考えても分からんがね
- 2022/05/12
- 21:06
上島竜兵さんがお亡くなりなられた。
よく言うのは兵隊が死ぬときに思うのは妻や子供がいれば妻子のこと、独身であれば親や兄弟のことだという。
茨城県には旧日本軍の土浦海軍航空隊をはじめとする戦争遺構が数多く、特攻隊員の遺書を目にする機会も多いが、検閲されるから滅多なことは書けないということをさて置いたとしても、概ね、妻子や親兄弟に別れて告げている。
上島さんもそうであるし、先日お亡くなりなられた渡辺裕之さんもそうなのであるが、一緒に家族と暮らしているのに死ぬ瞬間というのはなにも思いもしない「他人」になってしまうものなのでしょうか。それとも心配を掛けたくないという愛情の裏返しで、だからこそもなにも告げずに別れるものなのか。
別れを告げれば当然止められてしまうから結果的に別れは言えないということなのかもしれないが、長年ひとつ屋根の下に暮らしてきて、本来ならば切っても切れない縁ではないのか、それをなんの相談もなく、死んでしまう、これは正直よくわからない。
もちろん、夫婦の間には他人には伺い知れない、別の問題があったのかもしれず、単純に奥さんにすら相談も出来なかったのかといえる話ではないのは重々承知でなれど、そこらへんがどうしても分からぬ。もしかすると、精神科学的にはいえば相応の説明がつくのかもしれないが、あまりにも無常というか・・・。
いつも言うように、成人の自殺は尊重すべきというのが俺のスタンスである。それは変わらない。
これもいつも言うように、決して自殺を推奨しているのではない。それは誤解のないように言っておきたい。むしろ、しないで済むなら放っておいてもいつか人間死ぬのだからわざわざ急いで今死ぬな。
しかし、治るあてのない病気で毎日が痛くてしんどい、いっそのこと一思いに楽になろうとか、自分のせいで誰かが死んでしまったり、莫大な負債を負ってしまった、これは死んで詫びるしかないだろうと思って詰め腹を切るというのであればそれは止められない。
だから簡単に自殺はダメだなどというつもりはない。ここが似非教育者とは大きく違う。
今は大人気芸人であるサンドウィッチマン、そのサンドウィッチマンの富澤さんはかつて自殺を考えたという。
まだ売れていなかった30歳を目前にしていた頃に、「会社を辞めさせてまで伊達をお笑いに誘ったのは俺だし、ある意味伊達の人生を狂わせている。これで売れないままだったら申し訳ないじゃ済まされないし、そこは死んだら許してくれるのかな」と思い、富澤さんは自殺を考えた事があったという。
俺はこの人は立派だと思った。腹の括り方が違う。辞めて仙台に帰ればいいやという安易な腹の括り方とは違う、だからこそ、二人は強い絆で結ばれていると思うのだが、時には腹の括り方として死を覚悟する必要はある。
だが、鬱で心を病んで発作的に死んでしまうのは死に至るまでの何かしらの伏線があったとしてももう少しなんとかならんもんなのかと思うのもまあ事実で。
よく言うのは兵隊が死ぬときに思うのは妻や子供がいれば妻子のこと、独身であれば親や兄弟のことだという。
茨城県には旧日本軍の土浦海軍航空隊をはじめとする戦争遺構が数多く、特攻隊員の遺書を目にする機会も多いが、検閲されるから滅多なことは書けないということをさて置いたとしても、概ね、妻子や親兄弟に別れて告げている。
上島さんもそうであるし、先日お亡くなりなられた渡辺裕之さんもそうなのであるが、一緒に家族と暮らしているのに死ぬ瞬間というのはなにも思いもしない「他人」になってしまうものなのでしょうか。それとも心配を掛けたくないという愛情の裏返しで、だからこそもなにも告げずに別れるものなのか。
別れを告げれば当然止められてしまうから結果的に別れは言えないということなのかもしれないが、長年ひとつ屋根の下に暮らしてきて、本来ならば切っても切れない縁ではないのか、それをなんの相談もなく、死んでしまう、これは正直よくわからない。
もちろん、夫婦の間には他人には伺い知れない、別の問題があったのかもしれず、単純に奥さんにすら相談も出来なかったのかといえる話ではないのは重々承知でなれど、そこらへんがどうしても分からぬ。もしかすると、精神科学的にはいえば相応の説明がつくのかもしれないが、あまりにも無常というか・・・。
いつも言うように、成人の自殺は尊重すべきというのが俺のスタンスである。それは変わらない。
これもいつも言うように、決して自殺を推奨しているのではない。それは誤解のないように言っておきたい。むしろ、しないで済むなら放っておいてもいつか人間死ぬのだからわざわざ急いで今死ぬな。
しかし、治るあてのない病気で毎日が痛くてしんどい、いっそのこと一思いに楽になろうとか、自分のせいで誰かが死んでしまったり、莫大な負債を負ってしまった、これは死んで詫びるしかないだろうと思って詰め腹を切るというのであればそれは止められない。
だから簡単に自殺はダメだなどというつもりはない。ここが似非教育者とは大きく違う。
今は大人気芸人であるサンドウィッチマン、そのサンドウィッチマンの富澤さんはかつて自殺を考えたという。
まだ売れていなかった30歳を目前にしていた頃に、「会社を辞めさせてまで伊達をお笑いに誘ったのは俺だし、ある意味伊達の人生を狂わせている。これで売れないままだったら申し訳ないじゃ済まされないし、そこは死んだら許してくれるのかな」と思い、富澤さんは自殺を考えた事があったという。
俺はこの人は立派だと思った。腹の括り方が違う。辞めて仙台に帰ればいいやという安易な腹の括り方とは違う、だからこそ、二人は強い絆で結ばれていると思うのだが、時には腹の括り方として死を覚悟する必要はある。
だが、鬱で心を病んで発作的に死んでしまうのは死に至るまでの何かしらの伏線があったとしてももう少しなんとかならんもんなのかと思うのもまあ事実で。