋のオヤジがヤクザの組長だった件
- 2023/04/26
- 11:15
暴力団組長であるラーメン店店主が殺害された事件が一部物議を醸し波紋を広げている。
正業に勤しんでいる人をあたかも犯罪者のように暴力団の組長である部分をあげつらうのはいかがなものか、ましてや今回は被害者だ、それを叩くのはおかしいといった論調が一部散見される。事実、この組長は自身が店頭に立ち、客に対して腰も低く、威圧的な言動もなく報道されるまで店主が暴力団の組長だったとは知らなかった人も多い。トッピングメニューをサービスするなど評判もよかった。食べログでの評価も高く、人気店であったらしい。
真面目に働いている人を叩くのは間違っている、なるほど一理ある気がする。
だが、ちょっと待て、拳銃で撃たれて死んでいるのだ。しかも、撃った犯人は未だ捕まっておらず、拳銃は所持したまま。結局暴力団に所属しているからこんな事件が起きる。これが客となにか口論になり殴り合いの喧嘩になる、たまたま打ち所が悪くて死んでしまったのであればまだしも、堅気のラーメン屋の店主が拳銃で撃たれて死ぬなんてことはまずない。過去には餃子の王将の社長が工藤会の組員にピストルで撃ち殺された事件もあるがあれは極めて特殊な事例。詳細は捜査中のため不明であるが、王将側にも暴力団に付け込まれる何かがあったと思われる。
暴力団から完全に足を洗い、善良な市民としてラーメン屋を営んでいるのであればさすがに叩くのはやり過ぎだろうが、現役の暴力団組員であれば叩かれても致し方ない。幸い従業員や通行人に被害はなかったが、前橋での拳銃乱射事件のように見境をなくした犯人が誰かれ構わず発砲するのも決してゼロとは言えない。
また、仮に事件が起きなかったとしても正業で稼いだ金が組に流れ、組織運営にまつわる原資の一部になっているのであればそれも看過できない。
すると、暴力団の脱退はそんなに生易しいものじゃない。会社を辞めるようなわけにはいかないといわれるが、そんなの市民の側からすれば知ったこっちゃない屁理屈。そういう組織なのを分かって盃を受けたわけだろ。よくヤクザを辞めるには借りたものはすべて返す、貸しているものはすべて諦めるといわれる。「お前辞めるんやったら、貸しといた銭耳揃えて返せや」、「なんでヤクザ辞めて堅気になる人間に借りとった銭返さなならんのや、アホか」、これが理屈。
今のヤクザは暴対法の影響でシノギがとにかく厳しい。潤っているヤクザはごく一部、子飼いに特殊詐欺要員を抱えている者や違法薬物を扱っている通称「薬局」といわれる連中だけだ。旧来型のヤクザは本当に悲惨。財布の中は小銭だけ、タバコやコーヒーをたかる有様だ。金を稼げないから組を辞めたいのにその金を用意しろ、到底無理な相談だ。しかし、これも知ったこっちゃないのだ。景気のいいときは繁華街を肩で風切って歩いていたのだろう。客引きのボーイや小料理屋の板前が見かけると向こうからすり寄ってきて挨拶をされる。ヤクザというだけで夜の蝶にモテた時代もあった。法律が代わり、景気が悪くなると途端に手のひらを返してしみったれる。
理由はなんにせよ、殺された組長は被害者であるから死屍に鞭打つのも確かにどうかとは思うものの、事件が起きた背景の本質がまるで分かっていない。
一応、この組長が所属していた上部団体は俺が逮捕される原因にもなった組織でもあるからあまり悪くは言いたくないが今となってみれば暴力団はいらないと思っている。地域の旦那衆を集めケチな賭場を開いて小金を稼ぐ、飲み屋や風俗店、パチンコ屋から最低限度のミカジメ料を取っているぐらいならギリギリ必要悪ともいえようが、特殊詐欺なんてどう考えても悪過ぎる。胸くそが悪く反吐がでる。
正業に勤しんでいる人をあたかも犯罪者のように暴力団の組長である部分をあげつらうのはいかがなものか、ましてや今回は被害者だ、それを叩くのはおかしいといった論調が一部散見される。事実、この組長は自身が店頭に立ち、客に対して腰も低く、威圧的な言動もなく報道されるまで店主が暴力団の組長だったとは知らなかった人も多い。トッピングメニューをサービスするなど評判もよかった。食べログでの評価も高く、人気店であったらしい。
真面目に働いている人を叩くのは間違っている、なるほど一理ある気がする。
だが、ちょっと待て、拳銃で撃たれて死んでいるのだ。しかも、撃った犯人は未だ捕まっておらず、拳銃は所持したまま。結局暴力団に所属しているからこんな事件が起きる。これが客となにか口論になり殴り合いの喧嘩になる、たまたま打ち所が悪くて死んでしまったのであればまだしも、堅気のラーメン屋の店主が拳銃で撃たれて死ぬなんてことはまずない。過去には餃子の王将の社長が工藤会の組員にピストルで撃ち殺された事件もあるがあれは極めて特殊な事例。詳細は捜査中のため不明であるが、王将側にも暴力団に付け込まれる何かがあったと思われる。
暴力団から完全に足を洗い、善良な市民としてラーメン屋を営んでいるのであればさすがに叩くのはやり過ぎだろうが、現役の暴力団組員であれば叩かれても致し方ない。幸い従業員や通行人に被害はなかったが、前橋での拳銃乱射事件のように見境をなくした犯人が誰かれ構わず発砲するのも決してゼロとは言えない。
また、仮に事件が起きなかったとしても正業で稼いだ金が組に流れ、組織運営にまつわる原資の一部になっているのであればそれも看過できない。
すると、暴力団の脱退はそんなに生易しいものじゃない。会社を辞めるようなわけにはいかないといわれるが、そんなの市民の側からすれば知ったこっちゃない屁理屈。そういう組織なのを分かって盃を受けたわけだろ。よくヤクザを辞めるには借りたものはすべて返す、貸しているものはすべて諦めるといわれる。「お前辞めるんやったら、貸しといた銭耳揃えて返せや」、「なんでヤクザ辞めて堅気になる人間に借りとった銭返さなならんのや、アホか」、これが理屈。
今のヤクザは暴対法の影響でシノギがとにかく厳しい。潤っているヤクザはごく一部、子飼いに特殊詐欺要員を抱えている者や違法薬物を扱っている通称「薬局」といわれる連中だけだ。旧来型のヤクザは本当に悲惨。財布の中は小銭だけ、タバコやコーヒーをたかる有様だ。金を稼げないから組を辞めたいのにその金を用意しろ、到底無理な相談だ。しかし、これも知ったこっちゃないのだ。景気のいいときは繁華街を肩で風切って歩いていたのだろう。客引きのボーイや小料理屋の板前が見かけると向こうからすり寄ってきて挨拶をされる。ヤクザというだけで夜の蝶にモテた時代もあった。法律が代わり、景気が悪くなると途端に手のひらを返してしみったれる。
理由はなんにせよ、殺された組長は被害者であるから死屍に鞭打つのも確かにどうかとは思うものの、事件が起きた背景の本質がまるで分かっていない。
一応、この組長が所属していた上部団体は俺が逮捕される原因にもなった組織でもあるからあまり悪くは言いたくないが今となってみれば暴力団はいらないと思っている。地域の旦那衆を集めケチな賭場を開いて小金を稼ぐ、飲み屋や風俗店、パチンコ屋から最低限度のミカジメ料を取っているぐらいならギリギリ必要悪ともいえようが、特殊詐欺なんてどう考えても悪過ぎる。胸くそが悪く反吐がでる。