大人の喧嘩
- 2019/08/17
- 20:10
N国党の立花代表とマツコ・デラックスの喧嘩が面白くて注視している。
個人的にはN国党に関してなんの思いもなく、まともな政策論争に悪影響が出なければいいなぐらいにしか思っていない。
さて、マツコ・デラックスの喧嘩だ。国会議員がタレントの出演するテレビ局に突撃して出待ちするというのは正直どうかと思うけども、マツコ・デラックスのN国党に投票した有権者たちを小馬鹿にした発言は決定的にマズかった。
大人の喧嘩とは詰まるところ、どちらかを悪者にする争いだ。子供の喧嘩と違い、殴り合いで解決するということはなく、他方を悪者にして「玉(ぎょく)」を我が手に収めた方が勝ちである。
政治に於ける有権者とは神聖なものである。候補者、政党、支援者、関係者をバカにするのはまだしも、実際に投票をした有権者をバカにした時点でマツコ・デラックスの負けが決まった。是々非々は別にして投票した人を侮辱したら、選挙制度そのものが崩壊する。だからどんなアホな党是の政党であっても投票した有権者を侮蔑することは許されないのだ。立花氏自身も述べているが党や自分のことをバカにするのは構わないが、清き一票を投じた有権者を侮辱することは許されないと強く出た。こう言われたらマツコ・デラックスは二の句が継げない。そういう意味で立花氏の取った喧嘩のやり方は実に上手かった。
少し前に小池百合子東京都知事が、石原慎太郎に厚化粧のババアと侮辱されたことがある。
小池さんが上手かったのは、「ごめんなさいねぇ、私、顔に大きなアザがあるものでどうしても化粧で誤魔化すしかないんです」と、厚化粧はアザのせいで致し方なくしてるという論理にすり替えた。アザ、特に女性の顔にあるアザは障害に準ずるものといっていいだろう。小池さんの政策や思想を小馬鹿にするのは結構だが、体の弱点を攻撃するのはマズかった。石原さん自身としてはアザを攻撃したわけではなく、単なる厚化粧を小馬鹿したつもりだろうが、小池さんに論理をすり替えられてしまい、石原さんは体のウィークポイントを攻撃する差別主義者というレッテルを貼られてしまった。この時点で小池さんの勝ちである。
小池さんの厚化粧が良い悪いは別にして、この人、喧嘩のやり方が上手いな~と溜飲を下げた。
俺も喧嘩をするときは発する言葉に最大限注意を払い、相手の言う言葉にもどこか隙がないか冷静に伺う。
状況的に劣勢であっても、玉をこちらに引き入れられないかを考える。
かつてものすごく感じの悪いクリニックに行ったときのことである。
ここは医師も感じが悪けりゃ、受付の事務員も感じ悪い、ある意味今時珍しいクリニックだ。あえて名前は出さないがグーグルマイビジネスの口コミを見てもやぶ医者具合のほどが分かろう。
『確かに星1つでも、この医院には勿体無い。医者の前に人としてすでにダメ。』
『ここの病院は正直に言うと行かない方がいいと思う。対応はすごく悪いし患者に対しの態度が酷すぎる。ヤブ医者と言ってもいいくらい悪すぎる。ここの病院に行くなら違う病院に行くことをオススメする。
こんなクソ病院星1つも付けたくないくらい酷すぎるそして上から目線でとてもウザイ』
『威圧的、話を聞こうとしない、あまりにひどいので途中で診察室を出ようとしました。』
なかなかここまで書かれるクリニックもあるまい。以下は俺の一部始終。
「なんだこの野郎、こっちは具合が悪くて来てんのに素人考えすんなとは何事だ、コラッ。俺は先生みたいに脳みそよく出来てねぇからさ、足りない頭でバカなりにも考えて、熱があって、鼻水出て、喉が痛ぇから風邪っていってんだよ。じゃあよう、先生、今から俺、筑波大病院行ってくるから俺の症状が風邪じゃなかったどうすんだ、コラッ。風邪じゃなかったら腹切って詫びるわ。その代わり風邪だったときはどうケジメつけんの、先生?筑波大の医学部様にケチつけるとはいい度胸してんなぁ」
まず医者をとっちめてやり、こんなやぶ医者掛かってられっか、バカ野郎と診察室を飛び出る。待合室、皆、下を向き、シーン・・・。
とはいえ、金を払わないと110番通報されかねないので、会計はしようと、言われた額を支払おうとすると、受付で1円玉は受け付けないという。1円玉を大量に使ってレジを混乱させるのは法律で禁止されており、店舗側の権限で20枚上の硬貨での会計は拒否できることぐらい知っている。しかし、この時は510円だったかで、500円玉一枚と5円玉一枚、1円玉5枚を出したのだ、それを当院では1円硬貨を一切受け付けませんってローカルルールなほどにもほどがあろう。
「おいおい、姉ちゃんよう、俺は貧乏人だからさ、1円玉ちか持ってないんでちゅうよう~(何故か赤ちゃん言葉)。てめぇは貧乏人、バカにしてんのか、コラッ。こっちは払わねえっていってんじゃねーんだよ、財務省が発行した正規の硬貨を遣おうとしてんのに、なんだ、このアマ。保険証に俺の住所書いてあんだろう、こっちは逃げも隠れもしねぇ、だったら用意しておくから金を家に取りに来い、バカ野郎」
保険証を受け取り、診察券を目の前でビリビリに破り捨て、金も払わず後にする。
ここのクリニック、待合室に防犯カメラがついているため、音声は録音できていなくても、俺が財布から金を出した一連の流れは記録されている、だから通報されても捕まるわけはないなと判断して、金を払わず、帰宅。
結局取りにも来なかったし、市役所からくる国保の明細見ても診察したようにはなっていなかった。
診察料金510円勝ったーーーーっ!!!!!!!
医者には筑波大学附属病院で本当に風邪だと診断されたらどう落とし前つけんだと、権威のある病院での診察結果というエビデンスを玉として扱い、その玉を我が手中に収め、事務員には財務省造幣局の発行した正規の硬貨に因縁付けんのかと詰め寄り、造幣局という玉をやはりこちら側に収めたことで喧嘩に勝った。
本当は熱があってしんどくて喧嘩どこの騒ぎじゃないんですけどね(笑)。
個人的にはN国党に関してなんの思いもなく、まともな政策論争に悪影響が出なければいいなぐらいにしか思っていない。
さて、マツコ・デラックスの喧嘩だ。国会議員がタレントの出演するテレビ局に突撃して出待ちするというのは正直どうかと思うけども、マツコ・デラックスのN国党に投票した有権者たちを小馬鹿にした発言は決定的にマズかった。
大人の喧嘩とは詰まるところ、どちらかを悪者にする争いだ。子供の喧嘩と違い、殴り合いで解決するということはなく、他方を悪者にして「玉(ぎょく)」を我が手に収めた方が勝ちである。
政治に於ける有権者とは神聖なものである。候補者、政党、支援者、関係者をバカにするのはまだしも、実際に投票をした有権者をバカにした時点でマツコ・デラックスの負けが決まった。是々非々は別にして投票した人を侮辱したら、選挙制度そのものが崩壊する。だからどんなアホな党是の政党であっても投票した有権者を侮蔑することは許されないのだ。立花氏自身も述べているが党や自分のことをバカにするのは構わないが、清き一票を投じた有権者を侮辱することは許されないと強く出た。こう言われたらマツコ・デラックスは二の句が継げない。そういう意味で立花氏の取った喧嘩のやり方は実に上手かった。
少し前に小池百合子東京都知事が、石原慎太郎に厚化粧のババアと侮辱されたことがある。
小池さんが上手かったのは、「ごめんなさいねぇ、私、顔に大きなアザがあるものでどうしても化粧で誤魔化すしかないんです」と、厚化粧はアザのせいで致し方なくしてるという論理にすり替えた。アザ、特に女性の顔にあるアザは障害に準ずるものといっていいだろう。小池さんの政策や思想を小馬鹿にするのは結構だが、体の弱点を攻撃するのはマズかった。石原さん自身としてはアザを攻撃したわけではなく、単なる厚化粧を小馬鹿したつもりだろうが、小池さんに論理をすり替えられてしまい、石原さんは体のウィークポイントを攻撃する差別主義者というレッテルを貼られてしまった。この時点で小池さんの勝ちである。
小池さんの厚化粧が良い悪いは別にして、この人、喧嘩のやり方が上手いな~と溜飲を下げた。
俺も喧嘩をするときは発する言葉に最大限注意を払い、相手の言う言葉にもどこか隙がないか冷静に伺う。
状況的に劣勢であっても、玉をこちらに引き入れられないかを考える。
かつてものすごく感じの悪いクリニックに行ったときのことである。
ここは医師も感じが悪けりゃ、受付の事務員も感じ悪い、ある意味今時珍しいクリニックだ。あえて名前は出さないがグーグルマイビジネスの口コミを見てもやぶ医者具合のほどが分かろう。
『確かに星1つでも、この医院には勿体無い。医者の前に人としてすでにダメ。』
『ここの病院は正直に言うと行かない方がいいと思う。対応はすごく悪いし患者に対しの態度が酷すぎる。ヤブ医者と言ってもいいくらい悪すぎる。ここの病院に行くなら違う病院に行くことをオススメする。
こんなクソ病院星1つも付けたくないくらい酷すぎるそして上から目線でとてもウザイ』
『威圧的、話を聞こうとしない、あまりにひどいので途中で診察室を出ようとしました。』
なかなかここまで書かれるクリニックもあるまい。以下は俺の一部始終。
「なんだこの野郎、こっちは具合が悪くて来てんのに素人考えすんなとは何事だ、コラッ。俺は先生みたいに脳みそよく出来てねぇからさ、足りない頭でバカなりにも考えて、熱があって、鼻水出て、喉が痛ぇから風邪っていってんだよ。じゃあよう、先生、今から俺、筑波大病院行ってくるから俺の症状が風邪じゃなかったどうすんだ、コラッ。風邪じゃなかったら腹切って詫びるわ。その代わり風邪だったときはどうケジメつけんの、先生?筑波大の医学部様にケチつけるとはいい度胸してんなぁ」
まず医者をとっちめてやり、こんなやぶ医者掛かってられっか、バカ野郎と診察室を飛び出る。待合室、皆、下を向き、シーン・・・。
とはいえ、金を払わないと110番通報されかねないので、会計はしようと、言われた額を支払おうとすると、受付で1円玉は受け付けないという。1円玉を大量に使ってレジを混乱させるのは法律で禁止されており、店舗側の権限で20枚上の硬貨での会計は拒否できることぐらい知っている。しかし、この時は510円だったかで、500円玉一枚と5円玉一枚、1円玉5枚を出したのだ、それを当院では1円硬貨を一切受け付けませんってローカルルールなほどにもほどがあろう。
「おいおい、姉ちゃんよう、俺は貧乏人だからさ、1円玉ちか持ってないんでちゅうよう~(何故か赤ちゃん言葉)。てめぇは貧乏人、バカにしてんのか、コラッ。こっちは払わねえっていってんじゃねーんだよ、財務省が発行した正規の硬貨を遣おうとしてんのに、なんだ、このアマ。保険証に俺の住所書いてあんだろう、こっちは逃げも隠れもしねぇ、だったら用意しておくから金を家に取りに来い、バカ野郎」
保険証を受け取り、診察券を目の前でビリビリに破り捨て、金も払わず後にする。
ここのクリニック、待合室に防犯カメラがついているため、音声は録音できていなくても、俺が財布から金を出した一連の流れは記録されている、だから通報されても捕まるわけはないなと判断して、金を払わず、帰宅。
結局取りにも来なかったし、市役所からくる国保の明細見ても診察したようにはなっていなかった。
診察料金510円勝ったーーーーっ!!!!!!!
医者には筑波大学附属病院で本当に風邪だと診断されたらどう落とし前つけんだと、権威のある病院での診察結果というエビデンスを玉として扱い、その玉を我が手中に収め、事務員には財務省造幣局の発行した正規の硬貨に因縁付けんのかと詰め寄り、造幣局という玉をやはりこちら側に収めたことで喧嘩に勝った。
本当は熱があってしんどくて喧嘩どこの騒ぎじゃないんですけどね(笑)。