真珠湾だけを攻略すればいいってわけじゃないだろう
- 2023/03/25
- 14:33
ガーシー容疑者の実家に家宅捜索が入った。警察もツボを得ているなと感心した。帰国して、国会議員の身分のまま、おとなしく取り調べ受けていれば在宅起訴で済んだものの、国家権力を挑発するからこうなる。国家権力は舐められるのをとにかく嫌う。警察はガーシーの身上経歴を徹底的に調べ上げたはず。ガーシーの弱点は母親。まさにそこを突いた。
取り調べでは強気一辺倒の組員も、「じゃあ、本家にガサ(家宅捜索)入るしかないな。使用者責任でお前のオヤジ(直属の組長)だけじゃなく、本家の親分やかしらまでしょっ引いてやるわ、楽しみだな」。だいたいこれで折れてしまう。刑務所に行くのは元より承知、だが本家の親分が自分のせいで逮捕されたらその後ヤクザの世界では生きていけない。そこで懇願する。「全部喋ります、罪は自分がすべて被りますんで刑事さん、どうか本家のガサ入れだけは勘弁してください、お願いします」、まさにひたいを机につける勢い。チェックメイト、詰みだ。
家宅捜索は礼状さえあればいくら荒らしても問題がない。捜索で荒らされた室内は原則そのままでいい。一応受忍限度を著しく超えた破却に関しては国賠請求の対象になるが、警察も勝手知ったるもの、国賠請求にならぬギリギリのところで止めているはず、だから荒らされても片付ける義務はない。
また、仮に国賠請求をしようものなら火に油を注ぐようなもの、警察はより態度を硬化させ、あらゆる手段を用いて外堀を埋めてくる。現在母親がガーシと連絡を取り合っているのかどうかはわからないが、荒らされた現場の画像を見ると胸が痛むはず。また、あそこまで母親思いなのがわかった以上、警察は微罪でも難癖をつけ母親を逮捕するかもしれない。
ガーシーの弁を額面通りに受け取るのであれば母親はそもそもユーチューブなど知らないのだそうだ。仮に母親がまったく事件とは無関係であれば母親からしたらたまったもんじゃない。家が荒らされたばかりでなく、恐らく、今後はネット私刑が始まり、家が特定され、昼夜問わず嫌がらせがあるはず。ガーシーは遠い異国の地でほぞを噛んで悔しがるに違いない。
炙り出されて出てくるのか、或いはそのまま逃亡を続けるのかはわからないが、相当心理的に参っているはず。
でも、仕方がない。踏んじゃいけない虎の尾を踏んでしまったのだから。
喧嘩をするのは少し度胸があれば割りと簡単。でも、大人の喧嘩は喧嘩が終わった後を考えて喧嘩をしなくてはならない。先の大戦でアメリカは戦争に勝つだけでなく、勝った後、日本をどう導くかまでを考えて戦争をしている。日本は開戦から敗戦に至るまですべてが場当たり的、当たるも八卦当たらぬも八卦のイチかバチかの勝負なのだ。初めからアメリカに負けている。
暴露話をしてPV数を稼ぎ、収入を得る。収入以上に自己承認欲求が満たされ、すこぶるご満悦だったのであろう。その先、どうなるのかを考えたのか。真珠湾攻撃の日本軍と同じで勝った、勝ったと浮かれているからこうなる。日本軍もガーシーも真珠湾を攻略することしか考えていない。問題はその後だ。
いつもいうように性格的なものも多分にあるが、俺はすべてが失敗するを前提にしている。違法フーゾクもそう、常に逮捕される覚悟を持っていた。ただ問題は逮捕された後だ。暫く留置場にいさえすればあとは執行猶予をもらって出て来れると分かっていたからゴーサインを出した。一発実刑判決が既定路線ならやらない。今のWEB制作業も然り。客がおらず、事業継続を断念しても在庫を抱えるわけではないので大やけどを負わずに済む、だからやる。順序が逆かもしれないが、初めの出発点が「負ける」なのだ。負けて再起不能になるなら初めからやらない。成功するために努力するのはもちろんだが、仮に失敗しても軽症で済むが起業の大前提。
ガーシーの場合、訴えられたって所詮は民事、そもそも悪いのは暴露される側の方だ、脛に疵を持つ身、まかり間違っても刑事事件にはなるまい、なったとしても捜査の手が及ばぬドバイにいれば身の安全は保障されるとそう高を括っていたのだろう。甘い、大甘だ。
若いうちなら後先考えず喧嘩を売って名をあげるのも一法だ、実際俺もそうしてきた。ある程度の年になったら如何にして喧嘩を回避するか、どうしても喧嘩を避けられないのであれば勝った後どうなる、負けた後どうなるを考えて行動しないと取り返しのつかない事態に陥る。
また、そもそも論としてあるのが、暴露が正義に照らし合わせて、なんら恥じ入るところがないのか。俺だってこれをいったらさすがにマズい話はひとつや二つじゃない。全部話せば少なからず世の中は混乱もする。随分違法フーゾク時代は清濁を併せ呑んだ。それを今更文字にするのは虎の尾を踏む以前に人としてどうなのと思う。墓場まで持っていくと男が決めたのならどんな理由があろうとも口を割ってはならない。自分さえ良ければなにをしても構わないじゃ、悪党の風上にも置けない。
取り調べでは強気一辺倒の組員も、「じゃあ、本家にガサ(家宅捜索)入るしかないな。使用者責任でお前のオヤジ(直属の組長)だけじゃなく、本家の親分やかしらまでしょっ引いてやるわ、楽しみだな」。だいたいこれで折れてしまう。刑務所に行くのは元より承知、だが本家の親分が自分のせいで逮捕されたらその後ヤクザの世界では生きていけない。そこで懇願する。「全部喋ります、罪は自分がすべて被りますんで刑事さん、どうか本家のガサ入れだけは勘弁してください、お願いします」、まさにひたいを机につける勢い。チェックメイト、詰みだ。
家宅捜索は礼状さえあればいくら荒らしても問題がない。捜索で荒らされた室内は原則そのままでいい。一応受忍限度を著しく超えた破却に関しては国賠請求の対象になるが、警察も勝手知ったるもの、国賠請求にならぬギリギリのところで止めているはず、だから荒らされても片付ける義務はない。
また、仮に国賠請求をしようものなら火に油を注ぐようなもの、警察はより態度を硬化させ、あらゆる手段を用いて外堀を埋めてくる。現在母親がガーシと連絡を取り合っているのかどうかはわからないが、荒らされた現場の画像を見ると胸が痛むはず。また、あそこまで母親思いなのがわかった以上、警察は微罪でも難癖をつけ母親を逮捕するかもしれない。
ガーシーの弁を額面通りに受け取るのであれば母親はそもそもユーチューブなど知らないのだそうだ。仮に母親がまったく事件とは無関係であれば母親からしたらたまったもんじゃない。家が荒らされたばかりでなく、恐らく、今後はネット私刑が始まり、家が特定され、昼夜問わず嫌がらせがあるはず。ガーシーは遠い異国の地でほぞを噛んで悔しがるに違いない。
炙り出されて出てくるのか、或いはそのまま逃亡を続けるのかはわからないが、相当心理的に参っているはず。
でも、仕方がない。踏んじゃいけない虎の尾を踏んでしまったのだから。
喧嘩をするのは少し度胸があれば割りと簡単。でも、大人の喧嘩は喧嘩が終わった後を考えて喧嘩をしなくてはならない。先の大戦でアメリカは戦争に勝つだけでなく、勝った後、日本をどう導くかまでを考えて戦争をしている。日本は開戦から敗戦に至るまですべてが場当たり的、当たるも八卦当たらぬも八卦のイチかバチかの勝負なのだ。初めからアメリカに負けている。
暴露話をしてPV数を稼ぎ、収入を得る。収入以上に自己承認欲求が満たされ、すこぶるご満悦だったのであろう。その先、どうなるのかを考えたのか。真珠湾攻撃の日本軍と同じで勝った、勝ったと浮かれているからこうなる。日本軍もガーシーも真珠湾を攻略することしか考えていない。問題はその後だ。
いつもいうように性格的なものも多分にあるが、俺はすべてが失敗するを前提にしている。違法フーゾクもそう、常に逮捕される覚悟を持っていた。ただ問題は逮捕された後だ。暫く留置場にいさえすればあとは執行猶予をもらって出て来れると分かっていたからゴーサインを出した。一発実刑判決が既定路線ならやらない。今のWEB制作業も然り。客がおらず、事業継続を断念しても在庫を抱えるわけではないので大やけどを負わずに済む、だからやる。順序が逆かもしれないが、初めの出発点が「負ける」なのだ。負けて再起不能になるなら初めからやらない。成功するために努力するのはもちろんだが、仮に失敗しても軽症で済むが起業の大前提。
ガーシーの場合、訴えられたって所詮は民事、そもそも悪いのは暴露される側の方だ、脛に疵を持つ身、まかり間違っても刑事事件にはなるまい、なったとしても捜査の手が及ばぬドバイにいれば身の安全は保障されるとそう高を括っていたのだろう。甘い、大甘だ。
若いうちなら後先考えず喧嘩を売って名をあげるのも一法だ、実際俺もそうしてきた。ある程度の年になったら如何にして喧嘩を回避するか、どうしても喧嘩を避けられないのであれば勝った後どうなる、負けた後どうなるを考えて行動しないと取り返しのつかない事態に陥る。
また、そもそも論としてあるのが、暴露が正義に照らし合わせて、なんら恥じ入るところがないのか。俺だってこれをいったらさすがにマズい話はひとつや二つじゃない。全部話せば少なからず世の中は混乱もする。随分違法フーゾク時代は清濁を併せ呑んだ。それを今更文字にするのは虎の尾を踏む以前に人としてどうなのと思う。墓場まで持っていくと男が決めたのならどんな理由があろうとも口を割ってはならない。自分さえ良ければなにをしても構わないじゃ、悪党の風上にも置けない。