国葬ねぇ
- 2022/07/15
- 23:00
俺が反安倍だから余計にそう思うというのはあるでしょうけど、安倍さんの場合、国葬ってさすがに違うんじゃねぇのと思ってしまう。
様々な忖度は実際あったと思う、「この○○さんは私の友人でね、よろしくお願いしますよ」、総理、若しくは公設秘書からこう言われたら、並みの役人であればプレッシャーを感じずにはいられまい。事実、プレッシャーを感じて強迫観念に苛まれ、命を絶った官僚もいる。
もちろん、公共事業と引き換えに何がしかのリベートを受け取るという田中角栄のような収賄はなかったと思う。それどころか、安倍さんは給料の一部を自主返納していたという(正直反安倍ですがここはエライと思っている)。安倍さんは良くも悪くもいいところのお坊ちゃま、金とは労せず元々そこにあるもの、金に対しての卑しさはなかったと思う。エゴサーチをしても直接金銭が絡むような醜聞はとんと見当たらない。
恐らくですけど問題になった各種の忖度は困っている友達をなんとか助けてやりたいという、公僕としては致命的な勘違いこそがすべての源泉ではなかったのかと思うのです。
多くの嘘が露呈したさくらの会問題だって、安倍さんはむしろ自腹を切って金を払って招待している側なんだよね。
それで最後は支持率が50%を割ってしまい、体調不良というのが総理を辞めた理由ですけど、結局国民にそっぽを向かれて辞めざるを得なかったわけじゃない。
単純に支持率だけを示して、安倍さんの功績を語るのもどうかと思うが、少なくとも当時は半分以上の人が不支持だったわけでしょ、それを国葬って・・・。
これが四島返還とまでは言わなくとも、北方領土が二島でも返還されていれば別。なんのことはない、散々振り回された挙句、安倍さんは返してもらうどころか、プーチンの貯金箱にされちまっただけじゃねぇか。穿った言い方をすると、安倍さんからペロリせしめた金を元手にロシアは兵器を増産し、その兵器でウクライナを攻めているのだとすると、これは結果論かもしれないが、ウクライナ人の苦悩の一部は日本が出した金のせいだといえなくもない。まあ、これは本当に結果論ではあるけれど・・・。
アメリカや中国を占領してしまえとまでは言わないが、せめて北方領土の一部は返してもらおうよ。
また、これも安倍さんのせいではないが、日本は未だ国連の旧敵国条項に規定されているのである。旧敵国条項の削除に成功し、日本が国連の常任理事国入りを果たせているのであれば国葬も結構だと思うが、そのへんも結局はなんら進展がなかった。北朝鮮の拉致被害者問題も然り。
あくまでも私見で言うと、安倍さんは総理大臣として総理大臣の仕事を淡々とこなしただけ。それって当然のことでしょう、総理大臣なんだから。富めるものは益々富む、資本主義の原理原則に則ったアベノミクスが一定の成果を果たしたのは事実であるが、富めるものは富んだ反面、貧しき者はますます貧しくなってしまい社会が勝ち組と負け組とに分断されてしまったのも事実である。ここは賛否の分かれるところであるし、コロナと戦争というイレギュラーな出来事が更にその分断に追い打ちを掛けたのは安倍さんの知るところではないが、ここ二十年で中間層の平均世帯年収が108万円も下がってることを見ても必ずしもアベノミクスが景気の起爆剤になったのかといえばそれは疑問でもある。もっとも、平均世帯年収は旧民主党政権時代も変わらず下がり続けていたわけだから一概に安倍さんだけの責任ではないが。
いつも言うように俺は反安倍であるが親自民である。
確かに推す政党がないから渋々引き算で自民党を支持しているという側面はなくもないが、それでも自民党支持者に変わりはなく、先日の参院選も選挙区は自民党の候補者の名前を投票用紙に記した。
じゃあ、何故、こうも俺は安倍晋三を嫌うのかというと、忖度もそうだが、なによりも天皇陛下に対する態度だ。
上皇陛下は体力の限界を感じ、政府に生前退位を幾度となく打診したが、安倍さんは「天皇の生前退位は皇室典範に記されておらず、認められない」と一切聞く耳を持たなかった。最終的には上皇陛下がビデオメッセージという半ば禁じ手的な形で官邸を出し抜き、世の中の流れを一気に生前退位容認すべしに傾けることに成功し、現在に至るわけだが、どれだけ陛下が国民のために尽くされたのか、それを前例がないの一言で片付けようとしたことに対しては怒りしかない。
もっとも、右翼の親玉である歴史学者の故渡部昇一も同意見であったが、これって言葉は悪いが、お亡くなりになる寸前まで天皇として働けといっているようなものだろう、こんな思いやりのない話ってあるのかって。前例があろうがなかろうが上皇陛下は天皇としての責務を十分すぎるほど果たしたであろう。震災のとき、皇居のある千代田区は政府の機関が多数あるため、停電の対象エリアにはならなかった、しかし、国民が寒い中、苦しんでいるのですといって、暖房器具をすべて止め、ブルゾンを羽織って、冷えきった室内で暖を取らずに執務をこなしたというではないか。
こういう国民に寄り添った上皇陛下であるのだ、むしろ、余生を穏やかに過ごせるよう、お前が率先して生前退位を認めるよう頭の固い憲法学者たちに圧力をかけやがれと思った。
右翼(保守)、左翼(リベラル)と天皇制支持は完全に一致しない。何故なら日本の皇室支持率とリベラルの数が合わないのだ。日本の皇室支持率は新聞社によって差異はあるが概ね80%、じゃあ、リベラルと呼ばれる階層は2割しかいないのかというと、それは違う。恐らく、程度の差こそあれ、左寄りという人達は4割弱ぐらいの割合で存在していると思う、つまり、リベラルであっても天皇制は必要であると考えている階層が一定数以上いるというのがデータからも見て取れる。
しかし、問題はリベラルの皇室支持ではなく、保守の皇室不支持である。石原慎太郎などは自他共に認める保守主義の権化みたいな人であったが、石原さんは生前、「皇室は無責任極まるものだし、日本になんの役にも立たなかった。そういう皇室に対するフラストレーションを我々庶民は持っている」とまで語っており、君が代は歌わないと公言までしていた。
ここから先はあくまでも想像でしかないが、安倍さんもバリバリの保守でありながら、皇室への煮え切らない態度を見るにつれ、あまり皇室を重視していなかったのではないかと思っている。
国葬第一号の吉田茂はマッカーサーとの交渉に於いて、日本が復興するために絶対譲れない条件は国体(天皇)護持であった、昭和天皇が刑事訴追を受けるなどと言うのは言語道断。天皇制が廃止になると、武装蜂起をするものも現れ、また日本は大混乱の渦に陥る、だから天皇制は絶対に護持するという打算も無きにしも非ずであったろうが、理由はなんにせよ、天皇制を護ったのも事実である。そこが安倍さんとは大違いなのだ。
別に盛大に野辺送りをしたいというのであれば自民党内でやればいいだろうと思う。それは否定しない。ただ、安倍さんのことを快く思わない人達がいるのも事実である、岸田総理も葬儀というナイーブな問題故、今更前言はできず、結局はなし崩し的に国葬になってしまうのでしょうけど、俺は反対。
もっとも、繰り返し述べている通り、反安倍であるからといって殺害されたことをまったく肯定はしていない。一部ネットでは自業自得だ、ザマーミロ的なもはやヘイトスピーチと断言してしまっても差し支えない罵詈雑言も溢れかえっているが、そこは勘違いしないでもらいたい。山上容疑者の身上経歴には多少同情もするが、だからといって、しでかしたことは決して許すことの出来ない蛮行だと、強く非難をする。
やべぇ、また長くなってしまった。誰も見ていない過疎ブログを必死に書く意味って自分でもよく分からない(笑)。
様々な忖度は実際あったと思う、「この○○さんは私の友人でね、よろしくお願いしますよ」、総理、若しくは公設秘書からこう言われたら、並みの役人であればプレッシャーを感じずにはいられまい。事実、プレッシャーを感じて強迫観念に苛まれ、命を絶った官僚もいる。
もちろん、公共事業と引き換えに何がしかのリベートを受け取るという田中角栄のような収賄はなかったと思う。それどころか、安倍さんは給料の一部を自主返納していたという(正直反安倍ですがここはエライと思っている)。安倍さんは良くも悪くもいいところのお坊ちゃま、金とは労せず元々そこにあるもの、金に対しての卑しさはなかったと思う。エゴサーチをしても直接金銭が絡むような醜聞はとんと見当たらない。
恐らくですけど問題になった各種の忖度は困っている友達をなんとか助けてやりたいという、公僕としては致命的な勘違いこそがすべての源泉ではなかったのかと思うのです。
多くの嘘が露呈したさくらの会問題だって、安倍さんはむしろ自腹を切って金を払って招待している側なんだよね。
それで最後は支持率が50%を割ってしまい、体調不良というのが総理を辞めた理由ですけど、結局国民にそっぽを向かれて辞めざるを得なかったわけじゃない。
単純に支持率だけを示して、安倍さんの功績を語るのもどうかと思うが、少なくとも当時は半分以上の人が不支持だったわけでしょ、それを国葬って・・・。
これが四島返還とまでは言わなくとも、北方領土が二島でも返還されていれば別。なんのことはない、散々振り回された挙句、安倍さんは返してもらうどころか、プーチンの貯金箱にされちまっただけじゃねぇか。穿った言い方をすると、安倍さんからペロリせしめた金を元手にロシアは兵器を増産し、その兵器でウクライナを攻めているのだとすると、これは結果論かもしれないが、ウクライナ人の苦悩の一部は日本が出した金のせいだといえなくもない。まあ、これは本当に結果論ではあるけれど・・・。
アメリカや中国を占領してしまえとまでは言わないが、せめて北方領土の一部は返してもらおうよ。
また、これも安倍さんのせいではないが、日本は未だ国連の旧敵国条項に規定されているのである。旧敵国条項の削除に成功し、日本が国連の常任理事国入りを果たせているのであれば国葬も結構だと思うが、そのへんも結局はなんら進展がなかった。北朝鮮の拉致被害者問題も然り。
あくまでも私見で言うと、安倍さんは総理大臣として総理大臣の仕事を淡々とこなしただけ。それって当然のことでしょう、総理大臣なんだから。富めるものは益々富む、資本主義の原理原則に則ったアベノミクスが一定の成果を果たしたのは事実であるが、富めるものは富んだ反面、貧しき者はますます貧しくなってしまい社会が勝ち組と負け組とに分断されてしまったのも事実である。ここは賛否の分かれるところであるし、コロナと戦争というイレギュラーな出来事が更にその分断に追い打ちを掛けたのは安倍さんの知るところではないが、ここ二十年で中間層の平均世帯年収が108万円も下がってることを見ても必ずしもアベノミクスが景気の起爆剤になったのかといえばそれは疑問でもある。もっとも、平均世帯年収は旧民主党政権時代も変わらず下がり続けていたわけだから一概に安倍さんだけの責任ではないが。
いつも言うように俺は反安倍であるが親自民である。
確かに推す政党がないから渋々引き算で自民党を支持しているという側面はなくもないが、それでも自民党支持者に変わりはなく、先日の参院選も選挙区は自民党の候補者の名前を投票用紙に記した。
じゃあ、何故、こうも俺は安倍晋三を嫌うのかというと、忖度もそうだが、なによりも天皇陛下に対する態度だ。
上皇陛下は体力の限界を感じ、政府に生前退位を幾度となく打診したが、安倍さんは「天皇の生前退位は皇室典範に記されておらず、認められない」と一切聞く耳を持たなかった。最終的には上皇陛下がビデオメッセージという半ば禁じ手的な形で官邸を出し抜き、世の中の流れを一気に生前退位容認すべしに傾けることに成功し、現在に至るわけだが、どれだけ陛下が国民のために尽くされたのか、それを前例がないの一言で片付けようとしたことに対しては怒りしかない。
もっとも、右翼の親玉である歴史学者の故渡部昇一も同意見であったが、これって言葉は悪いが、お亡くなりになる寸前まで天皇として働けといっているようなものだろう、こんな思いやりのない話ってあるのかって。前例があろうがなかろうが上皇陛下は天皇としての責務を十分すぎるほど果たしたであろう。震災のとき、皇居のある千代田区は政府の機関が多数あるため、停電の対象エリアにはならなかった、しかし、国民が寒い中、苦しんでいるのですといって、暖房器具をすべて止め、ブルゾンを羽織って、冷えきった室内で暖を取らずに執務をこなしたというではないか。
こういう国民に寄り添った上皇陛下であるのだ、むしろ、余生を穏やかに過ごせるよう、お前が率先して生前退位を認めるよう頭の固い憲法学者たちに圧力をかけやがれと思った。
右翼(保守)、左翼(リベラル)と天皇制支持は完全に一致しない。何故なら日本の皇室支持率とリベラルの数が合わないのだ。日本の皇室支持率は新聞社によって差異はあるが概ね80%、じゃあ、リベラルと呼ばれる階層は2割しかいないのかというと、それは違う。恐らく、程度の差こそあれ、左寄りという人達は4割弱ぐらいの割合で存在していると思う、つまり、リベラルであっても天皇制は必要であると考えている階層が一定数以上いるというのがデータからも見て取れる。
しかし、問題はリベラルの皇室支持ではなく、保守の皇室不支持である。石原慎太郎などは自他共に認める保守主義の権化みたいな人であったが、石原さんは生前、「皇室は無責任極まるものだし、日本になんの役にも立たなかった。そういう皇室に対するフラストレーションを我々庶民は持っている」とまで語っており、君が代は歌わないと公言までしていた。
ここから先はあくまでも想像でしかないが、安倍さんもバリバリの保守でありながら、皇室への煮え切らない態度を見るにつれ、あまり皇室を重視していなかったのではないかと思っている。
国葬第一号の吉田茂はマッカーサーとの交渉に於いて、日本が復興するために絶対譲れない条件は国体(天皇)護持であった、昭和天皇が刑事訴追を受けるなどと言うのは言語道断。天皇制が廃止になると、武装蜂起をするものも現れ、また日本は大混乱の渦に陥る、だから天皇制は絶対に護持するという打算も無きにしも非ずであったろうが、理由はなんにせよ、天皇制を護ったのも事実である。そこが安倍さんとは大違いなのだ。
別に盛大に野辺送りをしたいというのであれば自民党内でやればいいだろうと思う。それは否定しない。ただ、安倍さんのことを快く思わない人達がいるのも事実である、岸田総理も葬儀というナイーブな問題故、今更前言はできず、結局はなし崩し的に国葬になってしまうのでしょうけど、俺は反対。
もっとも、繰り返し述べている通り、反安倍であるからといって殺害されたことをまったく肯定はしていない。一部ネットでは自業自得だ、ザマーミロ的なもはやヘイトスピーチと断言してしまっても差し支えない罵詈雑言も溢れかえっているが、そこは勘違いしないでもらいたい。山上容疑者の身上経歴には多少同情もするが、だからといって、しでかしたことは決して許すことの出来ない蛮行だと、強く非難をする。
やべぇ、また長くなってしまった。誰も見ていない過疎ブログを必死に書く意味って自分でもよく分からない(笑)。