個人情報の切り売りは・・・
- 2019/11/05
- 20:17
宇都宮市のイタリアンレストランで働く従業員(すでに辞めてしまったかもしれない)のツイートが大炎上中である。
本格的なイタリアンレストランに来て、前菜などを頼まず、パスタしか注文しないというのは人としてどうかしているというのが彼の言い分である。
ごめんなさい、46年生きてきて、本格的なイタリアンレストランで食事したのは横浜のインターコンチネンタルホテルでフルコースを食べた1回のみなので詳しくは分からないのですが、本格的なイタリアンレストランでパスタのみを注文するというのは彼からすると無粋というか、無教養極まりないのだそうだ。別に彼を擁護するわけではないのだが、まあ有閑階級の常識からするとそうなのでしょう。
ただ、それをイチイチツイートする意味が分からない。
インスタ映えを狙い、料理を注文したが殆ど口につけず、写真だけを撮って帰ってしまったとか、店内で大暴れして他のお客さんに迷惑を掛けたとかいうのであればまだ分かりますが、食事に来た親子(中学生とその親だという)に悪意はなかったと思う。イタリアンレストランでのテーブルマナーを知らなかったのかもしれないし(俺も知らない)、単に間違って来店した可能性もある。実際、高級イタリアンレストランとはいうものの、特定された店の写真を見る限り単なる庶民的なビストロでしかない。
非常識なマナー(あくまでも彼の論理に於いて)に腹が立つのは百歩譲るとも、何故不特定多数の見るネットに拡散させようとするのかが分からない。自分の腹に抑えておけば顔写真や個人情報まで晒されることはなかったのである。彼の今後の人生を慮ると気の毒でしかない。
ネットで飯を食っててこういうことをいうのもなんだが、ネット社会が進めば進むほど、つぶやきを含めて個人情報は出来るだけ出さないでおく方が無難です。
例えば俺。俺の写真ってどこをどう検索してもネットでは見つかりません。何故なら絶対にネットに写真を上げたりしない。
人間なら誰しも程度の差こそあれ、間違いは犯すもの。その間違いをあげつらうのに写真は最高の素材となる。芸能人やプロスポーツ選手でもない、単なる市井の民がリア充アピールの写真を公開する意味が分からない。何事もなく死ぬまで無事に過ごせたのであれば結果論としてよかったねであるが、万が一、人生の道半ばでなにか不用意な発言や行動をすると、web上のその写真は翻って自分を絞め殺す凶器に変わる。
個人情報など出来る限り出さないに越したことはないのだ。
人間には自己顕示欲がある。
先日動画配信をしながら富士登山していた男性が滑落して死亡するというニュースがあった。
恐らくではあるが彼は富士山に登りたかったのではなく、ネットで注目を浴びたかったのであろう。その意味では最期に大きな注目を浴びたわけであるから大願成就といえなくもないが、これもわざわざ動画配信なんかしなければ死なずに済んだ話。富士山の山頂に到達したいという心の底から湧き出てくる欲求のため、登山するのであれば健全な趣味の一環として登ればいいが、注目されたいからその手段として富士登山を選んでしまうそのへんのリテラシーの低さは如何ともし難いものである。
実際、死んだ彼には申し訳ないが、ネットの反応は9割以上が冷ややかなものだ。
もちろん、先のイタリアンレストラン従業員の彼然り、富士山滑落死の彼然り、所詮は人の人生ですから好きにすればいいのですが、ネットとは出来る限り距離を置こうと思っている俺からすると随分アホな生き方しているな~と思ってしまうのです。
これもあくまでも俺はですが、ネットとは百科事典、タウンページ(職業別電話帳)代わりの情報を得るために使うツールとしか思っていない。過度に依存してネットに動かされるようになったら仕舞いだ。
その昔、ドイツの哲学者ニーチェはいいました、「深淵を覗くものは深淵からも覗かれる」と。あー、あそこに井戸があるなと離れた場所から見ているぐらいでちょうどいいと思うのですがね。
本格的なイタリアンレストランに来て、前菜などを頼まず、パスタしか注文しないというのは人としてどうかしているというのが彼の言い分である。
ごめんなさい、46年生きてきて、本格的なイタリアンレストランで食事したのは横浜のインターコンチネンタルホテルでフルコースを食べた1回のみなので詳しくは分からないのですが、本格的なイタリアンレストランでパスタのみを注文するというのは彼からすると無粋というか、無教養極まりないのだそうだ。別に彼を擁護するわけではないのだが、まあ有閑階級の常識からするとそうなのでしょう。
ただ、それをイチイチツイートする意味が分からない。
インスタ映えを狙い、料理を注文したが殆ど口につけず、写真だけを撮って帰ってしまったとか、店内で大暴れして他のお客さんに迷惑を掛けたとかいうのであればまだ分かりますが、食事に来た親子(中学生とその親だという)に悪意はなかったと思う。イタリアンレストランでのテーブルマナーを知らなかったのかもしれないし(俺も知らない)、単に間違って来店した可能性もある。実際、高級イタリアンレストランとはいうものの、特定された店の写真を見る限り単なる庶民的なビストロでしかない。
非常識なマナー(あくまでも彼の論理に於いて)に腹が立つのは百歩譲るとも、何故不特定多数の見るネットに拡散させようとするのかが分からない。自分の腹に抑えておけば顔写真や個人情報まで晒されることはなかったのである。彼の今後の人生を慮ると気の毒でしかない。
ネットで飯を食っててこういうことをいうのもなんだが、ネット社会が進めば進むほど、つぶやきを含めて個人情報は出来るだけ出さないでおく方が無難です。
例えば俺。俺の写真ってどこをどう検索してもネットでは見つかりません。何故なら絶対にネットに写真を上げたりしない。
人間なら誰しも程度の差こそあれ、間違いは犯すもの。その間違いをあげつらうのに写真は最高の素材となる。芸能人やプロスポーツ選手でもない、単なる市井の民がリア充アピールの写真を公開する意味が分からない。何事もなく死ぬまで無事に過ごせたのであれば結果論としてよかったねであるが、万が一、人生の道半ばでなにか不用意な発言や行動をすると、web上のその写真は翻って自分を絞め殺す凶器に変わる。
個人情報など出来る限り出さないに越したことはないのだ。
人間には自己顕示欲がある。
先日動画配信をしながら富士登山していた男性が滑落して死亡するというニュースがあった。
恐らくではあるが彼は富士山に登りたかったのではなく、ネットで注目を浴びたかったのであろう。その意味では最期に大きな注目を浴びたわけであるから大願成就といえなくもないが、これもわざわざ動画配信なんかしなければ死なずに済んだ話。富士山の山頂に到達したいという心の底から湧き出てくる欲求のため、登山するのであれば健全な趣味の一環として登ればいいが、注目されたいからその手段として富士登山を選んでしまうそのへんのリテラシーの低さは如何ともし難いものである。
実際、死んだ彼には申し訳ないが、ネットの反応は9割以上が冷ややかなものだ。
もちろん、先のイタリアンレストラン従業員の彼然り、富士山滑落死の彼然り、所詮は人の人生ですから好きにすればいいのですが、ネットとは出来る限り距離を置こうと思っている俺からすると随分アホな生き方しているな~と思ってしまうのです。
これもあくまでも俺はですが、ネットとは百科事典、タウンページ(職業別電話帳)代わりの情報を得るために使うツールとしか思っていない。過度に依存してネットに動かされるようになったら仕舞いだ。
その昔、ドイツの哲学者ニーチェはいいました、「深淵を覗くものは深淵からも覗かれる」と。あー、あそこに井戸があるなと離れた場所から見ているぐらいでちょうどいいと思うのですがね。