事実を事実として
- 2022/10/07
- 11:52
『山椒』に書いた近所の居酒屋、居酒屋としてはかなり遅めの19時開店。
しかし、19時に着いても結構な割合で開いていない。突発的な休みもあるので、一応念のため、マスターの携帯に電話を入れる。
「わりぃ、わりぃ、パチンコで連チャンが止まらねぇんだ、終わったらすぐ行くから先に入ってやってて」
「わりぃ、わりぃ、昼寝してたら寝過ごして今になっちまった、すぐ行くから先に入ってやってて」
いずれの場合もわりぃ、わりぃから始まって先に入ってやっててと結ばれる。こういうときのために俺は店の関係者でもなんでもないのに鍵の隠し場所を予め教わっており、俺が入口の鍵を開け、看板と店内の電気を灯し、カウンターで瓶ビールの栓を抜き、適当に飲みながらマスターが来るのを待つ。
いつぞやは俺が支度をしていると(?)、別のお客さんが来てしまい、まったく無関係なのに愛想笑いを浮かべ、「今、マスター来ますんで、こちらにどうぞ」と席を案内し、俺がおしぼりと飲み物を用意した。恐縮をしながら用意したがそもそも恐縮する意味が分からない。こっちは一介の客だ。客が店の鍵を開け、客が勝手に冷蔵庫からビールを取り出して飲む、そして肝心の店主はいない。これだと家で飲んでいるのとなにも変わりがない。セルフの店だってもう少しましだ。
またお前は話を盛りやがってと思うだろうが、まったく盛っていない、むしろ盛りたいのはこちらの方だ。事実を事実として淡々と述べているだけである。
この調子でいくと、仕舞いにはわりぃ、わりぃ、冷蔵庫にあるマグロ、刺身にして食べててとかと言い出されそうで怖い。刺身包丁の使い方を学ばなきゃ。
しかし、19時に着いても結構な割合で開いていない。突発的な休みもあるので、一応念のため、マスターの携帯に電話を入れる。
「わりぃ、わりぃ、パチンコで連チャンが止まらねぇんだ、終わったらすぐ行くから先に入ってやってて」
「わりぃ、わりぃ、昼寝してたら寝過ごして今になっちまった、すぐ行くから先に入ってやってて」
いずれの場合もわりぃ、わりぃから始まって先に入ってやっててと結ばれる。こういうときのために俺は店の関係者でもなんでもないのに鍵の隠し場所を予め教わっており、俺が入口の鍵を開け、看板と店内の電気を灯し、カウンターで瓶ビールの栓を抜き、適当に飲みながらマスターが来るのを待つ。
いつぞやは俺が支度をしていると(?)、別のお客さんが来てしまい、まったく無関係なのに愛想笑いを浮かべ、「今、マスター来ますんで、こちらにどうぞ」と席を案内し、俺がおしぼりと飲み物を用意した。恐縮をしながら用意したがそもそも恐縮する意味が分からない。こっちは一介の客だ。客が店の鍵を開け、客が勝手に冷蔵庫からビールを取り出して飲む、そして肝心の店主はいない。これだと家で飲んでいるのとなにも変わりがない。セルフの店だってもう少しましだ。
またお前は話を盛りやがってと思うだろうが、まったく盛っていない、むしろ盛りたいのはこちらの方だ。事実を事実として淡々と述べているだけである。
この調子でいくと、仕舞いにはわりぃ、わりぃ、冷蔵庫にあるマグロ、刺身にして食べててとかと言い出されそうで怖い。刺身包丁の使い方を学ばなきゃ。