起業して失敗する奴の行動
- 2021/07/26
- 11:30
商工会の会報を読んでいると商工会が主催で「起業を目指す創業セミナー」が行われたとの記事を見つけたのだが、いつも言うように本当に起業する気があるならこういうのに出ている時点でダメだよな。
世の中には商売と戦争をよく比較する人がいて、愛読書はクラウゼヴィッツの戦争論や孫子の兵法という経営者も多く、実際俺も孫子の兵法は繰り返し何度も読み続けているが、商売と戦争とは大きな違いがある。戦争は熟慮に熟慮を重ね、それこそ戦争以外の打開策がないというところまでいって初めて宣戦布告を発令するものだが、商売は何か不足していたとしても出来ると思ったら疾風迅雷の速さでまずは動いてしまうのが鉄則、つまり、創業セミナーなんか受けている暇があるならさっさと開業してしまえというのが大原則。
恐らく創業セミナーに集うような連中って何事も形から入るたちなんだろうなと思う。事務所は自分の住んでいるアパートでいい、電話は転送電話、とりあえずホームページを作って、あとは足を使って泥臭い営業をしろって。なにを売ろうとしているのか知りませんが、まず売れない。だって実績もないし、誰もあんたの会社を知らない。それでもひたすら頑張って売る。手持ちの金は減るばかり、夜は別のバイトをして糊口をしのぐ、女の子だったらスナックやキャバで働くのもいい、ここまでして初めて起業したといえる。こじゃれたオフィスを借りて、マッキントッシュのパソコン叩いて仕事をしているオレカッケーというのが絵に描いた青年実業家像なんだろうけど、笑わすなって。
そもそも創業セミナーに来ているような連中がやろうとしているのは個人事業主か従業員数人の零細企業だろう、それなら尚のことやってしまうに限る。そのうえで随時軌道修正をしていく、事業継承した二代目、三代目の社長は別として、徒手空拳で起業すると金、人、モノ、何かが足りなくて当たり前なのだ、起業するなら金が唸るほどあって好き放題出来ますという金持ちの御曹司も世の中にはいなくもないだろうが、少なくともひたちなか市の商工会に集うような連中にそんな人はいないと断言できる。パソコンのうえでシミュレーションする暇があるならとっとと足を動かせって思う。
ちなみに、起業して成功する確率の高い人はすぐにわかります。
ファミレスでも定食屋でもファストフードでもいいのだが、飲食店に行って食べたいものを決められずいつまでもあれこれ悩む人はまず成功しません。
理由は二つあり、一つは社長になるということは即断即決の連続。美味しそうな話があればのるか反るかをすぐに決めなくてはならない。
もたもたしているうちにライバル会社にその案件を取られてしまうかもしれない、かといって、美味しそうな話は裏を返せば危険な話でもある、乗らないなら乗らないと即決しなくてはならない、もうね、特に起業したばっかりのころはあれこれ決めなくてはならないことばかり、ここで、えーと、えーと、なんてやっていると従業員もイラついてくるし、コイツ本当に大丈夫かと従業員に舐められたり、或いはこんな愚図のもとでは働けないと辞めていってしまう、国が亡びるかどうかの戦争ならともかく、創業したての個人事業主とか零細企業の動く金なんかせいぜい数万円からあっても2、30万円ぐらいのものなのだからさっさと決めてしまえと、そのためにはファミレスのメニュー表を見て10分も20分も悩むようでは失格。
なお、俺はウエイトレスさんが水を持ってくるときにはもう注文を決めている。ふつうはお冷を持って来てご注文が決まりましたらそちらのベルを押してくださいというじゃない、ボタンなんか押さない、はい、これ、終わり。たかだか1000円ぐらいの買い物が優柔不断で決められないというのであれば経営者以前の問題。言うまでもないが、これは服や靴を選ぶ時もそう、直感でいいと思ったらそれで決定、あとはサイズがあるかどうかだけ、目移りして選べないなら全部買え。いやいやあれこれ悩むのが楽しいというのであれば経営者は諦めて普通のお仕事をしなさいって、あんたには向いていない。
これはよく知られた話だが、スティーブジョブズはいつも同じ格好をしていた。むろん洗濯をせずに着続けたわけではなく、同じ服であれば選ぶ手間が省けるため、同じ服を何着も購入する。要は決定の連続の中で洋服を選ぶという決定をなくせばその分、別の決定に注力できる。それだけ決断にはエネルギー費やす、多分だがジョブズは飲食店に出掛けも迷わずいつも決まったメニューを頼むと思う。
二つ目の理由、迷うということは根底に絶対に失敗して損をしたくないという、しみったれた根性がある。そのしみったれた根性とは突き詰めると人のためにお金は遣いたくないということ。経営者であればもちろん絞めるところは絞めなくはならないが、人のためにお金を遣う場面っていくらでもある。自分に金を遣うのは誰でも出来る、でも、人にお金を遣うのはなかなかできない。だからこそ、人に金を遣うんだよ。
俺はまったくそう思っていないが、世の中にはイイ女を抱くことが成功者の証とうそぶく社長さんも多く、モデルのように美しい奥さんや愛人がいることがステータスのひとつと思っている社長さんも多いのだが、1000円程度のファミレスのメニューをあれこれ悩んで決められないみみっちい男にモデルのような美人がなびくかってこと。
もちろん、僕はかみさん一筋、浮気なんかしませんというのであればある意味自分もその口であるからそれはそれで好感が持てるが、ただ、金を人に遣える人というのはキラキラして恰好よく映る。起業したての人にはわからぬかもしれないが、人に金を遣えば、いずれそれは自分にも遣ってもらえるようになる。
自分の彼氏なりが起業するとか或いは起業したとかであるならファミレスに行ったときの行動を思い浮かべて欲しい。ダラダラといつまでもあれもこれもと迷うようであれば見切りつけた方がいい。自分の取り引き先はすべて中小企業の社長さんばかりだが、ファミレスで食べ物を決められないという人は一人もいません、一人もです。
世の中には商売と戦争をよく比較する人がいて、愛読書はクラウゼヴィッツの戦争論や孫子の兵法という経営者も多く、実際俺も孫子の兵法は繰り返し何度も読み続けているが、商売と戦争とは大きな違いがある。戦争は熟慮に熟慮を重ね、それこそ戦争以外の打開策がないというところまでいって初めて宣戦布告を発令するものだが、商売は何か不足していたとしても出来ると思ったら疾風迅雷の速さでまずは動いてしまうのが鉄則、つまり、創業セミナーなんか受けている暇があるならさっさと開業してしまえというのが大原則。
恐らく創業セミナーに集うような連中って何事も形から入るたちなんだろうなと思う。事務所は自分の住んでいるアパートでいい、電話は転送電話、とりあえずホームページを作って、あとは足を使って泥臭い営業をしろって。なにを売ろうとしているのか知りませんが、まず売れない。だって実績もないし、誰もあんたの会社を知らない。それでもひたすら頑張って売る。手持ちの金は減るばかり、夜は別のバイトをして糊口をしのぐ、女の子だったらスナックやキャバで働くのもいい、ここまでして初めて起業したといえる。こじゃれたオフィスを借りて、マッキントッシュのパソコン叩いて仕事をしているオレカッケーというのが絵に描いた青年実業家像なんだろうけど、笑わすなって。
そもそも創業セミナーに来ているような連中がやろうとしているのは個人事業主か従業員数人の零細企業だろう、それなら尚のことやってしまうに限る。そのうえで随時軌道修正をしていく、事業継承した二代目、三代目の社長は別として、徒手空拳で起業すると金、人、モノ、何かが足りなくて当たり前なのだ、起業するなら金が唸るほどあって好き放題出来ますという金持ちの御曹司も世の中にはいなくもないだろうが、少なくともひたちなか市の商工会に集うような連中にそんな人はいないと断言できる。パソコンのうえでシミュレーションする暇があるならとっとと足を動かせって思う。
ちなみに、起業して成功する確率の高い人はすぐにわかります。
ファミレスでも定食屋でもファストフードでもいいのだが、飲食店に行って食べたいものを決められずいつまでもあれこれ悩む人はまず成功しません。
理由は二つあり、一つは社長になるということは即断即決の連続。美味しそうな話があればのるか反るかをすぐに決めなくてはならない。
もたもたしているうちにライバル会社にその案件を取られてしまうかもしれない、かといって、美味しそうな話は裏を返せば危険な話でもある、乗らないなら乗らないと即決しなくてはならない、もうね、特に起業したばっかりのころはあれこれ決めなくてはならないことばかり、ここで、えーと、えーと、なんてやっていると従業員もイラついてくるし、コイツ本当に大丈夫かと従業員に舐められたり、或いはこんな愚図のもとでは働けないと辞めていってしまう、国が亡びるかどうかの戦争ならともかく、創業したての個人事業主とか零細企業の動く金なんかせいぜい数万円からあっても2、30万円ぐらいのものなのだからさっさと決めてしまえと、そのためにはファミレスのメニュー表を見て10分も20分も悩むようでは失格。
なお、俺はウエイトレスさんが水を持ってくるときにはもう注文を決めている。ふつうはお冷を持って来てご注文が決まりましたらそちらのベルを押してくださいというじゃない、ボタンなんか押さない、はい、これ、終わり。たかだか1000円ぐらいの買い物が優柔不断で決められないというのであれば経営者以前の問題。言うまでもないが、これは服や靴を選ぶ時もそう、直感でいいと思ったらそれで決定、あとはサイズがあるかどうかだけ、目移りして選べないなら全部買え。いやいやあれこれ悩むのが楽しいというのであれば経営者は諦めて普通のお仕事をしなさいって、あんたには向いていない。
これはよく知られた話だが、スティーブジョブズはいつも同じ格好をしていた。むろん洗濯をせずに着続けたわけではなく、同じ服であれば選ぶ手間が省けるため、同じ服を何着も購入する。要は決定の連続の中で洋服を選ぶという決定をなくせばその分、別の決定に注力できる。それだけ決断にはエネルギー費やす、多分だがジョブズは飲食店に出掛けも迷わずいつも決まったメニューを頼むと思う。
二つ目の理由、迷うということは根底に絶対に失敗して損をしたくないという、しみったれた根性がある。そのしみったれた根性とは突き詰めると人のためにお金は遣いたくないということ。経営者であればもちろん絞めるところは絞めなくはならないが、人のためにお金を遣う場面っていくらでもある。自分に金を遣うのは誰でも出来る、でも、人にお金を遣うのはなかなかできない。だからこそ、人に金を遣うんだよ。
俺はまったくそう思っていないが、世の中にはイイ女を抱くことが成功者の証とうそぶく社長さんも多く、モデルのように美しい奥さんや愛人がいることがステータスのひとつと思っている社長さんも多いのだが、1000円程度のファミレスのメニューをあれこれ悩んで決められないみみっちい男にモデルのような美人がなびくかってこと。
もちろん、僕はかみさん一筋、浮気なんかしませんというのであればある意味自分もその口であるからそれはそれで好感が持てるが、ただ、金を人に遣える人というのはキラキラして恰好よく映る。起業したての人にはわからぬかもしれないが、人に金を遣えば、いずれそれは自分にも遣ってもらえるようになる。
自分の彼氏なりが起業するとか或いは起業したとかであるならファミレスに行ったときの行動を思い浮かべて欲しい。ダラダラといつまでもあれもこれもと迷うようであれば見切りつけた方がいい。自分の取り引き先はすべて中小企業の社長さんばかりだが、ファミレスで食べ物を決められないという人は一人もいません、一人もです。