兵糧攻めとは面白い
- 2022/03/02
- 11:52
ウクライナの孤軍奮闘、圧倒的な劣性との下馬評であったが、意外や意外に強硬な抵抗を続けおり、大したもんだと思うのだが、しかし、やはり多勢に無勢、恐らく首都キエフは近々陥落してしまうであろう。
但しだ、ロシア国内の経済を破たんさせることによってロシアを干上がらせようという西側の試みは実に面白い。要は現代の兵糧攻めだ。これで一つの国が沈むということが証明されたら中国だってうかうかしていられないだろう。
「城を攻めるは下策、心を攻めるが上策」とは三国志馬謖の言葉、元々は孫子の兵法からの発展であるが、出来る限り、戦闘を避け、味方の損傷や犠牲を少なくして勝つのが戦争の理想的な勝ち方である。戦争の究極は脅しや兵糧攻めによって、味方の血を一滴も流さずに勝つこと。
また、孫子は、「善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり。故に善く戦う者の勝つや、奇勝無く、智名も無く、勇功も無し」とも言っている。
歴史に名を残すような激闘を制せば、確かにドラマとしては面白いが、戦後のことを考えると味方の犠牲者も多く、金も掛かり、実は気が重い、本当に戦上手な人とは血を流さず、スマートに勝つから決して有名にはなれないが、それでもこういう人こそが本当の勝者であるという意味であると、俺はそう理解している。
今、ロシアルーブルは物凄い勢いで暴落している。あまりの暴落ぶりに日本国内でもFXではロシアルーブルを扱わない証券会社が増えているし、下手すると全社金融庁の命令で取り扱いが出来なくなるかもしれない。
そのため、恐らく、ロシア国内ではとんでもないインフレが起きていると思われる。事実、ロシア産の天然ガスをドイツに運ぶパイプラインの事業会社ノルドストリーム2AGが破産申請を検討しているというし、ロシア最大の銀行も経営が行き詰まりまもなく破綻するであろうと言われている。
当然、そのしわ寄せは誰に来るかといえば言うまでもなくロシア国民であり、失業者が溢れ、今日の食事すら危ぶまれる状況になったらさすがにプーチン政権ももたないだろう。実質的なチェックメイト、詰みである。
しかし、最大の問題は破れかぶれになってロシアが核兵器をぶっ放すということなど絶対ないとは言い切れないところに一抹の怖さはある。
実際、ヒトラーも最後は連合国の食い物になるぐらいならば、ドイツ全土をドイツ人の手で焼き払い、ドイツ人は全員自決せよと厳命を下した。
ドイツ国民からすると、まさに狂気の沙汰以外なにものでもないが、幸い、アルベルト・シュペーアなど、ナチスの閣僚内にも良心のある人がいたため、焦土作戦は実行されずに済んだ。
ヒトラーの場合は死なばもろともと、自国内に怒りの矛先を向けたが、プーチンがウクライナを含めた外国に向けて核を発射するのか、或いは完全に気が触れてロシア国内を破壊するのかは分からず、唯一の心配の種はそこだけ。
なお、最近はロシアの民間人にも戦争を反対している人やプーチンに対して批判的な人も多いというが、兵糧攻めの結果、そういうまともな人たちや子供や年寄りまでもが飢え死にするという場面も今後あるかもしれない。でも、戦争とはそういうものなのだ。為政者と軍人だけが死んで民間人を殺傷していはいけない、確かにその通りであるが、体制派も反体制派もロシアという船に乗っているので俺から言わすと一蓮托生、沈む時には良心のある人にさえ、死んでもらわねばならん。
詭弁かもしれないが、こうしてまともな人までも死んでしまう戦争は怖いということが一つの既成事実となれば、戦争抑止にも繋がると思うのです。
但しだ、ロシア国内の経済を破たんさせることによってロシアを干上がらせようという西側の試みは実に面白い。要は現代の兵糧攻めだ。これで一つの国が沈むということが証明されたら中国だってうかうかしていられないだろう。
「城を攻めるは下策、心を攻めるが上策」とは三国志馬謖の言葉、元々は孫子の兵法からの発展であるが、出来る限り、戦闘を避け、味方の損傷や犠牲を少なくして勝つのが戦争の理想的な勝ち方である。戦争の究極は脅しや兵糧攻めによって、味方の血を一滴も流さずに勝つこと。
また、孫子は、「善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり。故に善く戦う者の勝つや、奇勝無く、智名も無く、勇功も無し」とも言っている。
歴史に名を残すような激闘を制せば、確かにドラマとしては面白いが、戦後のことを考えると味方の犠牲者も多く、金も掛かり、実は気が重い、本当に戦上手な人とは血を流さず、スマートに勝つから決して有名にはなれないが、それでもこういう人こそが本当の勝者であるという意味であると、俺はそう理解している。
今、ロシアルーブルは物凄い勢いで暴落している。あまりの暴落ぶりに日本国内でもFXではロシアルーブルを扱わない証券会社が増えているし、下手すると全社金融庁の命令で取り扱いが出来なくなるかもしれない。
そのため、恐らく、ロシア国内ではとんでもないインフレが起きていると思われる。事実、ロシア産の天然ガスをドイツに運ぶパイプラインの事業会社ノルドストリーム2AGが破産申請を検討しているというし、ロシア最大の銀行も経営が行き詰まりまもなく破綻するであろうと言われている。
当然、そのしわ寄せは誰に来るかといえば言うまでもなくロシア国民であり、失業者が溢れ、今日の食事すら危ぶまれる状況になったらさすがにプーチン政権ももたないだろう。実質的なチェックメイト、詰みである。
しかし、最大の問題は破れかぶれになってロシアが核兵器をぶっ放すということなど絶対ないとは言い切れないところに一抹の怖さはある。
実際、ヒトラーも最後は連合国の食い物になるぐらいならば、ドイツ全土をドイツ人の手で焼き払い、ドイツ人は全員自決せよと厳命を下した。
ドイツ国民からすると、まさに狂気の沙汰以外なにものでもないが、幸い、アルベルト・シュペーアなど、ナチスの閣僚内にも良心のある人がいたため、焦土作戦は実行されずに済んだ。
ヒトラーの場合は死なばもろともと、自国内に怒りの矛先を向けたが、プーチンがウクライナを含めた外国に向けて核を発射するのか、或いは完全に気が触れてロシア国内を破壊するのかは分からず、唯一の心配の種はそこだけ。
なお、最近はロシアの民間人にも戦争を反対している人やプーチンに対して批判的な人も多いというが、兵糧攻めの結果、そういうまともな人たちや子供や年寄りまでもが飢え死にするという場面も今後あるかもしれない。でも、戦争とはそういうものなのだ。為政者と軍人だけが死んで民間人を殺傷していはいけない、確かにその通りであるが、体制派も反体制派もロシアという船に乗っているので俺から言わすと一蓮托生、沈む時には良心のある人にさえ、死んでもらわねばならん。
詭弁かもしれないが、こうしてまともな人までも死んでしまう戦争は怖いということが一つの既成事実となれば、戦争抑止にも繋がると思うのです。