蛇に食われてしまった中年女性
- 2022/11/12
- 20:52
世界で最も多く人を殺す動物は蚊、厳密にいうと、蚊の毒によって死ぬことはなく、デング熱、マラリア、黄熱病、日本脳炎など、原虫やウイルスを蚊が媒介するのであって、蚊が人を殺すとは少しニュアンスが違うかもしれない。
例えばマラリアはマラリア原虫が体内に侵入することによって発症する。つまり蚊そのものではなく、マラリア原虫が人を殺している。いうなれば人が殺すのか、それとも銃が殺すのかという話に近い。いずれにせよ年間70万人が蚊によって死亡している。
第2位は人間であるが、これは戦争に大きく左右される。第二次世界大戦では5000万人から8000万人が死亡したとされる。第二次世界大戦は6年間、終戦に近くなるにつれ戦闘は激化するため、単純に年数を割ればいいという問題ではないが、この6年間に限っていえば1年あたり1000万人ぐらい死んだということになる。こうなると蚊の比ではない。正確なアナウンスはされていないが、ウクライナ戦争が始まって以来、ウクライナ・ロシア双方に30万人ずつの犠牲者が出ているという。そうなると今年は他の紛争地域のことや殺人事件などを含めると蚊が人を殺す数よりも人が人を殺す数の方が多いかもしれない。
では1位の蚊、2位の人間は別にして3位は何かといえばこれは蛇。毎年5万人が蛇に噛まれて死んでいる。
意外と思うか、まあそうだろうなと思うかはそれぞれだが、個人的には意外な部類。マダニの方がよっぽど怖いイメージはあるがまさか蛇だったとはが率直な感想。
ただ、蛇の場合、蛇に食べられてしまう人はかなり少なく、恐らく年間にいても数人、下手すりゃゼロ、殆どが毒蛇に噛まれ、血清が間に合わず死んでしまうケース。
しかしながら先日、年間いても数人レベルの事件が起きた。インドネシアで7mのアミメニシキヘビに54歳の女性が食べられてしまったというのだ。
うーむ……、仮に事実であるとするならば7mのアミメニシキヘビが現実に存在するとは。アミメニシキヘビはオオアナコンダとともに世界最長のヘビであるが通常は大きくとも3m程度、5mを超す個体はかなり稀。動物園などでも目にする機会が多いアミメニシキヘビだが、でかいと思っても大半が3m、個人的には未だかつて5mを超えるアミメニシキヘビにお目に掛かったことはない。
ちなみにだが、動物園などでよく子供に触らせているニシキヘビはアミメニシキヘビじゃなく、あれは性格がおとなしいビルマニシキヘビ、同じニシキヘビ科だが性格は天と地ほども違い、基本的にアミメニシキヘビは人に慣れない(もちろん個体差はある)。爬虫類の法律が改正される前、実際、俺もアミメニシキヘビを飼育していたが、とにかくアミメは気性が荒く、水槽の前を横切るだけで飛びかかってきて辟易したものだ。もっともガラス面に衝突して自分で自分のことを痛めつけているのだが……。
そのアミメニシキヘビが女性を食べてしまったというのだから驚く。
ただ、7mのアミメニシキヘビってそんなに簡単にいるものなのか、そこがどうしても疑問。得てして蛇の場合、大きくて怖いものというバイアスがかかり、人は大きく思いがちだ。
日本人でも割りと田舎の人に多いのだが、3mクラスのアオダイショウを見たことがあるという人が結構いる。しかし、現実に3m超えるアオダイショウなどほぼ100%存在しない。2mですら稀。実家にいると、時折、大の蛇嫌いのおふくろが庭先にでかい蛇がいるからなんとかしてと大騒ぎするが捕まえてみるとせいぜい1.5m、俺の身長(170cm)より大きなアオダイショウを未だかつて見たことがない。
インドネシアの事件も女性がいなくなったという農園の近くで腹の膨れた蛇を見つけたので捕まえて、腹を割いたら主婦が出てきたという話だが、果たして本当にその蛇が7mだったのか。なかなか信じがたい話だ。その割かれた状態の蛇の写真もない。
いや、アミメニシキヘビに食べられたものはまあ事実だとする。それすら正直眉唾物であると思っているのだが、事実だとしよう、ただ、本当に7mもあったのか。
仮に7mもあればさっさとアミメニシキヘビもどこかに移動してしまうと思うのだが。何故なら満腹になり動けないというのは蛇にとってもっとも危険な状況だ。
なぜ満腹が危機か?アオダイショウの好物はネズミ、大きなドブネズミも襲って食べてしまうのだが、大きなドブネズミを食べ、動けずにいると今度はアオダイショウがドブネズミに襲われて餌になってしまう危険がある。食物連鎖とは縦割りのピラミッド型ではなく、食ったり食われたりの横向きの双方向な関係も当たり前のようにある。だからこそ、アオダイショウは自分より大きなドブネズミを食べ終えるとさっさと安全な場所へ避難する。アオダイショウとアミメニシキヘビとの違いはあると思うが同じ蛇だ、アミメニシキヘビだって呑気にそこにいつまでも転がっているとは思えんのだが。
女性を食べたはいいが、重すぎて動けずというのであればそれはせいぜい5m程度の蛇ではないかと思うのだ。それでも驚異的な大きさであることに変わりはないが。もっとも個人的には単に締め付けられて窒息死してしまったというのが真相のような気がしてならない。
>>無限次朗
真面目な話、江戸時代なら俺は介錯人をしていた気がする。虫ですら殺すことは躊躇するが、悪人を斬るのはなんとも思わない。もっともヒトラーもそうだったという。ヒトラーは動物を愛し、菜食主義者で人間以外の殺傷を好まない。但し、思い込みにせよ、敵対する人間を殺すことに躊躇はない。俺もそれに近いところがある。
例えばマラリアはマラリア原虫が体内に侵入することによって発症する。つまり蚊そのものではなく、マラリア原虫が人を殺している。いうなれば人が殺すのか、それとも銃が殺すのかという話に近い。いずれにせよ年間70万人が蚊によって死亡している。
第2位は人間であるが、これは戦争に大きく左右される。第二次世界大戦では5000万人から8000万人が死亡したとされる。第二次世界大戦は6年間、終戦に近くなるにつれ戦闘は激化するため、単純に年数を割ればいいという問題ではないが、この6年間に限っていえば1年あたり1000万人ぐらい死んだということになる。こうなると蚊の比ではない。正確なアナウンスはされていないが、ウクライナ戦争が始まって以来、ウクライナ・ロシア双方に30万人ずつの犠牲者が出ているという。そうなると今年は他の紛争地域のことや殺人事件などを含めると蚊が人を殺す数よりも人が人を殺す数の方が多いかもしれない。
では1位の蚊、2位の人間は別にして3位は何かといえばこれは蛇。毎年5万人が蛇に噛まれて死んでいる。
意外と思うか、まあそうだろうなと思うかはそれぞれだが、個人的には意外な部類。マダニの方がよっぽど怖いイメージはあるがまさか蛇だったとはが率直な感想。
ただ、蛇の場合、蛇に食べられてしまう人はかなり少なく、恐らく年間にいても数人、下手すりゃゼロ、殆どが毒蛇に噛まれ、血清が間に合わず死んでしまうケース。
しかしながら先日、年間いても数人レベルの事件が起きた。インドネシアで7mのアミメニシキヘビに54歳の女性が食べられてしまったというのだ。
うーむ……、仮に事実であるとするならば7mのアミメニシキヘビが現実に存在するとは。アミメニシキヘビはオオアナコンダとともに世界最長のヘビであるが通常は大きくとも3m程度、5mを超す個体はかなり稀。動物園などでも目にする機会が多いアミメニシキヘビだが、でかいと思っても大半が3m、個人的には未だかつて5mを超えるアミメニシキヘビにお目に掛かったことはない。
ちなみにだが、動物園などでよく子供に触らせているニシキヘビはアミメニシキヘビじゃなく、あれは性格がおとなしいビルマニシキヘビ、同じニシキヘビ科だが性格は天と地ほども違い、基本的にアミメニシキヘビは人に慣れない(もちろん個体差はある)。爬虫類の法律が改正される前、実際、俺もアミメニシキヘビを飼育していたが、とにかくアミメは気性が荒く、水槽の前を横切るだけで飛びかかってきて辟易したものだ。もっともガラス面に衝突して自分で自分のことを痛めつけているのだが……。
そのアミメニシキヘビが女性を食べてしまったというのだから驚く。
ただ、7mのアミメニシキヘビってそんなに簡単にいるものなのか、そこがどうしても疑問。得てして蛇の場合、大きくて怖いものというバイアスがかかり、人は大きく思いがちだ。
日本人でも割りと田舎の人に多いのだが、3mクラスのアオダイショウを見たことがあるという人が結構いる。しかし、現実に3m超えるアオダイショウなどほぼ100%存在しない。2mですら稀。実家にいると、時折、大の蛇嫌いのおふくろが庭先にでかい蛇がいるからなんとかしてと大騒ぎするが捕まえてみるとせいぜい1.5m、俺の身長(170cm)より大きなアオダイショウを未だかつて見たことがない。
インドネシアの事件も女性がいなくなったという農園の近くで腹の膨れた蛇を見つけたので捕まえて、腹を割いたら主婦が出てきたという話だが、果たして本当にその蛇が7mだったのか。なかなか信じがたい話だ。その割かれた状態の蛇の写真もない。
いや、アミメニシキヘビに食べられたものはまあ事実だとする。それすら正直眉唾物であると思っているのだが、事実だとしよう、ただ、本当に7mもあったのか。
仮に7mもあればさっさとアミメニシキヘビもどこかに移動してしまうと思うのだが。何故なら満腹になり動けないというのは蛇にとってもっとも危険な状況だ。
なぜ満腹が危機か?アオダイショウの好物はネズミ、大きなドブネズミも襲って食べてしまうのだが、大きなドブネズミを食べ、動けずにいると今度はアオダイショウがドブネズミに襲われて餌になってしまう危険がある。食物連鎖とは縦割りのピラミッド型ではなく、食ったり食われたりの横向きの双方向な関係も当たり前のようにある。だからこそ、アオダイショウは自分より大きなドブネズミを食べ終えるとさっさと安全な場所へ避難する。アオダイショウとアミメニシキヘビとの違いはあると思うが同じ蛇だ、アミメニシキヘビだって呑気にそこにいつまでも転がっているとは思えんのだが。
女性を食べたはいいが、重すぎて動けずというのであればそれはせいぜい5m程度の蛇ではないかと思うのだ。それでも驚異的な大きさであることに変わりはないが。もっとも個人的には単に締め付けられて窒息死してしまったというのが真相のような気がしてならない。
>>無限次朗
真面目な話、江戸時代なら俺は介錯人をしていた気がする。虫ですら殺すことは躊躇するが、悪人を斬るのはなんとも思わない。もっともヒトラーもそうだったという。ヒトラーは動物を愛し、菜食主義者で人間以外の殺傷を好まない。但し、思い込みにせよ、敵対する人間を殺すことに躊躇はない。俺もそれに近いところがある。