突然変異
- 2019/05/06
- 12:33
昨夜のNHKスペシャル「人体Ⅱ 遺伝子(1)あなたの中の宝物“トレジャーDNA”」は実に面白かった。連休中のゴールデンタイムという時間帯故、ご覧になった人も多いと思うが、俺が番組の中で特に得心したのは人間は生まれてくるときに必ず70前後の突然変異を起こすという話。
遺伝子というものが親から子に受け継ぐというのはアホな俺でもさすがに理解できる。ただ、以前からずーっと不思議に思っていたことがある。父親、母親、どちらの親ともまったく似ても似つかない部分が存在している点だ。
確か以前も書いたが、俺は蛇に対する造詣は相当深いと自称しており、茨城県内でも上位百番以内に入る自信がある(まったく役に立たないが)。凶暴な種と知られ、時には人を殺傷することもあるアナコンダをハンドリング出来るほど手なずけたのは密かな自慢だ(これもまったく役に立たない)。
その蛇好きであるが、おふくろはこの世の中で何よりも蛇が大嫌いというぐらいの蛇嫌い。よってこの俺の蛇好きはおふくろから受け継いだDNAでないことは明らか。一方、親父はというと、好きでも嫌いでもなく、蛇を見つけると頭を石で叩いて殺したり、植木ばさみで真っ二つにちょん切ったりする。言い分としては「お母さんが蛇を見ると大騒ぎするから」というものであるが、少なくとも殺してしまうのだから好きではないのだろう。俺の場合、たまに実家で蛇を見かけると、必ず捕まえて遠くに持っていき草むらに離すようにしている。これはおふくろに大騒ぎをされるというよりも親父に見つかって殺されてしまうのを避けるためだ。
話が少々逸れたが、いずれにせよ、俺が蛇好きになる素養はDNAに関して言えばまったくないのである。
どういう経緯で俺が蛇好きになったのかずーっと不思議でいた。突然変異だ。
そもそも、同じ遺伝子を受け継いだ弟と俺とでは性格から体格、脳みその出来不出来など、あらゆる面で違う。だいたい、世間一般を見回しても兄弟姉妹が殆ど同じような見た目であったり、性格であったりということは少ない。
もちろん、長男は跡取りとして厳しく育てられ、末弟は甘やかされて育てられたため我がままなどの後天的な違いはあるにせよ、そういうことではなく根本的に兄弟なのに違うということがあるはずだ。
しかし、昨夜の番組を見てやっと氷解した。親とは違う部分、つまり突然変異した部分が必ず70前後あって人間は生まれてくるのだという。それは人類がどういった状況になっても生き残るための必然であると、司会のタモリさんは仰っていた。
今から700年ほど前、ヨーロッパではペストが大流行した。ヨーロッパ人のほぼ全員が罹患したというぐらいの大流行だ。だが、死を司る恐ろしい病でありながら、亡くなったのは人口の50~60%。医療技術のない時代でも助かった人と亡くなった人とに分かれた。もし仮に、生まれたときの突然変異がなければペストに耐性がないわけだから全員死滅していたということになる。
神様というのは実に素晴らしい。基本的に親のDNAを踏襲させつつも必ず親とはまったく違うタイプのDNAをほんのわずかであるが差し込む。
こうして種の保存を図っているのだ。
確かにこの突然変異は時として、両親とも素晴らしい人格者であるのに、子は悪鬼羅刹の殺人鬼なんてことも起こりうる。無差別殺傷事件を起こすタイプなど得てしてこのタイプだと思う(だからといって肯定はしていない)。
でも、人類の全体を俯瞰的に見通した場合、環境汚染や地球温暖化など凡そ種の保存とは逆行している部分があるにせよ、概ね突然変異が良い方向に動くというのは歴史が証明している。
おバカな俺にでも色々考えさせられるとっても良い番組でした。ゲストの石原さとみちゃんは可愛いし。
遺伝子というものが親から子に受け継ぐというのはアホな俺でもさすがに理解できる。ただ、以前からずーっと不思議に思っていたことがある。父親、母親、どちらの親ともまったく似ても似つかない部分が存在している点だ。
確か以前も書いたが、俺は蛇に対する造詣は相当深いと自称しており、茨城県内でも上位百番以内に入る自信がある(まったく役に立たないが)。凶暴な種と知られ、時には人を殺傷することもあるアナコンダをハンドリング出来るほど手なずけたのは密かな自慢だ(これもまったく役に立たない)。
その蛇好きであるが、おふくろはこの世の中で何よりも蛇が大嫌いというぐらいの蛇嫌い。よってこの俺の蛇好きはおふくろから受け継いだDNAでないことは明らか。一方、親父はというと、好きでも嫌いでもなく、蛇を見つけると頭を石で叩いて殺したり、植木ばさみで真っ二つにちょん切ったりする。言い分としては「お母さんが蛇を見ると大騒ぎするから」というものであるが、少なくとも殺してしまうのだから好きではないのだろう。俺の場合、たまに実家で蛇を見かけると、必ず捕まえて遠くに持っていき草むらに離すようにしている。これはおふくろに大騒ぎをされるというよりも親父に見つかって殺されてしまうのを避けるためだ。
話が少々逸れたが、いずれにせよ、俺が蛇好きになる素養はDNAに関して言えばまったくないのである。
どういう経緯で俺が蛇好きになったのかずーっと不思議でいた。突然変異だ。
そもそも、同じ遺伝子を受け継いだ弟と俺とでは性格から体格、脳みその出来不出来など、あらゆる面で違う。だいたい、世間一般を見回しても兄弟姉妹が殆ど同じような見た目であったり、性格であったりということは少ない。
もちろん、長男は跡取りとして厳しく育てられ、末弟は甘やかされて育てられたため我がままなどの後天的な違いはあるにせよ、そういうことではなく根本的に兄弟なのに違うということがあるはずだ。
しかし、昨夜の番組を見てやっと氷解した。親とは違う部分、つまり突然変異した部分が必ず70前後あって人間は生まれてくるのだという。それは人類がどういった状況になっても生き残るための必然であると、司会のタモリさんは仰っていた。
今から700年ほど前、ヨーロッパではペストが大流行した。ヨーロッパ人のほぼ全員が罹患したというぐらいの大流行だ。だが、死を司る恐ろしい病でありながら、亡くなったのは人口の50~60%。医療技術のない時代でも助かった人と亡くなった人とに分かれた。もし仮に、生まれたときの突然変異がなければペストに耐性がないわけだから全員死滅していたということになる。
神様というのは実に素晴らしい。基本的に親のDNAを踏襲させつつも必ず親とはまったく違うタイプのDNAをほんのわずかであるが差し込む。
こうして種の保存を図っているのだ。
確かにこの突然変異は時として、両親とも素晴らしい人格者であるのに、子は悪鬼羅刹の殺人鬼なんてことも起こりうる。無差別殺傷事件を起こすタイプなど得てしてこのタイプだと思う(だからといって肯定はしていない)。
でも、人類の全体を俯瞰的に見通した場合、環境汚染や地球温暖化など凡そ種の保存とは逆行している部分があるにせよ、概ね突然変異が良い方向に動くというのは歴史が証明している。
おバカな俺にでも色々考えさせられるとっても良い番組でした。ゲストの石原さとみちゃんは可愛いし。