犯罪者に人気の鬼平犯科帳
- 2021/12/06
- 12:00
留置場の中には本棚があり、官本と呼ばれる書籍を自由に読める。
一応、一回の貸し出しは3冊まで、消灯後は読んでいけないという決まりはあるが(消灯といっても留置場の中は監視のため本を読める程度の明るさを維持)、静かに読書をしていてくれた方がむしろ看守の警官も楽なのでどさくさに紛れて4冊ぐらい借りたとしてもまあそこまで目くじらを立てられることはない。
その官本だが、官とは名ばかり、大半が釈放された被疑者や或いは拘置所に移管になった被告が置き土産として残していくものだ。だから決して堅苦しい内容のものではなく、ベストセラー小説であったり、ライトノベルであったりと割りと気軽に読めるものが多い。俺も山崎豊子の『運命の人』を借りて読んだ。もっとも、なかには物理学者竹内均先生の書いた物理学の本などもあり、いったい誰がこんなもの読むんだよと思ったりもした。また、指定暴力団の本拠地や組員の数、組長の氏名などが記載されているヤクザ辞典みたいな本もあり、これも官本としてどうなのと思ったりした。
先日、歌舞伎役者の中村吉右衛門さんが鬼籍に入られた。
吉右衛門さんといえば池波正太郎原作の時代劇鬼平犯科帳だ。吉右衛門さん扮する長谷川平蔵が悪人を捕らえるオーソドックスな勧善懲悪物。
その鬼平犯科帳が官本では何故か大人気、社会正義とは一番程遠い位置にいるお前ら、つまり留置場内の住人たちがなにゆえ鬼平犯科帳を好むのか、さっぱり分からん。お前が言うなって話ですけども。
ちなみに、留置場への本の差し入れ豆知識。本の差し入れは一日3冊まで可能。あくまでも冊数であるから、広辞苑のような分厚い本も一冊、ペラペラの薄い週刊誌も一冊、差し入れ相手が取り調べも終わり暇を持て余しているようであれば出来るだけ分厚い本を差し入れした方が喜ばれる。漫画の差し入れも可能。但し、クロスワードや数独などのパズル系は中にしれーっと暗号を書く奴がいるのでNG、週刊誌の中にもクロスワードパズルが掲載されているものがあるが、あれも厳しい看守だとこれは差し入れ出来ないと戻されてしまう。ゆるい看守だとなにも言わない。突き返されても、そのパズルのページだけを切り取れば大丈夫かもしれない。
なお、ここに掲載の情報は水戸警察署の情報であり、また、10年以上前の話であるから今はもしかするとルールが変わっているかもしれないので、詳しくは所轄警察署の留置管理課に聞いてください。
一応、一回の貸し出しは3冊まで、消灯後は読んでいけないという決まりはあるが(消灯といっても留置場の中は監視のため本を読める程度の明るさを維持)、静かに読書をしていてくれた方がむしろ看守の警官も楽なのでどさくさに紛れて4冊ぐらい借りたとしてもまあそこまで目くじらを立てられることはない。
その官本だが、官とは名ばかり、大半が釈放された被疑者や或いは拘置所に移管になった被告が置き土産として残していくものだ。だから決して堅苦しい内容のものではなく、ベストセラー小説であったり、ライトノベルであったりと割りと気軽に読めるものが多い。俺も山崎豊子の『運命の人』を借りて読んだ。もっとも、なかには物理学者竹内均先生の書いた物理学の本などもあり、いったい誰がこんなもの読むんだよと思ったりもした。また、指定暴力団の本拠地や組員の数、組長の氏名などが記載されているヤクザ辞典みたいな本もあり、これも官本としてどうなのと思ったりした。
先日、歌舞伎役者の中村吉右衛門さんが鬼籍に入られた。
吉右衛門さんといえば池波正太郎原作の時代劇鬼平犯科帳だ。吉右衛門さん扮する長谷川平蔵が悪人を捕らえるオーソドックスな勧善懲悪物。
その鬼平犯科帳が官本では何故か大人気、社会正義とは一番程遠い位置にいるお前ら、つまり留置場内の住人たちがなにゆえ鬼平犯科帳を好むのか、さっぱり分からん。お前が言うなって話ですけども。
ちなみに、留置場への本の差し入れ豆知識。本の差し入れは一日3冊まで可能。あくまでも冊数であるから、広辞苑のような分厚い本も一冊、ペラペラの薄い週刊誌も一冊、差し入れ相手が取り調べも終わり暇を持て余しているようであれば出来るだけ分厚い本を差し入れした方が喜ばれる。漫画の差し入れも可能。但し、クロスワードや数独などのパズル系は中にしれーっと暗号を書く奴がいるのでNG、週刊誌の中にもクロスワードパズルが掲載されているものがあるが、あれも厳しい看守だとこれは差し入れ出来ないと戻されてしまう。ゆるい看守だとなにも言わない。突き返されても、そのパズルのページだけを切り取れば大丈夫かもしれない。
なお、ここに掲載の情報は水戸警察署の情報であり、また、10年以上前の話であるから今はもしかするとルールが変わっているかもしれないので、詳しくは所轄警察署の留置管理課に聞いてください。