ビックル≧ヤクルト
- 2022/09/26
- 11:42
かれこれ30年近く前だが、感動したイノベーションがある。
サントリーのビックルだ。
幼少期、おふくろから与えられるヤクルト、いつも物足りなさを覚えた。あと1本くれといったところで、にべもなく、却下。
調べてみると、ビックルの登場は1993年、プラスティックとガラスとの違いはあるが、発売当時のビックルの容器はまんまヤクルトの容器を大きくしたそれ。子供の頃からヤクルトの少なさにはいつもモヤモヤした思いがあっただけに、ごくごく飲めるヤクルト(もどき)の感動はひとしおであった。
その実、イノベーションの本質とはヤクルトそのものの開発ではなく、単純に内容量を大きくしただけのビックルのことを言うのではないかと思う。
先日、実家に帰り、何気なく日立市の市報を見ていると、起業であったり、なにかイベントであったり、若者たちが企画するイノベーションに対して市が全面的に支援するという記事を見かけた。実際に支援はスタートしており、観光や農業など、紙面を見ると若者たちがワークショップ形式でワチャワチャと楽しそうにやっている。
しかし、ケチをつけるつもりはさらさらないが、若者たちに出来ることなどたかが知れている。無から有を生み出す、これはなかなかというか、かなり難しい。少なくとも俺程度の凡人であると無理な相談だ。仮に無から有の錬金術に成功したとしてもそんなものはすぐ大手に真似されておしゃかだ。
ビックルのイノベーションを知ったずっと後だが、パナソニック創業者・松下幸之助の自伝を読むと、面白いことが載っていた。「よそさんの製品を真似して、それを少し良くして自社製品として売り出せばええんや」、確かこんなことが書かれていた。世界的な経営者がこれだ。事実、その昔、松下電器はマネシタ電器と揶揄された。
つまり、ヤクルトそのものの開発は優秀な人たちに任せる、後発は第二のヤクルト開発に腐心するのではなく、いかにヤクルトを模倣して、その模倣品を画期的なイノベーションに見せられるかに専念する。その結果、でかくする、たったこれだけのことに気付くまで、競合する他社は何十年も掛かった。ちなみに、サントリーは同様のコンセプトでデカビタCを発売した。塾に向かう小学生がオロナミンCを2本、まとめて持っているのを担当者が見て、これはいけると思ったのが開発のきっかけだそうだ。オロナミンCのイメージキャラクターがジャイアンツであるから、差別化を図り、デカビタCはサッカーのカズ(三浦知良選手)を起用して強烈な対抗意識を持たせた。
ヤクルトスワローズの皆さま、リーグ優勝おめでとうございます。
>>こうめいさん
パチンコ屋さんの反対側の店です。同じでしょうか。値段が上がりましたね、1本200円が300円に・・・。いきなりの五割増しには驚きましたが、結局、美味しくて月に何回かは行ってしまいます。タコのぶつも好きでしたが、無くなっていました。人によっては炭火焼きの焼き鳥がいいという方がいますが、自分はあそこの電熱線で焼く焼き鳥が結局のところ焼きむらもなく好きですね。
サントリーのビックルだ。
幼少期、おふくろから与えられるヤクルト、いつも物足りなさを覚えた。あと1本くれといったところで、にべもなく、却下。
調べてみると、ビックルの登場は1993年、プラスティックとガラスとの違いはあるが、発売当時のビックルの容器はまんまヤクルトの容器を大きくしたそれ。子供の頃からヤクルトの少なさにはいつもモヤモヤした思いがあっただけに、ごくごく飲めるヤクルト(もどき)の感動はひとしおであった。
その実、イノベーションの本質とはヤクルトそのものの開発ではなく、単純に内容量を大きくしただけのビックルのことを言うのではないかと思う。
先日、実家に帰り、何気なく日立市の市報を見ていると、起業であったり、なにかイベントであったり、若者たちが企画するイノベーションに対して市が全面的に支援するという記事を見かけた。実際に支援はスタートしており、観光や農業など、紙面を見ると若者たちがワークショップ形式でワチャワチャと楽しそうにやっている。
しかし、ケチをつけるつもりはさらさらないが、若者たちに出来ることなどたかが知れている。無から有を生み出す、これはなかなかというか、かなり難しい。少なくとも俺程度の凡人であると無理な相談だ。仮に無から有の錬金術に成功したとしてもそんなものはすぐ大手に真似されておしゃかだ。
ビックルのイノベーションを知ったずっと後だが、パナソニック創業者・松下幸之助の自伝を読むと、面白いことが載っていた。「よそさんの製品を真似して、それを少し良くして自社製品として売り出せばええんや」、確かこんなことが書かれていた。世界的な経営者がこれだ。事実、その昔、松下電器はマネシタ電器と揶揄された。
つまり、ヤクルトそのものの開発は優秀な人たちに任せる、後発は第二のヤクルト開発に腐心するのではなく、いかにヤクルトを模倣して、その模倣品を画期的なイノベーションに見せられるかに専念する。その結果、でかくする、たったこれだけのことに気付くまで、競合する他社は何十年も掛かった。ちなみに、サントリーは同様のコンセプトでデカビタCを発売した。塾に向かう小学生がオロナミンCを2本、まとめて持っているのを担当者が見て、これはいけると思ったのが開発のきっかけだそうだ。オロナミンCのイメージキャラクターがジャイアンツであるから、差別化を図り、デカビタCはサッカーのカズ(三浦知良選手)を起用して強烈な対抗意識を持たせた。
ヤクルトスワローズの皆さま、リーグ優勝おめでとうございます。
>>こうめいさん
パチンコ屋さんの反対側の店です。同じでしょうか。値段が上がりましたね、1本200円が300円に・・・。いきなりの五割増しには驚きましたが、結局、美味しくて月に何回かは行ってしまいます。タコのぶつも好きでしたが、無くなっていました。人によっては炭火焼きの焼き鳥がいいという方がいますが、自分はあそこの電熱線で焼く焼き鳥が結局のところ焼きむらもなく好きですね。