覆面の北枕

テキサス州の銃乱射事件、既視感が半端ない。

全米ライフル協会から多額の献金を受けているトランプ大統領は銃規制にかじ取りをするわけがなく、「悪いのは銃ではない、銃をつかう悪者だ！」、まあ、ここまでがデフォ。

以前も書いたが、確かに悪いのは打つ人だ。銃は鉄の塊でしかない。だが、銃があるからこそ事件は起きる、論理的に考えればアホでも分かる。

人口比の問題で言えばアメリカの人口は3億人、対して中国の人口は約14億人、4倍強の人口差があるにも関わらず、中国では銃乱射事件というものをまず聞かない。もしかすると、共産圏ですから事件が起きているのだけれど、情報統制を敷いて、国が乱射事件を天安門事件のように隠蔽している可能性もゼロではないが、これだけネットが広がっている世の中であるし、ビジネス、観光を問わず、中国人の海外渡航者は世界一、その中国人すべてに箝口令を敷いているのでしょうか。

んな、バカな。単純に起きていないんだって。

じゃあじゃあ、中国じゃなく日本にしますか、日本の人口は約1億、これも単純計算でアメリカの約3分の1。人種による差がないとすれば日本でもアメリカの3分の1程度の銃乱射事件が起きていなければおかしい。

日本国内でのセンセーショナルなジェノサイド事件って、戦前の津山事件、オウム事件、秋葉原連続殺傷事件、津久井やまゆり園事件（2.26事件などの政治事件は別）、これぐらいじゃないの？アメリカとの比でいったら恐らく1パーセント未満。3割なんかいってないって。

もちろん、犠牲者の数を数値化することは犠牲者を冒とくすることになり、遺族にはいたたまれない話であるが、あくまでも客観的事実として述べている。ここは勘違いしないでほしい。犠牲者を侮辱する意図はさらさらない。

話を戻す。「悪いのは銃ではない、銃をつかう悪者だ！」、これ、数値で見る限り、中国を例にとっても、日本を例にとっても論理が破綻してしまっている。

どこの国でも頭のおかしな奴というのは一定数存在する。あくまでも個人的な意見で言えば、この比率は先進国レベルの国であればそう差異はないと思う。キチガイの実数的にはやはり中国が一番多いと思う。

しかし、中国での銃の所持は日本より厳しく、死刑まである重罪。

中国ではそうそう簡単に銃を手に入れられない。仮にヤルにしてもせいぜい牛刀振り回すくらいのもので、どんなに切れ味鋭い牛刀であっても刃物の殺傷能力は銃の比ではない。

つまり、やっぱり悪いのは銃なのです。

豊臣秀吉の刀狩令よろしく、銃狩令を発布して厳しく銃の所持を取り締まれば絶対に犠牲者は減る。むろん、刃物を振り回す奴もいるだろうし、爆発物を製造するマッドサイエンティフィックなキチガイもいるからゼロにはならんだろう。だが、犠牲者の数は少なければ少ない方がいい。きれいごとを言っても仕方なく、まずは犠牲者を減らすことが肝要かと思う。

銃乱射事件の根絶は対馬府中藩の学者陶山訥庵のイノシシ根絶の方法が理にかなっていると思うが面倒くさいので書きません、ええ。暇な人は調べてみろ。