1万時間の法則
- 2018/05/31
- 18:53
前々回のブログで自信が云々って記事を書きましたが、繰り返すが俺には自信なんてものはなく、コンプレックスの塊。
しかし、それでもまあなんとかへぼ助なりにも形になってきたのが初めてから4年目くらいか?それを逆算して考えてみる。ざっくりとだが1年間のうち300日、1日平均6時間パソコンの前に座って作業をしていたとすると、年間1800時間、掛けることの4年間だから7200時間、業務の時間外でもスマホで調べ物をしたり、本を読んだりしているからそれも含めると恐らく1万時間程度だ。
知っている人は知っていると思うが「1万時間の法則」というものがある。アメリカの著名な作家であるマルコム・グラッドウェル氏が提唱した、「どんな分野でも、だいたい一万時間程度継続してそれに取り組んだ人は、その分野のエクスパートになるという経験則」だ。
最近は1万時間の法則なんかクソくらえだ、技術習得なんてせいぜい数か月というアンチテーゼ的な意見もあり、その中でも堀江貴文氏の「寿司職人が何年も修行するのはバカ」が物議を醸したのは記憶に新しい。
2年生の専門学校や4年生の大学を卒業しなくてはならないと法律で定められている国家資格は別として、確かに相応の技術を身に着けるだけであれば殆どのものは堀江氏の言う通り、数か月もあれば身に着くと思う。
俺みたいな出来の悪い人間でも数か月間スクールに通ったらWEB制作をするコードが書けるようにはなった。
でも、それだけじゃ食えないのよ。
与えられたものを卒なくこなす、これだけであれば数か月の修行だけで十分でしょう。実際、回転ずしの寿司職人はバイトのあんちゃんが大半だが、ネタさえ良ければバイト職人だろうと相応にうまい。
だが、いわゆる寿司屋、ただ握れるだけで一人前の板前として通用するかと言えばそんなことはない。色々な人が来店する、お客を差別するわけではないが寿司を握るだけでなくそれぞれの接し方というものがあるはずだ。感情の機微を瞬間的に察知して味覚以外でもお客を気持ちよくさせなくてはならないのである。
近所の野球好きの親父ならプロ野球や甲子園の話で盛り上がるべきであるし、地域の有力者であればおだてて立てなくてはならない。不倫のカップルであればあまり立ち入らないで自然に接するのが原則だ。こういうことって高々数か月技術を学んだだけで身に着くかね?
前にも確か書いたとは思うのだが、我々WEB制作者がクライアントから高いお金を得るにはクライアントが望むもの以上のものを作る必要がある。それって単なる技術的なことだけじゃなく、実際に直接会って軽口を叩いたりすることもその技能のうちなのだ。こういうことってなかなか一朝一夕に身に着くものではなく、経験を通して学んでいくもの。
先日のお姉ちゃんじゃないがプライドをズタズタにされ、自信を喪失することもある。客を激怒させてしまうこともあるだろう。予想外のアクシデントに見舞われ、自分が直接悪いわけではなくとも、頭を下げ続けなくてはならないこともある。
もちろん、元々商売人の子供でデビューした当初からそういったイレギュラーなことへの対処法を弁えている人も中にはいるでしょう。或いは生まれた時から天才な人。
ですが、そういう例外を保守本流と考えがちなのがインターネットの大きな欠点。成功バイアスというフィルターが掛かり、突飛な方法で成功したことをあたかも正しい方法であると喧伝されがち。そんなことはありません。
希有な成功事例をピックアップして、彼こそは時代の寵児って、現場で四苦八苦している俺なんかからすると浮世離れし過ぎてリアリティがまったくない。
コペルニクス的な手法で成功した人をひがんでいるわけではない。成功者のなかのさらに何パーセントかの特異なケースをエピソードとして面白がる分にはいいが、自分もそうなれると信じ込むことはお勧めしない。はじめから「選ばれてない」と考えてた方がよっぽど現実的だ。
話を戻す、そう考えると1万時間の法則というものは案外理に適っている。
1日10時間没頭できるものがあれば丸3年、3年間続けられればスペシャリストになれるというのはあながち的外れな意見ではない。要は3年間、本気で向き合う覚悟があるのであればなんとかなる。裏を返せば1万時間費やしても開花しないようであれば潔く去るしかない。
しかし、それでもまあなんとかへぼ助なりにも形になってきたのが初めてから4年目くらいか?それを逆算して考えてみる。ざっくりとだが1年間のうち300日、1日平均6時間パソコンの前に座って作業をしていたとすると、年間1800時間、掛けることの4年間だから7200時間、業務の時間外でもスマホで調べ物をしたり、本を読んだりしているからそれも含めると恐らく1万時間程度だ。
知っている人は知っていると思うが「1万時間の法則」というものがある。アメリカの著名な作家であるマルコム・グラッドウェル氏が提唱した、「どんな分野でも、だいたい一万時間程度継続してそれに取り組んだ人は、その分野のエクスパートになるという経験則」だ。
最近は1万時間の法則なんかクソくらえだ、技術習得なんてせいぜい数か月というアンチテーゼ的な意見もあり、その中でも堀江貴文氏の「寿司職人が何年も修行するのはバカ」が物議を醸したのは記憶に新しい。
2年生の専門学校や4年生の大学を卒業しなくてはならないと法律で定められている国家資格は別として、確かに相応の技術を身に着けるだけであれば殆どのものは堀江氏の言う通り、数か月もあれば身に着くと思う。
俺みたいな出来の悪い人間でも数か月間スクールに通ったらWEB制作をするコードが書けるようにはなった。
でも、それだけじゃ食えないのよ。
与えられたものを卒なくこなす、これだけであれば数か月の修行だけで十分でしょう。実際、回転ずしの寿司職人はバイトのあんちゃんが大半だが、ネタさえ良ければバイト職人だろうと相応にうまい。
だが、いわゆる寿司屋、ただ握れるだけで一人前の板前として通用するかと言えばそんなことはない。色々な人が来店する、お客を差別するわけではないが寿司を握るだけでなくそれぞれの接し方というものがあるはずだ。感情の機微を瞬間的に察知して味覚以外でもお客を気持ちよくさせなくてはならないのである。
近所の野球好きの親父ならプロ野球や甲子園の話で盛り上がるべきであるし、地域の有力者であればおだてて立てなくてはならない。不倫のカップルであればあまり立ち入らないで自然に接するのが原則だ。こういうことって高々数か月技術を学んだだけで身に着くかね?
前にも確か書いたとは思うのだが、我々WEB制作者がクライアントから高いお金を得るにはクライアントが望むもの以上のものを作る必要がある。それって単なる技術的なことだけじゃなく、実際に直接会って軽口を叩いたりすることもその技能のうちなのだ。こういうことってなかなか一朝一夕に身に着くものではなく、経験を通して学んでいくもの。
先日のお姉ちゃんじゃないがプライドをズタズタにされ、自信を喪失することもある。客を激怒させてしまうこともあるだろう。予想外のアクシデントに見舞われ、自分が直接悪いわけではなくとも、頭を下げ続けなくてはならないこともある。
もちろん、元々商売人の子供でデビューした当初からそういったイレギュラーなことへの対処法を弁えている人も中にはいるでしょう。或いは生まれた時から天才な人。
ですが、そういう例外を保守本流と考えがちなのがインターネットの大きな欠点。成功バイアスというフィルターが掛かり、突飛な方法で成功したことをあたかも正しい方法であると喧伝されがち。そんなことはありません。
希有な成功事例をピックアップして、彼こそは時代の寵児って、現場で四苦八苦している俺なんかからすると浮世離れし過ぎてリアリティがまったくない。
コペルニクス的な手法で成功した人をひがんでいるわけではない。成功者のなかのさらに何パーセントかの特異なケースをエピソードとして面白がる分にはいいが、自分もそうなれると信じ込むことはお勧めしない。はじめから「選ばれてない」と考えてた方がよっぽど現実的だ。
話を戻す、そう考えると1万時間の法則というものは案外理に適っている。
1日10時間没頭できるものがあれば丸3年、3年間続けられればスペシャリストになれるというのはあながち的外れな意見ではない。要は3年間、本気で向き合う覚悟があるのであればなんとかなる。裏を返せば1万時間費やしても開花しないようであれば潔く去るしかない。