
大寒波が到来するというので、なにか厚手の冬物がないかと実家のタンスを探したら、なんと、ルイヴィトンとアルマーニのマフラーを発見、完璧に記憶の中から抜けていた……。
ヴィトンのマフラーは確か京成百貨店で7万円ぐらいしたんじゃないのか、アルマーニのマフラーは新宿の伊勢丹でこちらも5、6万したと思う。なお、アルマーニは若者向けセカンドラインのエンポリオではなく、本家ラインのジョルジオアルマーニ。
昔、違法フーゾク時代に自分で買ったものだが、なんか得した気分だ。
最近は五十代に対して開き直っており、少しお洒落をしようと思っていただけにこの邂逅はまさに僥倖。普通、バッグや財布は買えても、なかなかマフラーに何万円って遣えないと思う。こういうところが粋なんじゃないのか。
ここ数年服もろくに買わず、ずーっと同じものを着まわしていたが、近頃はどうせ抗えない五十代であるならば、むしろこの五十代を愉しもうと思っている。
見た目はぶーでも雰囲気のある渋いおっさんになろうかなと。幸い、髪は多い。不細工でも着るもの、履くものと髪形である程度は誤魔化せるとは思うんだよね。