プロなら金を貰え
- 2021/11/10
- 10:50
昨日ネットニュースを見ていると、「プロなのにタダで仕事を依頼される」という記事を見かけた。
なんでも投稿主は自称プロの歌手らしいのだが、時折タダで歌ってくれとの依頼がくる、当然プロであるからギャラの交渉をすると、「あんた何言ってんの?ギャラなんか出るわけねぇじゃん、歌わせてもらえるだけ感謝しろ」と軽くあしらわれ、その常識のない依頼者にモヤモヤするという内容であった。
確かに依頼者は常識がないかもしれないが、それはただ単にお前が舐められてんだって。
いいか、矢沢永吉でも北島三郎でもいいのだが、メジャーなアーティストに依頼するとなれば当然まずはギャラがいくらかというところが出発点だろ、予算はまったくないけど永ちゃんにタダで歌って欲しいと依頼する人間っているか?この依頼者だって仮にこういう誰でも知っている歌手に依頼するとなればギャラを考えるし、高額なギャラが発生するのを分かっているから初めからそういうメジャーアーティストに依頼しようとは思わないだけだ。
手前味噌だが、俺もまかりなりにもWEB制作のプロ。俺にタダでホームページを作ってくれという人は未だかつて一人もいない。もちろん、予算の関係で値切られることはあるがそれでもタダで作ってくれという人はついぞ一人もいない。
かつてやしきたかじんさんがプライベートで酒を飲んでいると、その場にいた酔客の一人から一曲歌ってくれとせがまれたことがあったそうだ。やしきさんは、「悪いが俺もプロなので人のために歌うのであれば金を頂く、どうしても歌って欲しければ一人5000円ずつ出しな」といい、結局その場にいた全員から5000円ずつを徴収して歌を披露したという。これだけならまあそういうこともあるのかで終わりだが、やしきさんはその頂いた5000円に足りない分は自腹を切って、その場にいた全員の会計をそっと済ませて店を後にしたという。つまり、酔客たちはタダでやしきたかじんの歌を聴け、尚且つ差額の酒代まで出してもらったというオチなのであるがこれがプロの所作なのだ。一旦は報酬を受け取るところにプロとしての矜持がある。
昭和の大スター美空ひばりさんには新宿ゴールデン街に行きつけのカラオケスナックがあり、気が向くとそこで歌を唄っていたというが、これはまた別の話。自分が歌いたいから歌う、その結果、まわりの人は幸せな気分になるだろうが要はプロが頼まれて歌うのと自発的に趣味の一つとして歌うではまったく意味が違う。
その道で喰っていこうと思ったら1000円でも2000円でも必ず貰う。もしかすると交通費やセット衣装のことを考えたら赤字かもしれないが、それでもキッチリギャラはギャラとして貰うべきなのだ。
たまに、老人介護施設などで歌を披露する人がいるが、これもアマチュアのボランティアならいい、しかし、仮にもプロなら絶対にタダでなんか歌うなと言いたい。
何故こうもギャラにこだわるのかといえば、決して卑しさからではない。ギャラを貰うことでそれが向上心に繋がるからである。お金を頂けば当然そこには責任が発生する、その場を満たすための責任だ。もしギャラがなければ極端な話、いい加減な気持ちで歌ったところで咎められる筋合いもない。それではいつまで経っても技量は上がらないだろう。ギャラを頂くことで、誠実にその場を盛り上げるために努力をする。こうして自分の立ち位置を高めていき、プロとして確固たる地位を築く。
誰だって食えるまでは厳しいのだ。たまたま今だけかもしれないが俺はWEB制作者としてボチボチ喰えている。しかし、10年前はどん底で、電気ガス水道、すべて停まったことがある。でも、決してタダでは仕事を請けなかった。相場よりかなり安く、時給にしたら200円程度の仕事かもしれないがそれでもキッチリ金は貰った。その積み重ねで水戸界隈のWEB制作者の中ではそれなりの地位でいられるのだと思う。
なんでも投稿主は自称プロの歌手らしいのだが、時折タダで歌ってくれとの依頼がくる、当然プロであるからギャラの交渉をすると、「あんた何言ってんの?ギャラなんか出るわけねぇじゃん、歌わせてもらえるだけ感謝しろ」と軽くあしらわれ、その常識のない依頼者にモヤモヤするという内容であった。
確かに依頼者は常識がないかもしれないが、それはただ単にお前が舐められてんだって。
いいか、矢沢永吉でも北島三郎でもいいのだが、メジャーなアーティストに依頼するとなれば当然まずはギャラがいくらかというところが出発点だろ、予算はまったくないけど永ちゃんにタダで歌って欲しいと依頼する人間っているか?この依頼者だって仮にこういう誰でも知っている歌手に依頼するとなればギャラを考えるし、高額なギャラが発生するのを分かっているから初めからそういうメジャーアーティストに依頼しようとは思わないだけだ。
手前味噌だが、俺もまかりなりにもWEB制作のプロ。俺にタダでホームページを作ってくれという人は未だかつて一人もいない。もちろん、予算の関係で値切られることはあるがそれでもタダで作ってくれという人はついぞ一人もいない。
かつてやしきたかじんさんがプライベートで酒を飲んでいると、その場にいた酔客の一人から一曲歌ってくれとせがまれたことがあったそうだ。やしきさんは、「悪いが俺もプロなので人のために歌うのであれば金を頂く、どうしても歌って欲しければ一人5000円ずつ出しな」といい、結局その場にいた全員から5000円ずつを徴収して歌を披露したという。これだけならまあそういうこともあるのかで終わりだが、やしきさんはその頂いた5000円に足りない分は自腹を切って、その場にいた全員の会計をそっと済ませて店を後にしたという。つまり、酔客たちはタダでやしきたかじんの歌を聴け、尚且つ差額の酒代まで出してもらったというオチなのであるがこれがプロの所作なのだ。一旦は報酬を受け取るところにプロとしての矜持がある。
昭和の大スター美空ひばりさんには新宿ゴールデン街に行きつけのカラオケスナックがあり、気が向くとそこで歌を唄っていたというが、これはまた別の話。自分が歌いたいから歌う、その結果、まわりの人は幸せな気分になるだろうが要はプロが頼まれて歌うのと自発的に趣味の一つとして歌うではまったく意味が違う。
その道で喰っていこうと思ったら1000円でも2000円でも必ず貰う。もしかすると交通費やセット衣装のことを考えたら赤字かもしれないが、それでもキッチリギャラはギャラとして貰うべきなのだ。
たまに、老人介護施設などで歌を披露する人がいるが、これもアマチュアのボランティアならいい、しかし、仮にもプロなら絶対にタダでなんか歌うなと言いたい。
何故こうもギャラにこだわるのかといえば、決して卑しさからではない。ギャラを貰うことでそれが向上心に繋がるからである。お金を頂けば当然そこには責任が発生する、その場を満たすための責任だ。もしギャラがなければ極端な話、いい加減な気持ちで歌ったところで咎められる筋合いもない。それではいつまで経っても技量は上がらないだろう。ギャラを頂くことで、誠実にその場を盛り上げるために努力をする。こうして自分の立ち位置を高めていき、プロとして確固たる地位を築く。
誰だって食えるまでは厳しいのだ。たまたま今だけかもしれないが俺はWEB制作者としてボチボチ喰えている。しかし、10年前はどん底で、電気ガス水道、すべて停まったことがある。でも、決してタダでは仕事を請けなかった。相場よりかなり安く、時給にしたら200円程度の仕事かもしれないがそれでもキッチリ金は貰った。その積み重ねで水戸界隈のWEB制作者の中ではそれなりの地位でいられるのだと思う。