どうでしょうか、森法務大臣
- 2020/01/10
- 10:40
ほら、俺ってむかーし、むかし、違法なことをシノギにして生計を立てていたわけじゃないですか、それでまあ逮捕されたわけですよ。
逮捕も元より想定内であるからどうってことはないのだが、当時はカネもあったし、保釈で出てこようと思っておりました。起訴後、保釈の申請を提出すると、裁判所の回答は、「検察官の意見により証拠隠滅の恐れありで不許可」というもの。すべてゲロして罪を認めているのに証拠隠滅ってなんだよと思ったのものの、これは通過儀礼のようなもので検察官は一度なにかと難癖をつけて保釈を反対の意見を出すのだと。その後弁護士が裁判所に対して準抗告を行い、無事保釈が通りましたけどね。
では何故検察は保釈反対の意見を裁判所に提出するのか。
これは主に理由が三つある。
1つは本当に逃亡や証拠隠滅、或いは保釈中の再犯が考えられるなど、犯罪傾向が著しく顕著な場合。それと自殺なども含まれる。シャバに出た後、自殺を図るものもいるため、自殺願望のあるものも保釈は不許可だ。いずれにせよ、これらは真っ当な意見。
2つ目は検察官の責任逃れ。一番分かりやすいのが今回のゴーン被告の例。検察は、「私たちはあれほど保釈はダメだといった、なのに裁判所が勝手に保釈を認めたからこうなる、いったいどうすんだ、裁判所が責任取れ!」というもの。つまり、検察としても内心は別に保釈を認めてもいいのだが、万が一なにかあった場合、責任を取らされるのが嫌だから裁判所のせいにしてしまおうという魂胆。少なくとも今回、検察は咎められない。何故なら検察はゴーン被告の保釈については反対していた。要は自分のうかがい知れないところで不祥事が起こってしまい、自分の出世に響くようなことはしたくないから保釈を認めないという、いかにもお役所仕事的な発想からの保釈反対。
3つ目は単なる担当検察官の意地悪。実はこれも相当あるんじゃないかと思っている。よく罪を憎んで人を憎まずというけど、大抵の検察官は人を憎んでいます。検察官という職業、それほど割りのいい職業じゃない。勤務時間はやたらと長く、それでいて給料は公務員のため、役職のない平検事であると、年収600万円程度。平で600万円と聞くと、結構高給取りに思われるが彼らは大学を出て、最難関の司法試験に合格しているのである。一部、司法試験にも受からず、検察庁で検察事務官を10年以上勤めると副検事の昇任試験を受けられるがいずれにせよ難関試験を突破しないと検察官にはなれない。
そのハードルの高い試験に受かって、検事になったはいいがやたらと激務、それでいて給料はボチボチ、片や目の前にいる犯罪者、中卒、高卒のくせに不法な手段で大金を稼いでいる、面白いわけがない。俺が捕まった時の年収は軽く2000万円を超えていた。大卒の検察官より高卒バカの俺の方が遥かに高給取りなのだ。人間の本能として、ムカつくと思う。だから、「別に証拠隠滅なんかしないし、したところで調書も巻き終えているため、裁判で否認してもコイツの有罪は変わらない、でもなんかムカつくから保釈反対の意見を出そう」いう場合も実際は多々あると思う。
なお、意外にも警察官の方が情がある人の方が多い。現場で悲惨な状況を見ているため、仮に殺人犯であっても罪を認め、反省をしていればそれ以上咎めるようなことはしない。もちろん全員が全員とはいわないがはぐれ刑事純情派のやっさん(藤田まこと)のような人も多い。刑事によっては調書を巻き終えると、本当はやっちゃいけないのだが、取調室でこっそりお菓子やミカンをくれたりする人もいる(今は利益供与としてうるさくなったからもしかするとないかも)。対して検察官は基本的に書類だけの審理のため、ドライになりがちである。
兎にも角にも、今、保釈が問題になっている。GPS機能のついたバンドを装着させるなんて意見もあるそうだ。
ただ、保釈経験者の俺が言うのもなんですが、保釈に関しては単純に執行猶予判決以下(罰金刑、若しくは無罪判決)が見込める被告にのみ、許可するべきだと思う。
裁判なんてものはすべて出来レース。この事件が執行猶予判決になるかどうかは裁判官のみならず、検察官、弁護人ともに分かっている。まさかの実刑判決なんてことはほぼない。
そういう人間であれば保釈しても逃げることはまず考えられない。そりゃそうだ、執行猶予確実なのに逃亡して保釈金没収されるなんて馬鹿馬鹿しい。
逆に実刑確実な被告の保釈は理由の如何を問わず不許可、こうすれば逃げる奴なんてまずいないと思うんですけどねぇ、どうでしょうか、森法務大臣?
逮捕も元より想定内であるからどうってことはないのだが、当時はカネもあったし、保釈で出てこようと思っておりました。起訴後、保釈の申請を提出すると、裁判所の回答は、「検察官の意見により証拠隠滅の恐れありで不許可」というもの。すべてゲロして罪を認めているのに証拠隠滅ってなんだよと思ったのものの、これは通過儀礼のようなもので検察官は一度なにかと難癖をつけて保釈を反対の意見を出すのだと。その後弁護士が裁判所に対して準抗告を行い、無事保釈が通りましたけどね。
では何故検察は保釈反対の意見を裁判所に提出するのか。
これは主に理由が三つある。
1つは本当に逃亡や証拠隠滅、或いは保釈中の再犯が考えられるなど、犯罪傾向が著しく顕著な場合。それと自殺なども含まれる。シャバに出た後、自殺を図るものもいるため、自殺願望のあるものも保釈は不許可だ。いずれにせよ、これらは真っ当な意見。
2つ目は検察官の責任逃れ。一番分かりやすいのが今回のゴーン被告の例。検察は、「私たちはあれほど保釈はダメだといった、なのに裁判所が勝手に保釈を認めたからこうなる、いったいどうすんだ、裁判所が責任取れ!」というもの。つまり、検察としても内心は別に保釈を認めてもいいのだが、万が一なにかあった場合、責任を取らされるのが嫌だから裁判所のせいにしてしまおうという魂胆。少なくとも今回、検察は咎められない。何故なら検察はゴーン被告の保釈については反対していた。要は自分のうかがい知れないところで不祥事が起こってしまい、自分の出世に響くようなことはしたくないから保釈を認めないという、いかにもお役所仕事的な発想からの保釈反対。
3つ目は単なる担当検察官の意地悪。実はこれも相当あるんじゃないかと思っている。よく罪を憎んで人を憎まずというけど、大抵の検察官は人を憎んでいます。検察官という職業、それほど割りのいい職業じゃない。勤務時間はやたらと長く、それでいて給料は公務員のため、役職のない平検事であると、年収600万円程度。平で600万円と聞くと、結構高給取りに思われるが彼らは大学を出て、最難関の司法試験に合格しているのである。一部、司法試験にも受からず、検察庁で検察事務官を10年以上勤めると副検事の昇任試験を受けられるがいずれにせよ難関試験を突破しないと検察官にはなれない。
そのハードルの高い試験に受かって、検事になったはいいがやたらと激務、それでいて給料はボチボチ、片や目の前にいる犯罪者、中卒、高卒のくせに不法な手段で大金を稼いでいる、面白いわけがない。俺が捕まった時の年収は軽く2000万円を超えていた。大卒の検察官より高卒バカの俺の方が遥かに高給取りなのだ。人間の本能として、ムカつくと思う。だから、「別に証拠隠滅なんかしないし、したところで調書も巻き終えているため、裁判で否認してもコイツの有罪は変わらない、でもなんかムカつくから保釈反対の意見を出そう」いう場合も実際は多々あると思う。
なお、意外にも警察官の方が情がある人の方が多い。現場で悲惨な状況を見ているため、仮に殺人犯であっても罪を認め、反省をしていればそれ以上咎めるようなことはしない。もちろん全員が全員とはいわないがはぐれ刑事純情派のやっさん(藤田まこと)のような人も多い。刑事によっては調書を巻き終えると、本当はやっちゃいけないのだが、取調室でこっそりお菓子やミカンをくれたりする人もいる(今は利益供与としてうるさくなったからもしかするとないかも)。対して検察官は基本的に書類だけの審理のため、ドライになりがちである。
兎にも角にも、今、保釈が問題になっている。GPS機能のついたバンドを装着させるなんて意見もあるそうだ。
ただ、保釈経験者の俺が言うのもなんですが、保釈に関しては単純に執行猶予判決以下(罰金刑、若しくは無罪判決)が見込める被告にのみ、許可するべきだと思う。
裁判なんてものはすべて出来レース。この事件が執行猶予判決になるかどうかは裁判官のみならず、検察官、弁護人ともに分かっている。まさかの実刑判決なんてことはほぼない。
そういう人間であれば保釈しても逃げることはまず考えられない。そりゃそうだ、執行猶予確実なのに逃亡して保釈金没収されるなんて馬鹿馬鹿しい。
逆に実刑確実な被告の保釈は理由の如何を問わず不許可、こうすれば逃げる奴なんてまずいないと思うんですけどねぇ、どうでしょうか、森法務大臣?