ブログって完全にオワコンのメディアであるなと思っている。
情報発信のツールといえばやはりツイッター、完全にツイッターに取って代わられた。
ツイッターの勃興は日本の場合、2009年頃だろう。鳩山由紀夫が総理になり、やたらツイッターを礼賛していたのを覚えている。正直、当時ツイッターがここまでのウェブメディアとして隆盛を極めるとは思いもよらなかった。個人的には出ては廃れる一過性の熱病みたいなものだろうと高を括っていた。己の先見の明のなさに呆れるばかり。
あれから時は流れ、13年近く経つ、今や著名人はもちろんのこと、単なる市井の人でさえもツイッターだ。テレビやラジオでも投稿はメールではなく、「ツイッターからでお願いします」なんてこともザラ。なにかの懸賞も応募は商品をリツイートすることが条件になっていることが多い。
ツイッターをやっていない俺は土俵にすら上がれずにいる。
ブログがオワコンだって話もそう。当ブログ、かなりの勢いで日々のブログランキングを更新しているがなんのことはない、それって単純に必死コイて書いている人が激減しているからだ。調べてもらうとすぐに分かるがこの北枕、社長カテゴリはだいたい1位か2位、FC2の全ブログカテゴリでも10万番目中50位前後。へりくだるつもりはさらさらない、本当にオワコンなんだって話。10万ブログがあったとしても8割方は更新が止まった幽霊ブログなんじゃないかと思われる。
ただ、一つ言えることはツイッターじゃいくら更新しても文章を書く力は向上しないだろうなってこと。ここが俺がブログにこだわる大きな理由。せっかく文章を書くのだ、出来るだけ上手に書きたいと思う。
別に文才なんてまったくないことぐらい自分自身が一番よく分かっている。それでも極力いい文章を書こうと、一応努力はしているつもりだ。だからこそ、記事そのものを削除することはないが、所々書き直すことも多い。布団の中で今日書いた記事を読み直し、誤字脱字が見つかればすぐに直す。言い回しがくどすぎる場合も平易な言い方に書き換えたりする。
いや、分かるのだ、誰もこんな駄文のクソブログに文章の表現力など求めていないことも。
だが、俺が俺を許せないというか。
俺がブログを始めたのは確か2006年ぐらいだったと思う。ブログという言葉が世に出始め、ブログとは何ぞやというところからの出発点だ。ホームページとブログの違いすらよく分からなかった時代。
当時違法フーゾクを営んでいた。違法フーゾクとはいえ、情報発信こそが集客の要と考え、ブログをいち早く取り入れた。ブログ開始以前は情報発信をするのであればWEB制作会社に依頼して独自のページを追加してもらうか、既存のレンタル掲示板などに記事を投稿するかのどちらかぐらいであった。
ブログが良かったのはリアルタイムに情報が反映される点とWEB制作会社を介さないため更新の都度、発生していたサイトの更新費用が掛からないという点だ。
直感的にこれは武器になると思い、自分なりに書き綴って今に至る。実際、ブログでかなりの集客が出来たと自負している。
あれからずっと見てくれている人もいるのか、それとも全員が入れ替わってしまったのか、自分でもよく分からないが、飽きっぽい俺がよくもまあ15年も続けられたものだと思う。
ブログもオワコンとはいえ、サービスそのものが完全になくなるのにはまだ時間は掛かりそうだ。
ちょうど本のようなものだと思う。
日本で本が初めて出版されたのは江戸時代、それまで書物といえば巻物のように記していた。その本も今では本屋が軒並み潰れる時代だ、アマゾンの台頭に加え、もはや紙媒体そのものが消費者に必要とされていないのが大きい、しかし、完全に書籍がなくなるのはまだまだ先。持続可能な社会実現といいながら大量の樹木を原料としている本に関してはよくも悪くもあまり触れられることがない。
そもそも本屋に行くとSDGsを訴える本の棚があるぐらいである。自然環境を考えるのであればまずはお前がその本を出版するのをやめろと、率直にそう思ってしまうが、それは言わないでおくのが大人としてのマナーだったりする。地球温暖化防止のため、化石燃料はけしからんと綴った本が執筆から配送まですべての過程で石油や石炭、そして木々を大量消費している、これを黙って見逃すのもきっと大人の役割なのだろう。
話を戻す、書籍がオワコンだといってもなくならないようにブログも下火になりつつもなくなりはしないと思う。恐らく超低空飛行ながらも数十年単位、下手すると本のように数百年単位でブログはこれからも存在し続けると思われる。ブログは未だ一部の愛好家がいる下駄やふんどしに近しいものになっていくのかもしれない。
ただ、現実問題として、ブログサービスの提供会社は結構淘汰されるのではないかと思う。当FC2に至っては常に違法わいせつ動画が問題になり、最近ではクレジットカード決済会社に対して警察がカード決済をしないよう求めたぐらいである。ある日突然ブログサービスを終了するといわれれば従うしかない。事実、ヤフーブログが過去には終了している。いずれにせよ、サービスの享受者は与えられたものを一方通行で利用するしかなく、抗うすべすらない。FC2が終わりを告げたとき、他社に移るか、或いはWordPressでオリジナルブログを作成するか、それとも書くのを辞めるか、そのときに考えればいい。