優生学は基本的に正しい、その後
- 2018/05/03
- 21:35
最近、少し北枕のアクセス数が増えているから調べてみると、「優生学 正しい」、「優生思想 正しい」という検索キーワードからこの北枕にたどり着く人が多い。恐らく、これは旧優生保護法のもと、強制的に不妊手術された方が今社会問題になっており、ニュースや新聞で報道されることが多く、今まであまり興味のなかった人も優生学や優生思想について触れる機会が増え、優生学(優生思想)が正しいのか誤りなのかを知りたくてググった結果、まあここに辿り着くのでしょう。実際、「優生学 正しい」でググると1ページ目に出てますし。
なお、知的障碍者の不妊強制手術の是非は色々と物議を醸すのでここでは触れない。
しかし、優生学自体は『優生学は基本的に正しい』に記したように正しいと思っている。
俺の部屋に来れば分かるが(かといって来ても入れんが)、ナチス関連の書籍が相当ある。まあ、アホはアホなりに優生学を勉強いたしました。一方通行になってはいけないので反ナチスのものも読みました。
しかし、考えれば考えるほど優生学は正しいという結論以外導き出されないのです。
但し、優生遺伝、劣性遺伝とは我々が考えるほど単純なものではない。例えば平均身長より高い人が優性遺伝であり、低い人が劣性遺伝かと言えばそんなことはなく、高身長の人ほど、大腸がん、閉経後の乳がんはリスクが「確実」に高くなり、膵臓がん、閉経前の乳がん、卵巣がんはハイリスクの「可能性が高い」と分析されている。これは成長ホルモンが大きく関わっていると言われ、成長ホルモンが多く分泌される人はがん細胞が増殖しやすいと考えられている、医学の常識である。
もちろん、癌の罹患率云々は別にして、背の高い人の方が純粋に人生を謳歌しやすいというのは厳然たる事実であろう。背の低い人より背の高い人の方がよりモテるのは自明だ。昔、流行った3高の一つは高身長である。モテるということはそれだけ子孫を残す可能性が高いわけであるから優性遺伝であるといえる。だが、早世の危機に苛まれるという意味では額面通りに優性遺伝と受け取るわけにもいかない。
このあたりが実は相当難しいのです。
障害があるわけではないのに足が著しく遅いなど、体力的に人より劣っていても頭脳的に滅茶苦茶優れているという人がいる。何も珍しい話ではない。また、逆も然り。こういった人というのは優性遺伝なのか、劣性遺伝なのか単純に推し量れるものではない。運動神経抜群で頭脳明晰、むしろ、こんな人を探す方が難しい。
また、さらに優生学を難しくしているのが、頭脳明晰で運動神経抜群の男女が結婚して子供を産んだとしても必ずしも子供が二人の資質を受け継いだ頭脳明晰で運動神経抜群の子として生まれてくるかと言えば決してそんなことはない。これも逆も然りでパータレのアホな両親から頭脳明晰な子が生まれる可能性も決してゼロではない。
ちょっと話が逸れるが遺伝には不思議な素養もある。
ウチのおふくろは蛇が大嫌いである。蛇蝎のごとく嫌うとはよく言ったものでこの世の中で蛇ほど嫌いなものはないという。対して親父、好きではないがだからといって、そこまで嫌いではない(蛇を殺すのは好き、叩いたり、枝切りハサミでちょん切ったりする)。表現があっているかどうかはさておき、普通だ。当然、遺伝の法則に従うと、息子である俺は普通と嫌いの中間地点、やや嫌いでないとおかしいが、前回も書いた通り、俺は蛇が大好きだ(むろん毒蛇と戯れる勇気はないが)。
割と簡単に優性遺伝、劣性遺伝を考えがちであるが、様々なケースを想定したうえで優性遺伝、劣性遺伝は語るべきである。最も、メンデルの研究から始まり、ナチスの優生思想、そして現在、優生学についてはまだ途上の学問であり、決定的な答えが出るのは哲学的な話になるが人類滅亡の危機に瀕したときだ。その時生き残った人が最終的には優性遺伝ということになる。おわり。
なお、知的障碍者の不妊強制手術の是非は色々と物議を醸すのでここでは触れない。
しかし、優生学自体は『優生学は基本的に正しい』に記したように正しいと思っている。
俺の部屋に来れば分かるが(かといって来ても入れんが)、ナチス関連の書籍が相当ある。まあ、アホはアホなりに優生学を勉強いたしました。一方通行になってはいけないので反ナチスのものも読みました。
しかし、考えれば考えるほど優生学は正しいという結論以外導き出されないのです。
但し、優生遺伝、劣性遺伝とは我々が考えるほど単純なものではない。例えば平均身長より高い人が優性遺伝であり、低い人が劣性遺伝かと言えばそんなことはなく、高身長の人ほど、大腸がん、閉経後の乳がんはリスクが「確実」に高くなり、膵臓がん、閉経前の乳がん、卵巣がんはハイリスクの「可能性が高い」と分析されている。これは成長ホルモンが大きく関わっていると言われ、成長ホルモンが多く分泌される人はがん細胞が増殖しやすいと考えられている、医学の常識である。
もちろん、癌の罹患率云々は別にして、背の高い人の方が純粋に人生を謳歌しやすいというのは厳然たる事実であろう。背の低い人より背の高い人の方がよりモテるのは自明だ。昔、流行った3高の一つは高身長である。モテるということはそれだけ子孫を残す可能性が高いわけであるから優性遺伝であるといえる。だが、早世の危機に苛まれるという意味では額面通りに優性遺伝と受け取るわけにもいかない。
このあたりが実は相当難しいのです。
障害があるわけではないのに足が著しく遅いなど、体力的に人より劣っていても頭脳的に滅茶苦茶優れているという人がいる。何も珍しい話ではない。また、逆も然り。こういった人というのは優性遺伝なのか、劣性遺伝なのか単純に推し量れるものではない。運動神経抜群で頭脳明晰、むしろ、こんな人を探す方が難しい。
また、さらに優生学を難しくしているのが、頭脳明晰で運動神経抜群の男女が結婚して子供を産んだとしても必ずしも子供が二人の資質を受け継いだ頭脳明晰で運動神経抜群の子として生まれてくるかと言えば決してそんなことはない。これも逆も然りでパータレのアホな両親から頭脳明晰な子が生まれる可能性も決してゼロではない。
ちょっと話が逸れるが遺伝には不思議な素養もある。
ウチのおふくろは蛇が大嫌いである。蛇蝎のごとく嫌うとはよく言ったものでこの世の中で蛇ほど嫌いなものはないという。対して親父、好きではないがだからといって、そこまで嫌いではない(蛇を殺すのは好き、叩いたり、枝切りハサミでちょん切ったりする)。表現があっているかどうかはさておき、普通だ。当然、遺伝の法則に従うと、息子である俺は普通と嫌いの中間地点、やや嫌いでないとおかしいが、前回も書いた通り、俺は蛇が大好きだ(むろん毒蛇と戯れる勇気はないが)。
割と簡単に優性遺伝、劣性遺伝を考えがちであるが、様々なケースを想定したうえで優性遺伝、劣性遺伝は語るべきである。最も、メンデルの研究から始まり、ナチスの優生思想、そして現在、優生学についてはまだ途上の学問であり、決定的な答えが出るのは哲学的な話になるが人類滅亡の危機に瀕したときだ。その時生き残った人が最終的には優性遺伝ということになる。おわり。