チャーハンと青い鳥
- 2021/07/04
- 13:02

全然他愛のない話。
ひたちなか界隈でどこか旨いチャーハンを食べられる店がないかとグーグル検索、すると良さげな店を発見。この店自体は知っていた。通り沿いにあるため、自然と目に入るので、あることは知っていたのだが、完全にノーマークだった。
場所は自宅から3キロ、さすがに徒歩ではしんどいので車で行く。
金曜の夕方18時ということもあり、テーブル席は満席、幸いカウンターが空いているのでカウンターに座り、チャーハンを注文する。
出てきたのが写真のチャーハン。
どれどれ、あー、確かにこれは旨い。もちろん、腰が抜けるほど旨いかといえばそんなことはないし、そもそも腰が抜けるほど旨いチャーハンなど世の中に存在するのかということは別にしてかなり旨い。俺の好きな味。どれぐらい好きな味かというと、二日間連続で行ってしまうほど好きな味。つまり金曜日、土曜日とここにチャーハンを食べに来てしまった。
結局、何が言いたいのかというと、チャーハンのことじゃない。
旨いチャーハンを食べられる店を見つけて自分の人生でまた少しだけ得したなと思ったわけです。
最近よく、このブログで若者の自殺について触れる、その中でもイジメや同意のない性交渉は犯罪であり、こういったもので悩んでいる人はまた別の問題なのですが、そうじゃなく、生き甲斐ややりがいが見つけられず、いったいなんのために生きているんだろうと、哲学的に思い悩んでしまう人もいるじゃない。
そういう人に言いたいのは生き甲斐とかやりがいなんてものは童話「青い鳥」と同じで探しても誰もが見つかるものではなく、その追い求める青い鳥は結局自分の心の中にいたという話と同じだということ、たまたま俺の場合はチャーハンでしたが、無理して生き甲斐を見つける必要はなく、日々の生活の中の些細な出来事でもそれを幸せだと感じることが大切だと思うのです。
お前を基準にするなと叱られそうですが、俺自身、今のWEB制作という仕事があまり好きではない。ただ、それぐらいしか出来ないから10年もの間ひたすら惰性的に続けている。
しかし、惰性的に続けている仕事でも続けているからこそなのでしょう、昨日、一日かけて帳簿の整理をしたら上半期の売上は昨年の総売上とほぼ同じ数字でした。自分でも結構忙しく、依頼はあるなぁと思っていったが数字を見てびっくり。会社的にはいいことなんでしょうけど、如何せんWEB制作の仕事が嫌いなため、赤字にならなきゃいいやぐらいの感覚しかないので嬉しさはあまりない。
もちろん全部が全部とは言わないが、WEB制作の仕事に関して言えばやりがいなんてものは殆どない。同様に違法フーゾクもそうだった。勘違いしている人が多いと思いますが、俺は違法フーゾクを経営するのが嫌で嫌で仕方がなかった。
つまり50年近く生きてきて未だかつて仕事にやりがいなんてものは見つからないし、ここまでくるともう見つける必要なんてないと思っている。
仕事なんてもは金を得るためだけのつまらないものだと思っている。
いやいや、俺は仕事に生きがいを感じていると仰る人もおられることでしょう。それはとても素晴らしいことだと思います。素直に羨ましい。俺だって可能であればそういう人生を歩みたかったとさえ思う。
でも、仕事に生きがいを感じている人がいる反面、食い扶持を稼ぐためにとりあえず仕事をしている人がいるということは分かって欲しい。
とりあえず学校に通っている、とりあえず会社に勤めているという人はなーんにも悲観する必要なんかない。それがむしろ普通の感覚、勉強なんかつまらないし、キーボードぱちぱち叩いて書類を作ったり、計算をしたりするのは面倒だ、ただ義務であったり、食い扶持を稼ぐためだけにそうして日々過ごしている、これでいいじゃないか。
だが、これだけではさすがに疲れてしまうので些細なことでもいいのでなにかご褒美を見つけられるようにすれば少しだけかもしれないが幸せを感じられる。
ホームセンターで花の苗を買ってきて、花が咲いたら嬉しいとか、コンビニスイーツを買ってみたら想像以上に美味しかったとか、大それたことではなく、ほっこりできる幸せが見つけられればそれでいいと思うのです。
別に人より優れている必要はなく、自分の人生は自分だけのものであるから自分のペースで生きればいいと思う。近頃流行りのマウンティングにしてもあまり意味がない。マウンティングを取られたら、俺などは、へー、凄いっすねぇという。そもそも生きている世界が皆違うのでマウンティングを取られたところでなにも困らない。
私、大卒、あなたは?
はい、高卒です。
高卒は事実だし、この大卒の人との接点はこの場限りなのでなにも問題ない。むしろこの高卒野郎に勝ったと思って気分がよくなれるのであれば喜んでそうさせて頂きます。どうぞ、どうぞ。
人生、勝ち続ける必要などまったくない。そんな生き方じゃ疲れてしまう。絶対に勝たなきゃならん場面だけ辛うじて勝てればあとはどうでもいい。
仕事や学校なんて義務や生活の糧を得るためにしているもの、だからつまなくて当たり前、無理して自分探しなんかする必要はない。淡々と生きて、そのなかになにか幸せを感じられる出来事が見つかればそれでいいと思うのです。
チャーハン、ごちそうさまでした。