ビジネスって戦争なの?
- 2023/01/07
- 19:48
徳川家康の話が出たついでにいうと、経営者の中にはビジネスを戦争と同列に考えている人が殊の外多い。
経営者の愛読書が孫氏の兵法であったり、ランチェスター戦略を解説した本であったり、或いは戦国武将の話であったりと、戦にかこつけて考えている人が多い。
ただ、個人的にはそれってどうなのと思っている。
そもそも、戦争とは敵がいて初めて成り立つ話、ではビジネスはどうか?トヨタと日産、日立と松下電器、読売と朝日など、確かにライバル企業は数多い、だが、本当に倒すべきはライバル企業なのか。
商売は商品にせよ、サービスにせよ、買ってくれる人がいて成立する話、極端なことをいえばライバル企業を倒したところで、自社の商品を消費者が購入してくれなければ企業は潰れる。
じゃあ、視点を変えてみる。敵はライバル企業ではなく、商品を買ってくれる客が敵になるのか?
それもおかしな話だ。商品を購入してくれる客はいわば自社の支援者、その支援者に向かって敵呼ばわりはさすがに無理がある。
孫氏の兵法にせよ、ランチェスター戦略にせよ、根っこの部分は敵に勝つことを目的としている。そりゃあそうだろう、兵法を著わした孫武にしても、ランチェスターの法則を編み出したフレデリック・ランチェスターにしても、ビジネスで成功するための研究ではなく、いかにすれば効率よく敵を倒せるかが執筆の目的であるのだから。
なにも、この手の書籍を否定しているのではない。事実、俺も孫氏の兵法は愛読書の一つであり、定期的に読み返している。
ただ、これをそのまま商売(ビジネス)に当てはめるのは無理があると思っている。
孫氏の兵法を愛読している経営者は多い、有名なところであると、ビル・ゲイツ、日本では孫正義氏が有名。確かに唸るところ、学ぶべきところが多々あり、俺の経営哲学の基本が必勝ではなく、不敗であるのは孫氏の兵法から来ている。勝つためではなく、いかにして負けないようにするかを経営の主軸にしている。
不敗とは絶対に失敗しないことではなく、失敗しても夜逃げや自殺をしなくても済む形態。
事業に失敗する、それ自体は恥でもなんでもない。恥なのは全てを失い再起不能になってしまうこと。事業に失敗しても、次の手を打てるようであれば負けにはあたらない、つまり不敗を持続しているといえる。
確かにライバル企業を潰せばビジネス展開がうまくいくのは事実だ。WEBの世界にはSEO対策という言葉があり、如何にして検索エンジンでライバル企業より上位に表示させるかはネットビジネスで成功する秘訣であったりする。実際俺も自身のWEB制作会社のSEO対策の注力には余念がない。
でも、いくらSEO対策に長け、グーグル検索で上位表示がなされたところで、支持してくれる顧客がいなければ会社は持たない。
勘違いしている起業家がやたら多いので今日は真面目に語ってみた。
経営者の愛読書が孫氏の兵法であったり、ランチェスター戦略を解説した本であったり、或いは戦国武将の話であったりと、戦にかこつけて考えている人が多い。
ただ、個人的にはそれってどうなのと思っている。
そもそも、戦争とは敵がいて初めて成り立つ話、ではビジネスはどうか?トヨタと日産、日立と松下電器、読売と朝日など、確かにライバル企業は数多い、だが、本当に倒すべきはライバル企業なのか。
商売は商品にせよ、サービスにせよ、買ってくれる人がいて成立する話、極端なことをいえばライバル企業を倒したところで、自社の商品を消費者が購入してくれなければ企業は潰れる。
じゃあ、視点を変えてみる。敵はライバル企業ではなく、商品を買ってくれる客が敵になるのか?
それもおかしな話だ。商品を購入してくれる客はいわば自社の支援者、その支援者に向かって敵呼ばわりはさすがに無理がある。
孫氏の兵法にせよ、ランチェスター戦略にせよ、根っこの部分は敵に勝つことを目的としている。そりゃあそうだろう、兵法を著わした孫武にしても、ランチェスターの法則を編み出したフレデリック・ランチェスターにしても、ビジネスで成功するための研究ではなく、いかにすれば効率よく敵を倒せるかが執筆の目的であるのだから。
なにも、この手の書籍を否定しているのではない。事実、俺も孫氏の兵法は愛読書の一つであり、定期的に読み返している。
ただ、これをそのまま商売(ビジネス)に当てはめるのは無理があると思っている。
孫氏の兵法を愛読している経営者は多い、有名なところであると、ビル・ゲイツ、日本では孫正義氏が有名。確かに唸るところ、学ぶべきところが多々あり、俺の経営哲学の基本が必勝ではなく、不敗であるのは孫氏の兵法から来ている。勝つためではなく、いかにして負けないようにするかを経営の主軸にしている。
不敗とは絶対に失敗しないことではなく、失敗しても夜逃げや自殺をしなくても済む形態。
事業に失敗する、それ自体は恥でもなんでもない。恥なのは全てを失い再起不能になってしまうこと。事業に失敗しても、次の手を打てるようであれば負けにはあたらない、つまり不敗を持続しているといえる。
確かにライバル企業を潰せばビジネス展開がうまくいくのは事実だ。WEBの世界にはSEO対策という言葉があり、如何にして検索エンジンでライバル企業より上位に表示させるかはネットビジネスで成功する秘訣であったりする。実際俺も自身のWEB制作会社のSEO対策の注力には余念がない。
でも、いくらSEO対策に長け、グーグル検索で上位表示がなされたところで、支持してくれる顧客がいなければ会社は持たない。
勘違いしている起業家がやたら多いので今日は真面目に語ってみた。