番頭さん
- 2020/12/10
- 11:10
菅総理大臣の支持率が急落している。
まあ支持率急落の要因としては日本学術会議会員任命拒否問題であったり、桜を見る会の問題であったり、或いはグダグダになりつつあるコロナ対策とGO TOキャンペーンであったりと、パンケーキが好きな苦労人という割りにはいざ総理大臣になってみると意外に市民感覚が希薄であるということが露呈してしまい、平民宰相に期待した国民の失望感が支持率下落の大きな原因であると思うが、かといって今のところ、特になにか支持率下落の決定打があるわけでもない、結局のところ、総理大臣の器じゃないということに尽きるのではないかと思う。
優秀な人には二通りのタイプがあり、人の上に立つことによって才能が生かされるタイプの人と、番頭として組織の中でこそ才能を発揮できる人の二通りがあると思う。
菅総理大臣は確かに官房長官時代の働きぶりは見事であった。総理大臣としてはあんまり賢くない安倍晋三という政治家を陰に日向になり、ともすれば暴走しがちな安倍政権を支えてきた最大の功労者であるが、所詮は官房長官という大番頭だからこそ菅氏の能力が発揮できたと思うのである。早い話が官房長官に向いていた、ただそれだけの話。そう考えると官房長官に菅氏を指名した安倍氏は人を見る目だけはあったともいえる。
しかし、得てしてこの手の補佐タイプの人というのは人の上に立つリーダータイプではないことの方が多い。劉備に於ける諸葛孔明、徳川家康に於ける本多正信のように分を弁え、あくまでもトップを補佐する優秀なブレインとして政権運営を担っているのであれば才能を如何なく発揮し、誰それの懐刀として歴史に名を残すのであるが、立場を顧みず、明智光秀や石田三成のように自らの力を過信して天下人になろうとすると大抵はろくなことにならない。
人の上に立ち、トップになろうとするにはあまり細かいことにこだわらない豪放磊落なタイプの方がよいと思われ、細かい計算や汚れ仕事はナンバーツーである大番頭が嫌われ役に徹することによってうまく組織が回ることが多い。裏を返せばトップが神経質で細かく、組織の橋頭保である大番頭が大雑把で計算が苦手、こんな組織がうまくいくはずがない。
実際、これは企業でも同様であり、敏腕部長として、権勢を振るってきた辣腕がいざ独立して起業すると失敗することが少なくない。いうなればこの手のタイプの人は組織の中でこそ生かされるタイプであり、決して人の上に立つ器ではないのだ。
起業を考えている人は自分が果たしてどちらのタイプなのかということを考えてみる必要があると思う。
神経質な性格で秩序の維持にすごい拘りがあるという資質の人は組織の中でこそ生かされるタイプであるからあまり起業には向かないと思う。
言うまでもなく、この二つのタイプは別に良い悪いの話ではない。
まあ支持率急落の要因としては日本学術会議会員任命拒否問題であったり、桜を見る会の問題であったり、或いはグダグダになりつつあるコロナ対策とGO TOキャンペーンであったりと、パンケーキが好きな苦労人という割りにはいざ総理大臣になってみると意外に市民感覚が希薄であるということが露呈してしまい、平民宰相に期待した国民の失望感が支持率下落の大きな原因であると思うが、かといって今のところ、特になにか支持率下落の決定打があるわけでもない、結局のところ、総理大臣の器じゃないということに尽きるのではないかと思う。
優秀な人には二通りのタイプがあり、人の上に立つことによって才能が生かされるタイプの人と、番頭として組織の中でこそ才能を発揮できる人の二通りがあると思う。
菅総理大臣は確かに官房長官時代の働きぶりは見事であった。総理大臣としてはあんまり賢くない安倍晋三という政治家を陰に日向になり、ともすれば暴走しがちな安倍政権を支えてきた最大の功労者であるが、所詮は官房長官という大番頭だからこそ菅氏の能力が発揮できたと思うのである。早い話が官房長官に向いていた、ただそれだけの話。そう考えると官房長官に菅氏を指名した安倍氏は人を見る目だけはあったともいえる。
しかし、得てしてこの手の補佐タイプの人というのは人の上に立つリーダータイプではないことの方が多い。劉備に於ける諸葛孔明、徳川家康に於ける本多正信のように分を弁え、あくまでもトップを補佐する優秀なブレインとして政権運営を担っているのであれば才能を如何なく発揮し、誰それの懐刀として歴史に名を残すのであるが、立場を顧みず、明智光秀や石田三成のように自らの力を過信して天下人になろうとすると大抵はろくなことにならない。
人の上に立ち、トップになろうとするにはあまり細かいことにこだわらない豪放磊落なタイプの方がよいと思われ、細かい計算や汚れ仕事はナンバーツーである大番頭が嫌われ役に徹することによってうまく組織が回ることが多い。裏を返せばトップが神経質で細かく、組織の橋頭保である大番頭が大雑把で計算が苦手、こんな組織がうまくいくはずがない。
実際、これは企業でも同様であり、敏腕部長として、権勢を振るってきた辣腕がいざ独立して起業すると失敗することが少なくない。いうなればこの手のタイプの人は組織の中でこそ生かされるタイプであり、決して人の上に立つ器ではないのだ。
起業を考えている人は自分が果たしてどちらのタイプなのかということを考えてみる必要があると思う。
神経質な性格で秩序の維持にすごい拘りがあるという資質の人は組織の中でこそ生かされるタイプであるからあまり起業には向かないと思う。
言うまでもなく、この二つのタイプは別に良い悪いの話ではない。