興味深い
- 2021/12/15
- 10:52
前澤友作氏の宇宙旅行、これは凄いことだと思うのです。
一部には金持ちの道楽と、嫉妬なのか単なる金持ちに対する嫌悪感なのかは分からないが否定的な意見も多い。
しかしですよ、金さえあれば飛ぶ鳥も落ちるならぬ、金さえあれば宇宙に行ける時代になったというのは前向きに考えていいのではないか。
新型コロナウイルス感染防止の渡航制限があるにせよ、今の時代、アメリカでもヨーロッパでも金さえあれば自由に渡航できる。当たり前過ぎて今ではなんとも思わないが、外交や留学、戦争以外で海外に気楽に行けるようになったのはたかだか50年しか経っていない。それまではいくら金があったとしても簡単に海外旅行など出来なかったのである。
最終的には宇宙旅行も200万円ぐらいになるだろうと言われているが、日本人としてその第一歩を歩んだというのは非常に大きなことだと思う。
ただ、宇宙旅行に関しては法律がどう作用するのか、ここは興味深い。
ちなみに南極大陸はどこの国にも属しておらず、当然南極政府という政府そのものがないので国という概念がない。
じゃあ、南極大陸で殺人事件が起きたとする、これは国が存在しないため、事件としては扱われないかというと、そうではなく、仮に日本人が事件を起こせば日本の法律によって裁かれるというのが通説である。もっとも、あくまでも通説であって、実際日本人はそういった事件を起こしておらず(ロシア人は南極で殺人事件を起こし、ロシアに帰国後逮捕されている)、仮に起きたとしても警察や検察による事実上捜査が不可能なため、証拠不十分で不起訴処分となるでしょうけども。
対して、宇宙はどうだ。
もしかすると、ゆくゆくは嫌いな人間を宇宙に連れていき、SF映画さながらの殺人事件が起きてしまうかもしれない。
これも今のところ、南極と同じ扱いになるというのが通説、特に宇宙船の中の事件はその宇宙船の属する国の法律に批准するという。
ただ、それはなんとなく分かるのだが、じゃあ船外に出た場合はどうだ?そもそも南極の場合は地球上のことであるからまだ理解できるが、宇宙に法律の定義を求めること自体正直無理があるんじゃないかと思う。
参議院法制局のホームページに興味深いことが書いてある。
『一般的には大気がほとんど無くなる地表からの高度100kmから先が宇宙とされていると紹介されていますが、現在のところ、国際法上の合意がないことから国際条約で「宇宙空間」は定義されておらず、これを受けて我が国の法律でも厳密な定義を置いていません。そのため、宇宙の範囲は、法的には確定していないという状況にあるのです。』
少なくとも日本では曖昧だということだ。曖昧であるからその法律が適用されるかどうかは微妙っぽい。南極と同じ解釈でいいのかすら決まっていない。
果たして俺が生きている時代に宇宙旅行が割りと当たり前の世の中になるのかは分からないが、だんだんにはこのへんのことも国連などで議論すべき時がくるのでしょうね。
一部には金持ちの道楽と、嫉妬なのか単なる金持ちに対する嫌悪感なのかは分からないが否定的な意見も多い。
しかしですよ、金さえあれば飛ぶ鳥も落ちるならぬ、金さえあれば宇宙に行ける時代になったというのは前向きに考えていいのではないか。
新型コロナウイルス感染防止の渡航制限があるにせよ、今の時代、アメリカでもヨーロッパでも金さえあれば自由に渡航できる。当たり前過ぎて今ではなんとも思わないが、外交や留学、戦争以外で海外に気楽に行けるようになったのはたかだか50年しか経っていない。それまではいくら金があったとしても簡単に海外旅行など出来なかったのである。
最終的には宇宙旅行も200万円ぐらいになるだろうと言われているが、日本人としてその第一歩を歩んだというのは非常に大きなことだと思う。
ただ、宇宙旅行に関しては法律がどう作用するのか、ここは興味深い。
ちなみに南極大陸はどこの国にも属しておらず、当然南極政府という政府そのものがないので国という概念がない。
じゃあ、南極大陸で殺人事件が起きたとする、これは国が存在しないため、事件としては扱われないかというと、そうではなく、仮に日本人が事件を起こせば日本の法律によって裁かれるというのが通説である。もっとも、あくまでも通説であって、実際日本人はそういった事件を起こしておらず(ロシア人は南極で殺人事件を起こし、ロシアに帰国後逮捕されている)、仮に起きたとしても警察や検察による事実上捜査が不可能なため、証拠不十分で不起訴処分となるでしょうけども。
対して、宇宙はどうだ。
もしかすると、ゆくゆくは嫌いな人間を宇宙に連れていき、SF映画さながらの殺人事件が起きてしまうかもしれない。
これも今のところ、南極と同じ扱いになるというのが通説、特に宇宙船の中の事件はその宇宙船の属する国の法律に批准するという。
ただ、それはなんとなく分かるのだが、じゃあ船外に出た場合はどうだ?そもそも南極の場合は地球上のことであるからまだ理解できるが、宇宙に法律の定義を求めること自体正直無理があるんじゃないかと思う。
参議院法制局のホームページに興味深いことが書いてある。
『一般的には大気がほとんど無くなる地表からの高度100kmから先が宇宙とされていると紹介されていますが、現在のところ、国際法上の合意がないことから国際条約で「宇宙空間」は定義されておらず、これを受けて我が国の法律でも厳密な定義を置いていません。そのため、宇宙の範囲は、法的には確定していないという状況にあるのです。』
少なくとも日本では曖昧だということだ。曖昧であるからその法律が適用されるかどうかは微妙っぽい。南極と同じ解釈でいいのかすら決まっていない。
果たして俺が生きている時代に宇宙旅行が割りと当たり前の世の中になるのかは分からないが、だんだんにはこのへんのことも国連などで議論すべき時がくるのでしょうね。