よく考えて行動した方がいいぞ、マジで
- 2021/08/31
- 21:55
まだ捜査の段階であるためうかつなことは言えぬが例の硫酸男の犯行動機が年下の被害者から呼び捨てにされたことだという。
もちろんだからといって到底看過は出来ぬが、年上の人間に対して呼び捨て、これは正直頂けない。
俺は基本的に敬称は必ずつけ、親族を除けば年下であろうと呼び捨てにはしない。
これは亡くなった兄貴分のIさんの教えである。ひょんなことからIさんの元で働くことになったのだがIさんは誰に対しても呼び捨てをすることなく、君、さんをつける、俺に対しても君づけだ。
それまで働いていた職場の先輩方は全員俺を呼び捨て、職場ってそういうものと思っていたため、社長や上司に呼び捨てにされたからといって別になんとも思わない。
むしろ、その環境に慣れ過ぎてしまい呼び捨てにされないことのほうが違和感を覚えるぐらいだ。
とはいえ、君づけで呼ばれるのは心地よい、この君づけは終生続くのだが、ああ俺もこの敬称をつけることは真似しようと思って今に至る。詳細は触れぬがIさんは右翼団体の幹部をやりながら会社を経営していた。会社自体はまっとうなものであるため、途中までIさんが右翼団体の構成員ということは知らなかった。
俺の歓迎会の宴でポロっと実は俺、右翼の構成員なんだよと・・・。
まだ知り合って数日しか経っていないがこの人とは仕事を越えたところでも付き合っていきたいとなんとなく思った。具体的に何がどうということではないがそう思った。だから、元々ヤクザをやってて今は右翼だと言われたところで、へー、そうなんですねと、ただそれだけ。別に驚きもしない。右翼団体が彼のバックボーンにあるのは事実であっても、ここで酒を酌み交わしているのは男と男、それ以上でもなければそれ以下でもない。心が通うというのはこういうことなんだと妙に居心地がよく、それ以来Iさんが亡くなるまで二十年以上の付き合いになる。
経歴だけ聞くといかにも荒々しいが実際は穏やかで誰に対しても君づけ、さん付けをやめない。
これは見習うべきだと俺は思い、おかしな話であるが、以後、喧嘩相手であっても、君をつけたり、さんをつけたりする。すべての人に対して程度の大小はあれど、尊厳は持っているつもりだ。最近は激昂することも随分減ったが激昂して怒鳴り回したとしても相手を呼び捨てにはしない。必ず年下であっても君、さん、ちゃんを付ける。
今回の事件に関して言えば、被害者の言い分を聞いていないため、呼び捨てだけが仲たがいする原因ではないのかもしれないし、どんないきさつがあれ、硫酸を人にかけるようなことは許されないが、もし仮に加害者の言い分が事実であるならば少しだけ被害者の彼に配慮があればこういう痛ましい事件にはならなかったのではないかと悔やまれる。
もちろん、被害者からすると硫酸をかけてくるような狂った輩だ、あんな奴に敬称なんかつけたくないというのが言い分かもしれないので真実は分からない。
だが、被害者のほうが年下なのは事実である。ここだけは憶測ではない。
被害者は硫酸をかけられて全治六か月の重症だという。よく勘違いしている人がいるが全治何か月という場合、その何か月経てば怪我が完治するということではない。症状固定といい、これ以上治療を続けてもよくはならず、ここで一旦は治療を終わりにしましょうというのが全治の概念であり、くれぐれも痛みがそこで消えるということではない。当然、後遺症に悩むこともある、それが一生続くかもしれない。
また、報道を見る限り、失明は免れたとある。これも確かに失明は免れたかもしれないが、視力の低下は免れないかもしれない。目の神経をやられたら眼鏡をかければいいという問題ではない。恐らくではあるが皮膚は焼けただれ、ケロイド状になり、治療が済んでも見るも無残ななりのままかもしれない。
いつも言うように、悪いのは硫酸をかけたバカ野郎、コイツには法定で許される限り目一杯の厳罰を与えて欲しいと思うが、問題はそこに至る経緯だ。被害者に少しの配慮があれば防げた事件の可能性も捨てきれず、色々考えさせられる。
これを見ている若い連中がもしいるのなら少し考えた方がいいぞ、陰キャであっても、先輩は先輩なのだ。いじってもいいと思っているのはお前らだけで陰キャの先輩は凄く不服かもしれない。別に仲良くする必要はないが、最低限の敬意は持て、おはようございます、ありがとうございます、お疲れ様でした、たったこれだけの声掛けをするだけでお前自身の評価も上がる。
もちろんだからといって到底看過は出来ぬが、年上の人間に対して呼び捨て、これは正直頂けない。
俺は基本的に敬称は必ずつけ、親族を除けば年下であろうと呼び捨てにはしない。
これは亡くなった兄貴分のIさんの教えである。ひょんなことからIさんの元で働くことになったのだがIさんは誰に対しても呼び捨てをすることなく、君、さんをつける、俺に対しても君づけだ。
それまで働いていた職場の先輩方は全員俺を呼び捨て、職場ってそういうものと思っていたため、社長や上司に呼び捨てにされたからといって別になんとも思わない。
むしろ、その環境に慣れ過ぎてしまい呼び捨てにされないことのほうが違和感を覚えるぐらいだ。
とはいえ、君づけで呼ばれるのは心地よい、この君づけは終生続くのだが、ああ俺もこの敬称をつけることは真似しようと思って今に至る。詳細は触れぬがIさんは右翼団体の幹部をやりながら会社を経営していた。会社自体はまっとうなものであるため、途中までIさんが右翼団体の構成員ということは知らなかった。
俺の歓迎会の宴でポロっと実は俺、右翼の構成員なんだよと・・・。
まだ知り合って数日しか経っていないがこの人とは仕事を越えたところでも付き合っていきたいとなんとなく思った。具体的に何がどうということではないがそう思った。だから、元々ヤクザをやってて今は右翼だと言われたところで、へー、そうなんですねと、ただそれだけ。別に驚きもしない。右翼団体が彼のバックボーンにあるのは事実であっても、ここで酒を酌み交わしているのは男と男、それ以上でもなければそれ以下でもない。心が通うというのはこういうことなんだと妙に居心地がよく、それ以来Iさんが亡くなるまで二十年以上の付き合いになる。
経歴だけ聞くといかにも荒々しいが実際は穏やかで誰に対しても君づけ、さん付けをやめない。
これは見習うべきだと俺は思い、おかしな話であるが、以後、喧嘩相手であっても、君をつけたり、さんをつけたりする。すべての人に対して程度の大小はあれど、尊厳は持っているつもりだ。最近は激昂することも随分減ったが激昂して怒鳴り回したとしても相手を呼び捨てにはしない。必ず年下であっても君、さん、ちゃんを付ける。
今回の事件に関して言えば、被害者の言い分を聞いていないため、呼び捨てだけが仲たがいする原因ではないのかもしれないし、どんないきさつがあれ、硫酸を人にかけるようなことは許されないが、もし仮に加害者の言い分が事実であるならば少しだけ被害者の彼に配慮があればこういう痛ましい事件にはならなかったのではないかと悔やまれる。
もちろん、被害者からすると硫酸をかけてくるような狂った輩だ、あんな奴に敬称なんかつけたくないというのが言い分かもしれないので真実は分からない。
だが、被害者のほうが年下なのは事実である。ここだけは憶測ではない。
被害者は硫酸をかけられて全治六か月の重症だという。よく勘違いしている人がいるが全治何か月という場合、その何か月経てば怪我が完治するということではない。症状固定といい、これ以上治療を続けてもよくはならず、ここで一旦は治療を終わりにしましょうというのが全治の概念であり、くれぐれも痛みがそこで消えるということではない。当然、後遺症に悩むこともある、それが一生続くかもしれない。
また、報道を見る限り、失明は免れたとある。これも確かに失明は免れたかもしれないが、視力の低下は免れないかもしれない。目の神経をやられたら眼鏡をかければいいという問題ではない。恐らくではあるが皮膚は焼けただれ、ケロイド状になり、治療が済んでも見るも無残ななりのままかもしれない。
いつも言うように、悪いのは硫酸をかけたバカ野郎、コイツには法定で許される限り目一杯の厳罰を与えて欲しいと思うが、問題はそこに至る経緯だ。被害者に少しの配慮があれば防げた事件の可能性も捨てきれず、色々考えさせられる。
これを見ている若い連中がもしいるのなら少し考えた方がいいぞ、陰キャであっても、先輩は先輩なのだ。いじってもいいと思っているのはお前らだけで陰キャの先輩は凄く不服かもしれない。別に仲良くする必要はないが、最低限の敬意は持て、おはようございます、ありがとうございます、お疲れ様でした、たったこれだけの声掛けをするだけでお前自身の評価も上がる。