限界集落に憧れる甘っちょろい昭和ノスタルジー
- 2023/01/29
- 21:29
東京から四国地方の限界集落に移住した男性が集落の人との人間関係に嫌気が差し、引っ越しを決意した話がヤフーニュースで少しバズっていた。
当該男性だけの言い分しか掲載されておらず、集落の人達の話が掲載されていないため、この記事だけ読んであれこれいうのはフェアじゃない。だから男性についても、その集落についても言及しない。
ただ、一般論として言わせてもらう。
そもそも、限界集落が何故限界集落なのかといえば収入面も含め、生活するのが不便で成り立たないからこそ住民の多くは故郷を捨て他の地域に引っ越してしまった、それゆえ限界集落なのだ。決して桃源郷ではない。桃源郷であるならリスクを背負ってまで都会には移住せず、そこで暮らしているはずではないか。
田舎に夢を見過ぎなのだ。
田舎暮らしに失敗した人が決まっていうのはとにかく人間関係が閉鎖的、一度関係がこじれると陰湿なイジメにあい、生活そのものが成り立たなくなるといった話。
確かに田舎の人間は閉鎖的であり、陰湿な面があるのは頷ける。必然的にそういった負の側面に耐えられなかった人はどんどん集落を離れていく、残ったのは都会的なものを望んでおらず、不便でもここで暮らすのをなにより大切に考える極めて閉鎖的な人達ばかり、そういう閉鎖的な人達が暮らす寒村にいきなりよそ者が都会のノリで出向いていけば軋轢を生じるのは時間の問題だといえる。
風光明媚な自然環境に囲まれ、昼間は田畑を耕し、夜はネットを使って田舎暮らしの動画やブログをあげてまさに晴耕雨読の生活を夢見ているのだろうが、甘い。
寒村であると、空き家をタダで貸してくれるような自治体もあると聞く。或いは5年住めばその家土地をくれるなんて自治体もあるようだ。
家賃はタダ、野菜や米は自給自足、あとは動画配信やなにかWEB関係の在宅ワークで10万円ぐらい稼げれば余裕で生活していけると思ってしまうのだろうが、繰り返すがそれがうまくいくならだれも故郷を離れない。土台無理なのだ。
実家がそうだからよく分かるが、兼業農家ほど馬鹿馬鹿しいものはない。高額な農機具代に加え、燃料代、肥料代、諸経費を考えるとハッキリいってよくてトントン、殆どがマイナス収支だ。せっかく植えた農作物が天候不順に祟られ不作であったり、害虫・害獣にやられてしまうのも多い。農業をやめて、スーパーで食品を調達した方がはるかにコスパはいい。ウチはハッキリいって親父の道楽でやっているに過ぎない。年金があるからこそ、ほっといているがなかったらとっくにやめさせている。
また、寒村では車が必須項目。その維持費はどうする?燃料代は年々高騰する。スーパーや病院に行くのにも片道30分はザラ、そこらへんもちゃんと考えているのか?
よく有名なタレントさんが仕事のない日は農業をしながら田舎暮らしを謳歌している、こんな特集をテレビで見る機会も多いがあれは十分な収入源があるからこそ出来るのであって普通は無理、邪推するなら地元の人にお金払って農地の管理を任せているのではないかと思ってしまう。
じゃなかったら農作業なんて出来やしない。人気の俳優さんであれば数週間泊まり込みでの撮影もあるだろう。その間、草はどうする、夏場は油断するとすぐに草が生い茂ってしまう。うかうかしていると収穫の時期を逸してしまう。すぐに傷んでしまうトマトはどうする?べちゃべちゃになったトマトなど使い物にならない。きゅうりやナスはあっという間に巨大化して硬くなり、食べられなくなってしまう。
テレビで見せるのはいいところだけ。
有名なタレントさんが自宅で囲炉裏を囲み、炭火で焼いたヤマメを肴に地酒を飲む絵面はテレビ的に映えるのでしょうけど(自家製釜で焼いたピザと地元産の赤ワインのバージョンもあり)、なまじっか田舎暮らしを知っているだけに呑気すぎるぜと鼻白んでしまう。
別にそういったタレントさんをなじるつもりはさらさらない。いくら閉鎖的な人達とはいえ、テレビで見る有名芸能人であればさすがに一目も二目も置くだろう。そうじゃなく、中途半端なニワカ知識で田舎に憧れるような人に田舎暮らしは過酷すぎる。
もちろん、すべてがそうだとはいえない。中には田舎の人達と上手に付き合って田舎暮らしを満喫してる人もいるでしょう。
だが、現実はかなり少数だと思う。
都会の人が田舎に移住して成功する割合は寒村の人が都会に出て暮らすよりも遥かに少ないはずだ。
当該男性だけの言い分しか掲載されておらず、集落の人達の話が掲載されていないため、この記事だけ読んであれこれいうのはフェアじゃない。だから男性についても、その集落についても言及しない。
ただ、一般論として言わせてもらう。
そもそも、限界集落が何故限界集落なのかといえば収入面も含め、生活するのが不便で成り立たないからこそ住民の多くは故郷を捨て他の地域に引っ越してしまった、それゆえ限界集落なのだ。決して桃源郷ではない。桃源郷であるならリスクを背負ってまで都会には移住せず、そこで暮らしているはずではないか。
田舎に夢を見過ぎなのだ。
田舎暮らしに失敗した人が決まっていうのはとにかく人間関係が閉鎖的、一度関係がこじれると陰湿なイジメにあい、生活そのものが成り立たなくなるといった話。
確かに田舎の人間は閉鎖的であり、陰湿な面があるのは頷ける。必然的にそういった負の側面に耐えられなかった人はどんどん集落を離れていく、残ったのは都会的なものを望んでおらず、不便でもここで暮らすのをなにより大切に考える極めて閉鎖的な人達ばかり、そういう閉鎖的な人達が暮らす寒村にいきなりよそ者が都会のノリで出向いていけば軋轢を生じるのは時間の問題だといえる。
風光明媚な自然環境に囲まれ、昼間は田畑を耕し、夜はネットを使って田舎暮らしの動画やブログをあげてまさに晴耕雨読の生活を夢見ているのだろうが、甘い。
寒村であると、空き家をタダで貸してくれるような自治体もあると聞く。或いは5年住めばその家土地をくれるなんて自治体もあるようだ。
家賃はタダ、野菜や米は自給自足、あとは動画配信やなにかWEB関係の在宅ワークで10万円ぐらい稼げれば余裕で生活していけると思ってしまうのだろうが、繰り返すがそれがうまくいくならだれも故郷を離れない。土台無理なのだ。
実家がそうだからよく分かるが、兼業農家ほど馬鹿馬鹿しいものはない。高額な農機具代に加え、燃料代、肥料代、諸経費を考えるとハッキリいってよくてトントン、殆どがマイナス収支だ。せっかく植えた農作物が天候不順に祟られ不作であったり、害虫・害獣にやられてしまうのも多い。農業をやめて、スーパーで食品を調達した方がはるかにコスパはいい。ウチはハッキリいって親父の道楽でやっているに過ぎない。年金があるからこそ、ほっといているがなかったらとっくにやめさせている。
また、寒村では車が必須項目。その維持費はどうする?燃料代は年々高騰する。スーパーや病院に行くのにも片道30分はザラ、そこらへんもちゃんと考えているのか?
よく有名なタレントさんが仕事のない日は農業をしながら田舎暮らしを謳歌している、こんな特集をテレビで見る機会も多いがあれは十分な収入源があるからこそ出来るのであって普通は無理、邪推するなら地元の人にお金払って農地の管理を任せているのではないかと思ってしまう。
じゃなかったら農作業なんて出来やしない。人気の俳優さんであれば数週間泊まり込みでの撮影もあるだろう。その間、草はどうする、夏場は油断するとすぐに草が生い茂ってしまう。うかうかしていると収穫の時期を逸してしまう。すぐに傷んでしまうトマトはどうする?べちゃべちゃになったトマトなど使い物にならない。きゅうりやナスはあっという間に巨大化して硬くなり、食べられなくなってしまう。
テレビで見せるのはいいところだけ。
有名なタレントさんが自宅で囲炉裏を囲み、炭火で焼いたヤマメを肴に地酒を飲む絵面はテレビ的に映えるのでしょうけど(自家製釜で焼いたピザと地元産の赤ワインのバージョンもあり)、なまじっか田舎暮らしを知っているだけに呑気すぎるぜと鼻白んでしまう。
別にそういったタレントさんをなじるつもりはさらさらない。いくら閉鎖的な人達とはいえ、テレビで見る有名芸能人であればさすがに一目も二目も置くだろう。そうじゃなく、中途半端なニワカ知識で田舎に憧れるような人に田舎暮らしは過酷すぎる。
もちろん、すべてがそうだとはいえない。中には田舎の人達と上手に付き合って田舎暮らしを満喫してる人もいるでしょう。
だが、現実はかなり少数だと思う。
都会の人が田舎に移住して成功する割合は寒村の人が都会に出て暮らすよりも遥かに少ないはずだ。