大成功だと思う
- 2018/06/13
- 13:07
「非核化へのプロセス」、「朝鮮戦争の終結」について、具体的な道筋を示せなかったことから今回の会談は失敗であると、新聞等々では酷評されておりますが、俺はむしろ大成功であると思っている。
会談に期待してた人というのはポツダム宣言のようなものを期待していたのであろうか。
今回、北朝鮮は白旗を上げた、ただ、白旗を上げたものの、かつての日本、ドイツ、イタリアのように、無条件降伏をしたわけではない。実際問題、経済制裁が効きすぎてしまい、これ以上どうすることも出来ないため、苦肉の策として、北朝鮮は朝鮮半島の平和構築という錦の御旗を立てた。疲弊しきってしまい、にっちもさっちもいきません、お願いですからどうぞ助けてくださいというのが北朝鮮の本音であるが、それは口が裂けても言えない、だからこそ、アジア恒久の平和のために舵を切ったという体にして、今回の会談が実現した。本音と建前だ。
これがすべてでしょう。
先日書いた孫子の話と被りますが、ズタボロになって辛勝するぐらいなら無傷のままで負けを認めろというのが孫子の教えの一つ。もちろん、ケースバイケースにはなるがこれも一つの真理。
そういう意味では北朝鮮の戦略勝ちである。
実際にドンパチが始まってしまえば講和もへったくれもなく、フセインのように絞首台に吊るされておしまい。だが、現段階での交渉であれば血を流したわけではないので、スムーズにいく。無傷のまま、実を獲ったといえる。
そして会談。
70年間も口汚い言葉で罵り合っていた不俱戴天の仇同士、それが一気に氷解するなんてことは無条件降伏でもさせない限り、常識的にあり得ないでしょう。期待し過ぎなんだって。
もし、厳しい条件を一気に飲ませしまったら、どうなる?刈り上げの求心力は一気に低下して、北朝鮮内部の混乱を招く。刈り上げがクーデターで殺されてしまうのであればまだしも、自身の権威失墜を恐れるあまり、また、核開発を始めたらなんのための会談だったのかという話になるだろう。アメリカとしてはそれだけは避けたい。
机上の空論だけで、会談失敗だと騒いでいる連中って、ギリギリの交渉ってしたことのないのでしょう。
だから、今回の会談は挨拶程度のものであっても大成功だと思うのです。
ちなみに、日本政府関係者の中には拉致問題の提起が殆どなかったと落胆の声が広がっておりますが、これもまた、当たり前の話。
アメリカの国益はつまるところ、アメリカ本土にミサイルが着弾しなければいいというもの。先日、解放されたアメリカ人人質の話ならともかく、日本人の拉致被害者なんて正直どうでもいい話。ぶっちゃけ知ったこっちゃねぇというのが本音だろう。
そういう極めてどうでもいい話なのに、そこをせっついて、刈り上げが気分を害して振り出しに戻ったらそれこそ本末転倒、一応、日米同盟という関係があるから、まったく触れずというわけにもいかず、さらっと触れて、あとは当事者同士でよろしくやってよというのが真相でしょう。
会談に期待してた人というのはポツダム宣言のようなものを期待していたのであろうか。
今回、北朝鮮は白旗を上げた、ただ、白旗を上げたものの、かつての日本、ドイツ、イタリアのように、無条件降伏をしたわけではない。実際問題、経済制裁が効きすぎてしまい、これ以上どうすることも出来ないため、苦肉の策として、北朝鮮は朝鮮半島の平和構築という錦の御旗を立てた。疲弊しきってしまい、にっちもさっちもいきません、お願いですからどうぞ助けてくださいというのが北朝鮮の本音であるが、それは口が裂けても言えない、だからこそ、アジア恒久の平和のために舵を切ったという体にして、今回の会談が実現した。本音と建前だ。
これがすべてでしょう。
先日書いた孫子の話と被りますが、ズタボロになって辛勝するぐらいなら無傷のままで負けを認めろというのが孫子の教えの一つ。もちろん、ケースバイケースにはなるがこれも一つの真理。
そういう意味では北朝鮮の戦略勝ちである。
実際にドンパチが始まってしまえば講和もへったくれもなく、フセインのように絞首台に吊るされておしまい。だが、現段階での交渉であれば血を流したわけではないので、スムーズにいく。無傷のまま、実を獲ったといえる。
そして会談。
70年間も口汚い言葉で罵り合っていた不俱戴天の仇同士、それが一気に氷解するなんてことは無条件降伏でもさせない限り、常識的にあり得ないでしょう。期待し過ぎなんだって。
もし、厳しい条件を一気に飲ませしまったら、どうなる?刈り上げの求心力は一気に低下して、北朝鮮内部の混乱を招く。刈り上げがクーデターで殺されてしまうのであればまだしも、自身の権威失墜を恐れるあまり、また、核開発を始めたらなんのための会談だったのかという話になるだろう。アメリカとしてはそれだけは避けたい。
机上の空論だけで、会談失敗だと騒いでいる連中って、ギリギリの交渉ってしたことのないのでしょう。
だから、今回の会談は挨拶程度のものであっても大成功だと思うのです。
ちなみに、日本政府関係者の中には拉致問題の提起が殆どなかったと落胆の声が広がっておりますが、これもまた、当たり前の話。
アメリカの国益はつまるところ、アメリカ本土にミサイルが着弾しなければいいというもの。先日、解放されたアメリカ人人質の話ならともかく、日本人の拉致被害者なんて正直どうでもいい話。ぶっちゃけ知ったこっちゃねぇというのが本音だろう。
そういう極めてどうでもいい話なのに、そこをせっついて、刈り上げが気分を害して振り出しに戻ったらそれこそ本末転倒、一応、日米同盟という関係があるから、まったく触れずというわけにもいかず、さらっと触れて、あとは当事者同士でよろしくやってよというのが真相でしょう。