今日は少し真面目に
- 2018/01/05
- 21:11
寝屋川市の長女監禁死事件、まだ捜査中ゆえ確かなことは言えぬが、色々と考えさせられる事件ではある。
あくまでも警察発表のアナウンスであるため、額面通りに受け取ることは出来ないが、逮捕された父親も母親もまるで口裏を合わせたかのようにほぼ同様のことを述べており、罪の意識が軽薄どころか微塵も感じられぬ点に疑問がふつふつと涌いてくる。これが逮捕されることを前提に犯した犯罪ならば予め口裏合わせをしておくことも可能だが、こういった犯罪の場合、一般的に口裏合わせをしておくとは考えにくく、通常大なり小なりなんらかの齟齬が生じるはずだ。しかしながら父親と母親の供述に食い違いはなく、さしたるブレは見当たらない。父親、母親の一貫した姿勢に空恐ろしさを感じるのは何も自分だけではあるまい。
むしろ、加害者というより、長女のためを慮ってしてきた自分たちの行いが何故犯罪に結びつくのか分からないといったふうにも受け取れる。報道を見る限りでは呵責の念に苛まれ、長女に対して申し訳ないことをしたという気持ちが少しも感じられない。
長女が統合失調症を患っていたというのは過去の通院歴からも明らかだろう。
誤解を恐れずに言うのであれば統合失調症患者の常軌を逸した傍若無人ぶりはたとえそれが病人の発作だとしても目に余るものであろう。
手に負えない発作に見舞われたとき、家族は岐路に立たせられる。
精神保健福祉法により、措置入院という手段と薬を服用しながら自宅療養という方法が一般的であるが、中には子供の将来を悲観して殺害してしまうということもあるだろう。
いずれにせよ、なにがしかの対策を講じなければ本人はおろか、家族や近隣の住人に甚大な被害をもたらすことも考えられることから事態は相当深刻である。
今回、父親らが取った手段が戦前までは割りとメジャーな方法であった「座敷牢」。
精神疾患を患い、他者に危害を加える恐れのあるものを座敷牢に閉じ込めていたという話を自分も過去何度か聞いたことがある。決して嘘をつくような人たちではないため、都市伝説の類ではないと思っている。戦前までの寒村は近親姦的な受胎も数多く、肉体的な障害は元より、精神を病んでいる者の数は現在の比ではなかったというのが現実である。
被疑者夫妻の年齢は五十代半ば、自分よりも上の世代であるから昔からの風習に則り、座敷牢を選択した可能性も否めない。
また、供述通りに受け取るのであれば、もしかすると彼らは娘を心底愛していたのかもしれぬ。たとえそれが間違った選択であったとしても我が子を思う気持ちが募るあまり、鉄格子仕立ての閉鎖病棟に隔離されることはどうしても不憫でならなかったのかもしれない。
単純に世間体を気にするあまりの閉じ込めてしまう座敷牢とはちょっとニュアンスが違うと思うのだ。
統合失調症に関しては現在の医学では限界に達しているというのが医療関係者たちの一致した意見である。遺伝が主な原因とされているがなぜ発症するのかというメカニズムはまだわかっていない。そのため、確たる治療法を見いだせず、昭和の時代から現在に至るまで足踏み状態というのが周知の事実だ。それゆえ、家族の絶望感は計り知れず、先の見えない洞窟に入り込み途方に暮れる。
骨と皮だけの姿になった女性の絶望の先には何が見えていたのだろうか。
子を思う慈しみの果てが深淵の底に沈む絶望だけというのであればそれはあまりに悲しい事件の結末である。
合掌。
>>川口智秋さん
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
ホント、余計なお世話だと思うのですが元日からお店を開ければ人件費や光熱費が掛かるわけで、商売人の自分からすると純粋にペイ出来るのかと思ってしまうのです。
もちろん、ぼくの考えが的外れで実は元旦だからこそ、中古車がバンバン売れるということもあるかもしれませんが。ただ、少なくとも自分が見た限りでは商談をしている人はいませんでした。
あくまでも警察発表のアナウンスであるため、額面通りに受け取ることは出来ないが、逮捕された父親も母親もまるで口裏を合わせたかのようにほぼ同様のことを述べており、罪の意識が軽薄どころか微塵も感じられぬ点に疑問がふつふつと涌いてくる。これが逮捕されることを前提に犯した犯罪ならば予め口裏合わせをしておくことも可能だが、こういった犯罪の場合、一般的に口裏合わせをしておくとは考えにくく、通常大なり小なりなんらかの齟齬が生じるはずだ。しかしながら父親と母親の供述に食い違いはなく、さしたるブレは見当たらない。父親、母親の一貫した姿勢に空恐ろしさを感じるのは何も自分だけではあるまい。
むしろ、加害者というより、長女のためを慮ってしてきた自分たちの行いが何故犯罪に結びつくのか分からないといったふうにも受け取れる。報道を見る限りでは呵責の念に苛まれ、長女に対して申し訳ないことをしたという気持ちが少しも感じられない。
長女が統合失調症を患っていたというのは過去の通院歴からも明らかだろう。
誤解を恐れずに言うのであれば統合失調症患者の常軌を逸した傍若無人ぶりはたとえそれが病人の発作だとしても目に余るものであろう。
手に負えない発作に見舞われたとき、家族は岐路に立たせられる。
精神保健福祉法により、措置入院という手段と薬を服用しながら自宅療養という方法が一般的であるが、中には子供の将来を悲観して殺害してしまうということもあるだろう。
いずれにせよ、なにがしかの対策を講じなければ本人はおろか、家族や近隣の住人に甚大な被害をもたらすことも考えられることから事態は相当深刻である。
今回、父親らが取った手段が戦前までは割りとメジャーな方法であった「座敷牢」。
精神疾患を患い、他者に危害を加える恐れのあるものを座敷牢に閉じ込めていたという話を自分も過去何度か聞いたことがある。決して嘘をつくような人たちではないため、都市伝説の類ではないと思っている。戦前までの寒村は近親姦的な受胎も数多く、肉体的な障害は元より、精神を病んでいる者の数は現在の比ではなかったというのが現実である。
被疑者夫妻の年齢は五十代半ば、自分よりも上の世代であるから昔からの風習に則り、座敷牢を選択した可能性も否めない。
また、供述通りに受け取るのであれば、もしかすると彼らは娘を心底愛していたのかもしれぬ。たとえそれが間違った選択であったとしても我が子を思う気持ちが募るあまり、鉄格子仕立ての閉鎖病棟に隔離されることはどうしても不憫でならなかったのかもしれない。
単純に世間体を気にするあまりの閉じ込めてしまう座敷牢とはちょっとニュアンスが違うと思うのだ。
統合失調症に関しては現在の医学では限界に達しているというのが医療関係者たちの一致した意見である。遺伝が主な原因とされているがなぜ発症するのかというメカニズムはまだわかっていない。そのため、確たる治療法を見いだせず、昭和の時代から現在に至るまで足踏み状態というのが周知の事実だ。それゆえ、家族の絶望感は計り知れず、先の見えない洞窟に入り込み途方に暮れる。
骨と皮だけの姿になった女性の絶望の先には何が見えていたのだろうか。
子を思う慈しみの果てが深淵の底に沈む絶望だけというのであればそれはあまりに悲しい事件の結末である。
合掌。
>>川口智秋さん
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
ホント、余計なお世話だと思うのですが元日からお店を開ければ人件費や光熱費が掛かるわけで、商売人の自分からすると純粋にペイ出来るのかと思ってしまうのです。
もちろん、ぼくの考えが的外れで実は元旦だからこそ、中古車がバンバン売れるということもあるかもしれませんが。ただ、少なくとも自分が見た限りでは商談をしている人はいませんでした。