新型プリウス
- 2022/11/18
- 15:30

新型のプリウスが発表された。
必然的に俺のプリウスは型落ちとなる。賛否はあるだろうが、新型は格好いいと思う。性能も抜群にいい、現行プリウス(50系)の0-100km/hの加速タイムが11秒に対して、新型の公称はなんと6.7秒、GR86の6.8秒よりも速い。当然、円安や原材料費の高騰もあり、価格も現行型よりも高くなるのは確実、恐らく300万円から400万円だと思う。一番の売れ筋である標準パッケージは350万円程度になると思われる。
高い!
しばらくは買わない(=買えない)。
プリウスに乗り出してはや1年が過ぎた。プリウスのなにがいいって、すべてに於いて「らしく」見えること。プリウスで営業に行くと、どこからどう見ても中小企業のおっさん社長が営業に来たと思われる。そこにいやらしさや怪しさはまるでない。これがクラウンやレクサスLSであると、ぼったくっているからこそこんなクルマに乗れるのだろうと思われる可能性もゼロではない、かといって軽自動車であると安く見られ、ここに頼んで大丈夫だろうかと思われる可能性も無きにしも非ずだ。決して金持ちには見えないが、かといって貧乏人にも見えず、そのへんのバランスがちょうどいいのだ。勝手な思い込みだが好感度も増しているのではないかと思っている。
また、サイズ感がとてもいい。
確かに高速道路ではもう少し車幅があってもいいなと思うものの、住宅街の中にある細い道であると、対向車とのすれ違いも楽なため、却ってこの車幅でよかったとすら思う。
プリウスに乗り換えた当初、トヨタは随分退屈なクルマを作ったものだと驚いたものである。取り柄は燃費の良さと静粛性だけのキングオブザ無難。デザインを含め、とにかく奇をてらったところがない。ケチをつければいくらでも付けられるがまあこんなものだろうと思うと納得してしまう不思議なクルマ。ただ、個人的にどうしても許せなかったのは純正スピーカーの音の悪さ、ここは我慢が出来なかった。そもそもプリウス(現行車以外は不明)のスピーカーは社外品への交換が出来ない仕様なのであるが、イエローハットのメカニックに無理を言って交換をしてもらった(工賃がバカ高かった)。メカニックのあんちゃんは凄い困っていたが、何とか取り付けに成功、今ではいつもイイ音を聴きながらドライブをしている。そのスピーカー以外は全て無難にまとまっている。
もっともそのスピーカーだってたまたま俺が音にはうるさい人間だからこそ騒ぐのであって音楽にあまり興味がない人からすればやはり「まあこんなものだろう」というレベルの無難なスピーカーだ、おばちゃんが乗るお買い物カーに付いているスピーカーとはまったく違う。
あとはどこをどう切り取っても無難、くれぐれも妄想であるから以下は本気にしないでいただきたい。プリウスには時速150kmの壁がある、とてもじゃないが怖くて出せない、でも時速140kmなら余裕。アクセルをベタ踏みをしていったいどれだけ出るのかを試したことはない。まわりにクルマがいなくても150kmを超えると恐怖しかない。実際はそんなことはないのだろうが、少し横風を受けたらスピンしそうで怖い。その点、昔乗っていたセルシオは秀逸だった。ショックアブソーバーをベンツでも使用しているビルシュタイン製に変えたというものあるが180kmを出しても恐怖は感じなかった。地面に吸い付くようでどんなにスピードを出しても安心感しかない。プリウスで時速180km、想像しただけで寒気がする。小便を漏らしそうだ。以上、すべて妄想。
次にデザイン、これもまた呆れるぐらい無難。
現行の50型になってから随分スポーティーになったとはいえ、やはりカローラの延長にしか見えない。
豊田章男社長自らが「今回の4代目プリウス(現行車)についても、私はずっと言ってますよ、『カッコ悪い』って」と語っている。
ただ、これも毎日見ていると、「まあこんなものだろう」とまたしてもこのフレーズに行きつく。全然格好よくない、乗っている本人が言うのだ、間違いはあるまい、だが、これを嫌々乗らされているという恥ずかしさもない。やはり無難だ。
均して考えれば考えるほど、本当にプリウスっていいクルマだと思う。
どれぐらいイイクルマかって一日も早くプリウスを卒業したくなるぐらいイイクルマだ。