兄貴の命日
- 2022/08/02
- 15:49
8月2日は兄貴の命日。
笠間市某所の古刹に墓参。
墓石に兄貴が好きだった日本酒を垂らし、俺もワンカップのフチに口をつけて飲む真似をする、行儀が悪いが墓前にあぐらをかいて暫し語らい。
兄貴が亡くなって丸四年、ここに来ると毎年怒りに打ち震えてしまう。
「なんでこんなに早く逝っちまったんですか、あんまりじゃないですか、もっといっぱい遊びたかったですよ、チクショウ、こんなのってひどいですよ・・・」
今年こそは落ち着いて話そうと思ったがやっぱり無理だった。
いったい一年の間に何回兄貴を思い出すのか、居酒屋で酒を飲めば隣にいてくれたらなぁとか、そういやここ、昔兄貴と来たなとか、考えたらキリがないくらい思い出す。
こんな俺でも年に何度かは仕事がうまくいき、まとまった金を貰えたりする、そんなときはああ、一緒に祝杯あげたかったなんてさ。誉めてもらいたかった。
もちろん兄貴は兄貴で病気で苦しい思いをして、残された家族や新しく出来た孫のことを思えば俺なんかよりも今生の別れはずっとずっとつらかったはずだ。
でも俺の一方的な気持ちはそういうことをすべて超越して、俺だけが好き勝手に俺に都合のいいことしか考えていない。また兄貴ならそう思っても笑って許してくれるはずだと決めつけている。
何回命日を迎えても複雑な気持ちは未だに癒えないでいる。今年こそは笑って墓参しようと思っても墓石を目の前にするとそこまで気持ちが吹っ切れない。
年の順に老いたものから土に帰るのは人間の宿命でもあり、幸せなことであるが、大切な人の早逝の痛みは一生消えないと思う。毎年8月2日は心が必ず風邪を引く。
笠間市某所の古刹に墓参。
墓石に兄貴が好きだった日本酒を垂らし、俺もワンカップのフチに口をつけて飲む真似をする、行儀が悪いが墓前にあぐらをかいて暫し語らい。
兄貴が亡くなって丸四年、ここに来ると毎年怒りに打ち震えてしまう。
「なんでこんなに早く逝っちまったんですか、あんまりじゃないですか、もっといっぱい遊びたかったですよ、チクショウ、こんなのってひどいですよ・・・」
今年こそは落ち着いて話そうと思ったがやっぱり無理だった。
いったい一年の間に何回兄貴を思い出すのか、居酒屋で酒を飲めば隣にいてくれたらなぁとか、そういやここ、昔兄貴と来たなとか、考えたらキリがないくらい思い出す。
こんな俺でも年に何度かは仕事がうまくいき、まとまった金を貰えたりする、そんなときはああ、一緒に祝杯あげたかったなんてさ。誉めてもらいたかった。
もちろん兄貴は兄貴で病気で苦しい思いをして、残された家族や新しく出来た孫のことを思えば俺なんかよりも今生の別れはずっとずっとつらかったはずだ。
でも俺の一方的な気持ちはそういうことをすべて超越して、俺だけが好き勝手に俺に都合のいいことしか考えていない。また兄貴ならそう思っても笑って許してくれるはずだと決めつけている。
何回命日を迎えても複雑な気持ちは未だに癒えないでいる。今年こそは笑って墓参しようと思っても墓石を目の前にするとそこまで気持ちが吹っ切れない。
年の順に老いたものから土に帰るのは人間の宿命でもあり、幸せなことであるが、大切な人の早逝の痛みは一生消えないと思う。毎年8月2日は心が必ず風邪を引く。