逮捕は意外
- 2022/12/06
- 19:06
園児への暴行容疑で元保育士3人が逮捕された事件、事件そのものは到底看過できないが、この元保育士たちの逮捕はかなり評価できる。
報道を見る限り、怪我をしたわけではないので、されても書類送検かなと思っていただけに、警察の対応はかなり意外、恐らく検察とも協議した結果、起訴まで行けると踏んで逮捕状の請求となったのだろう。逮捕までするのはどうかという微妙な事件の場合、警察だけの判断ではなく、検察にお伺いを立て、検事の判断を仰ぐことも多い。
今回の事件に関していえば刑事罰は相当軽い、その証拠に罪状が「暴行」、犯罪とは無縁の方からすると暴行も傷害もどちらも同じに思われるかもしれないが傷害と暴行は違う。傷害罪とは被害者の生理的機能に対する侵害が認められる事件、つまり実際に怪我をすれば傷害罪、胸ぐらをつかむとか、相手を押すとか、程度が軽く怪我がないものを暴行罪という。特に現行犯逮捕の場合、現場の警察官によっても判断は分かれ、暴行で逮捕したのち、後日、被害者に怪我が認められると暴行罪から傷害罪に切り替わるケースもある。
現実問題、三人全員が起訴されるかどうかは不明瞭な部分もあるのも確か。被害者が園児であるから証言がどうしても信ぴょう性に欠け、仮に起訴されても執行猶予は確実だ。まさか彼女たちに前科前歴はあるまい。
しかし、執行猶予判決であっても実名が報道されれば被疑者たちは社会的な痛手を被る。自宅や実家が特定され嫌がらせを受けることも十分あり得る。起訴されて本裁判になれば自ずと本籍地と現住所を法廷で証言させられる(完全黙秘も可能であるが)。この手の事件の場合、法廷に暇人たちが大挙して押し寄せ、本籍、現住所を記録することは想像するに難くない(法廷でのメモは合法、録音録画は違法)。今後、結婚や入居などでも不利益を被ることが多分に考えられる。罪状が罪状だ、呆れて離れていく友人、知人もいることだろう。
また、逮捕された保育士の年齢を見ると、30才、38才、39才とある。いずれも小学生や中学生の子がいてもおかしくない年齢。本件がきっかけになり、子供が学校でイジメに合うかもしれない。彼女たちが人の親ならこれは相当に堪えるはずだ。自分自身がなじられるよりもつらかろう。留置場の面会室で息子や娘にこの事件が原因でイジメられたと泣かれたら親として立つ瀬がない。
とはいえ、あまり考えたくはないが程度の差こそあれ、少なからずこの手の事件というものは他の託児所、保育園、幼稚園、学童保育でも存在しているのだと思う。ここの保育園だけとは到底考えにくい。
今回の逮捕がきっかけに虐待抑止に繋がればよいと思う反面、虐待をすれば逮捕される、だから虐待はしない、これじゃいくら虐待が減ったとしても本質的な問題解決にはならない。本来、児童教育と逮捕云々はまったく別の話、同列に考えることの方がおかしい。逮捕されるのが嫌だから虐待をしないのではなく、健全な児童教育のため、絶対に虐待があってはならない、これが児童教育の原点だろう。
但し、加害者たちを擁護するつもりはさらさらないが、長時間労働や異常な低賃金、上司や保護者からのハラスメントなど、事件に至る背景になにかストレスはなかったか、ここはよくよく精査する必要があるだろう。ストレスのはけ口が園児への虐待に繋がるのは言語道断であるが、心を病んでしまうような過酷な職場環境なら行政も加わって、保育所や幼稚園の待遇を改善すべきだと思う。
そのへんは本来リベラル政党のお家芸である。俺自身、れいわに票を入れても、れいわ新選組をまったく支持していない、あえてうるさい連中がいないと国会内の空気が澱んでしまうから先の衆院選では票を投じたに過ぎない。前回の参院選では入れていない。それでもれいわのマニフェストである介護職員の賃金アップ案だけは全面的に賛成している。この際、介護職員だけじゃなく、児童福祉に関わる職員の賃金アップも目指せと思う(もしかすると入っているかもしれないが)。
確かに少子化が進み、芸能人や金持ちの子女が通う有名私立幼稚園は別にして、殆どの保育園や幼稚園が苦しい経営を強いられている。職員の数は増やせない、給料は上げられないというジレンマに陥っている保育園や幼稚園が大半だと思う。いくら民間企業であるといってもここは行政がテコ入れすべき問題だと思う。補助金ありきの事業であってもこれは致し方がない話だ。一般的な中小企業と同列に考えるべきではない。
それにしてもだ、この時期の逮捕はキツい。初犯であれば尚更堪えるだろう。警察も見せしめのため、あと一回ぐらいは再逮捕をするか、そうなると年越しは必然的に留置場の中。仮に再逮捕がなくとも起訴となれば起訴決定は20日間拘留として26日前後、うまくいけば年内に保釈もされようが、検察も通常一回は保釈却下の意見書を裁判所に提出する。そうこうしているうちに裁判所も検察も年末年始の休みに入る。裁判所も検察も365日24時間無休ではあるが、休日の対応はあくまでも殺人や強盗のような緊急を要する事件のみであり、保釈申請などの事務的な手続きは休日明けである。やはり、保釈申請をするにしても認められるのは早くとも年明けか。
俺のような確信犯が捕まるのは必要経費として考えているため、腹の括り方が違う。彼女たちの場合、逮捕されるなどとはまさかゆめゆめ思わなかったはず、相当ブタ箱生活は堪えるはずだ。
罪への呵責は自分が今、何故ここにいるかを真剣に考えること。
あのガキどもがわがままばっかりいって、言うことを聞かないから、私がこんな目に合っていると思っているようでは先が思いやられる。本末転倒も甚だしい。
報道を見る限り、怪我をしたわけではないので、されても書類送検かなと思っていただけに、警察の対応はかなり意外、恐らく検察とも協議した結果、起訴まで行けると踏んで逮捕状の請求となったのだろう。逮捕までするのはどうかという微妙な事件の場合、警察だけの判断ではなく、検察にお伺いを立て、検事の判断を仰ぐことも多い。
今回の事件に関していえば刑事罰は相当軽い、その証拠に罪状が「暴行」、犯罪とは無縁の方からすると暴行も傷害もどちらも同じに思われるかもしれないが傷害と暴行は違う。傷害罪とは被害者の生理的機能に対する侵害が認められる事件、つまり実際に怪我をすれば傷害罪、胸ぐらをつかむとか、相手を押すとか、程度が軽く怪我がないものを暴行罪という。特に現行犯逮捕の場合、現場の警察官によっても判断は分かれ、暴行で逮捕したのち、後日、被害者に怪我が認められると暴行罪から傷害罪に切り替わるケースもある。
現実問題、三人全員が起訴されるかどうかは不明瞭な部分もあるのも確か。被害者が園児であるから証言がどうしても信ぴょう性に欠け、仮に起訴されても執行猶予は確実だ。まさか彼女たちに前科前歴はあるまい。
しかし、執行猶予判決であっても実名が報道されれば被疑者たちは社会的な痛手を被る。自宅や実家が特定され嫌がらせを受けることも十分あり得る。起訴されて本裁判になれば自ずと本籍地と現住所を法廷で証言させられる(完全黙秘も可能であるが)。この手の事件の場合、法廷に暇人たちが大挙して押し寄せ、本籍、現住所を記録することは想像するに難くない(法廷でのメモは合法、録音録画は違法)。今後、結婚や入居などでも不利益を被ることが多分に考えられる。罪状が罪状だ、呆れて離れていく友人、知人もいることだろう。
また、逮捕された保育士の年齢を見ると、30才、38才、39才とある。いずれも小学生や中学生の子がいてもおかしくない年齢。本件がきっかけになり、子供が学校でイジメに合うかもしれない。彼女たちが人の親ならこれは相当に堪えるはずだ。自分自身がなじられるよりもつらかろう。留置場の面会室で息子や娘にこの事件が原因でイジメられたと泣かれたら親として立つ瀬がない。
とはいえ、あまり考えたくはないが程度の差こそあれ、少なからずこの手の事件というものは他の託児所、保育園、幼稚園、学童保育でも存在しているのだと思う。ここの保育園だけとは到底考えにくい。
今回の逮捕がきっかけに虐待抑止に繋がればよいと思う反面、虐待をすれば逮捕される、だから虐待はしない、これじゃいくら虐待が減ったとしても本質的な問題解決にはならない。本来、児童教育と逮捕云々はまったく別の話、同列に考えることの方がおかしい。逮捕されるのが嫌だから虐待をしないのではなく、健全な児童教育のため、絶対に虐待があってはならない、これが児童教育の原点だろう。
但し、加害者たちを擁護するつもりはさらさらないが、長時間労働や異常な低賃金、上司や保護者からのハラスメントなど、事件に至る背景になにかストレスはなかったか、ここはよくよく精査する必要があるだろう。ストレスのはけ口が園児への虐待に繋がるのは言語道断であるが、心を病んでしまうような過酷な職場環境なら行政も加わって、保育所や幼稚園の待遇を改善すべきだと思う。
そのへんは本来リベラル政党のお家芸である。俺自身、れいわに票を入れても、れいわ新選組をまったく支持していない、あえてうるさい連中がいないと国会内の空気が澱んでしまうから先の衆院選では票を投じたに過ぎない。前回の参院選では入れていない。それでもれいわのマニフェストである介護職員の賃金アップ案だけは全面的に賛成している。この際、介護職員だけじゃなく、児童福祉に関わる職員の賃金アップも目指せと思う(もしかすると入っているかもしれないが)。
確かに少子化が進み、芸能人や金持ちの子女が通う有名私立幼稚園は別にして、殆どの保育園や幼稚園が苦しい経営を強いられている。職員の数は増やせない、給料は上げられないというジレンマに陥っている保育園や幼稚園が大半だと思う。いくら民間企業であるといってもここは行政がテコ入れすべき問題だと思う。補助金ありきの事業であってもこれは致し方がない話だ。一般的な中小企業と同列に考えるべきではない。
それにしてもだ、この時期の逮捕はキツい。初犯であれば尚更堪えるだろう。警察も見せしめのため、あと一回ぐらいは再逮捕をするか、そうなると年越しは必然的に留置場の中。仮に再逮捕がなくとも起訴となれば起訴決定は20日間拘留として26日前後、うまくいけば年内に保釈もされようが、検察も通常一回は保釈却下の意見書を裁判所に提出する。そうこうしているうちに裁判所も検察も年末年始の休みに入る。裁判所も検察も365日24時間無休ではあるが、休日の対応はあくまでも殺人や強盗のような緊急を要する事件のみであり、保釈申請などの事務的な手続きは休日明けである。やはり、保釈申請をするにしても認められるのは早くとも年明けか。
俺のような確信犯が捕まるのは必要経費として考えているため、腹の括り方が違う。彼女たちの場合、逮捕されるなどとはまさかゆめゆめ思わなかったはず、相当ブタ箱生活は堪えるはずだ。
罪への呵責は自分が今、何故ここにいるかを真剣に考えること。
あのガキどもがわがままばっかりいって、言うことを聞かないから、私がこんな目に合っていると思っているようでは先が思いやられる。本末転倒も甚だしい。