茨城県の近世
- 2020/11/16
- 11:37
今更ながら、Amazonプライムで「葵・徳川三代」を見ている。
これが実に面白い。
恥ずかしながら水戸藩士の子孫でありながら水戸藩の成り立ちについてはあまり知らなかったが、葵・徳川三代ではそのあたりが詳しく描写され、どういった経緯で徳川家康の十一男の頼房が水戸徳川家を作っていったのかがよく分かって面白い。
茨城県の近世というのはそのまま徳川将軍家と水戸徳川家の歴史であるが歴史の教科書でも尾張・紀伊・水戸の御三家は親藩であるぐらいのことしか書かれておらず、茨城県民であってもその実よほどの歴史マニアでもない限り、あまり詳しい人はいないと思う。
そもそも水戸徳川家が興る前に徳川家康の次男、結城秀康が結城藩の藩祖として現在の結城市を所領としている。秀康はほんの数年で越前北ノ庄に転封。なお、秀康の秀は豊臣秀吉の秀であり、康は家康の康、武将としての器量も一流であったが、何故か家康に疎まれ、徳川姓を名乗ることは許されず、下総の大名結城氏に養子に出され、結城姓を終生名乗った。その後、結城藩は水野宗家が明治まで収める。有名な天保の改革を行った水野忠邦も結城藩出身ではないが水野家の一族であり、結城市には忠邦の墓がある。
お墓といえば徳川秀忠の孫であり、豊臣秀頼の正室でもある千姫の墓も茨城県常総市にある。
葵・徳川三代の前半は本多正信・正純親子がキャスティングボートを握っているが後半は林隆三さんが演じる土井利勝が政敵本多正純を失脚させ、徳川政権内で絶大な権勢を誇った。その土井利勝は茨城県古河市の古河藩に就任している。むろん、利勝のお墓も古河市にある。
茨城県というと、どうしても水戸黄門のイメージが強すぎてこういった近世の歴史については端折られがちであるが、実際は大日本史の編纂を除いて殆どなにもしなかった徳川光圀よりももっと歴史を動かした多くの人が茨城県には存在する。
別に都道府県別魅力度ランキング調査を意識する必要はないが、千姫、結城秀康、土井利勝など、茨城県に関係する人物にスポットライトを当ててもいいような気がする。将門塚から首が飛んできて祟りが起きると、どちらかといえば化け物扱いされている平将門も茨城県出身の人物。
ちなみに結城秀康であるが、カプコンの人気アクションゲーム鬼武者では「黒き鬼の力を持つ、最強にして最悪の戦士」と称す、もはやなんのこっちゃの世界観である。
これが実に面白い。
恥ずかしながら水戸藩士の子孫でありながら水戸藩の成り立ちについてはあまり知らなかったが、葵・徳川三代ではそのあたりが詳しく描写され、どういった経緯で徳川家康の十一男の頼房が水戸徳川家を作っていったのかがよく分かって面白い。
茨城県の近世というのはそのまま徳川将軍家と水戸徳川家の歴史であるが歴史の教科書でも尾張・紀伊・水戸の御三家は親藩であるぐらいのことしか書かれておらず、茨城県民であってもその実よほどの歴史マニアでもない限り、あまり詳しい人はいないと思う。
そもそも水戸徳川家が興る前に徳川家康の次男、結城秀康が結城藩の藩祖として現在の結城市を所領としている。秀康はほんの数年で越前北ノ庄に転封。なお、秀康の秀は豊臣秀吉の秀であり、康は家康の康、武将としての器量も一流であったが、何故か家康に疎まれ、徳川姓を名乗ることは許されず、下総の大名結城氏に養子に出され、結城姓を終生名乗った。その後、結城藩は水野宗家が明治まで収める。有名な天保の改革を行った水野忠邦も結城藩出身ではないが水野家の一族であり、結城市には忠邦の墓がある。
お墓といえば徳川秀忠の孫であり、豊臣秀頼の正室でもある千姫の墓も茨城県常総市にある。
葵・徳川三代の前半は本多正信・正純親子がキャスティングボートを握っているが後半は林隆三さんが演じる土井利勝が政敵本多正純を失脚させ、徳川政権内で絶大な権勢を誇った。その土井利勝は茨城県古河市の古河藩に就任している。むろん、利勝のお墓も古河市にある。
茨城県というと、どうしても水戸黄門のイメージが強すぎてこういった近世の歴史については端折られがちであるが、実際は大日本史の編纂を除いて殆どなにもしなかった徳川光圀よりももっと歴史を動かした多くの人が茨城県には存在する。
別に都道府県別魅力度ランキング調査を意識する必要はないが、千姫、結城秀康、土井利勝など、茨城県に関係する人物にスポットライトを当ててもいいような気がする。将門塚から首が飛んできて祟りが起きると、どちらかといえば化け物扱いされている平将門も茨城県出身の人物。
ちなみに結城秀康であるが、カプコンの人気アクションゲーム鬼武者では「黒き鬼の力を持つ、最強にして最悪の戦士」と称す、もはやなんのこっちゃの世界観である。